沖縄民謡をガムランで演奏できるか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
沖縄には、ガムラン人口が多い気がする。その証拠に、沖縄県立芸大にはガムランサークルが2つもある。県民にガムランがウケる理由をさぐってみたい..!

そもそもガムランとは何か?

もともと音楽に素養がないわたしは、沖縄で初めてガムランを知りました。

ガムランとは、インドネシアで受け継がれてきた、打楽器による合奏のこと。
その幻想的とも言える耳にひっついて離れない伝統音楽は、いちど聞いたらやみつきになるとか。

きらびやかな楽器と衣装。さらに踊りがつくこともあって、ふしぎな世界観に魅了されます。

県立芸大にガムランサークルが2つもある

ガムランには、地域によって異なる特色があります。中でも、ジャワ島とバリ島は有名どころ。2大トップと言っても過言ではないでしょう。
そんなガムランが、なんと沖縄県立芸術大学には、ジャワ島のガムランサークルとバリ島のガムランサークル、両方そろっているのです!


バリ島のガムランサークル


ジャワ島のガムランサークル

同じ大学にガムランサークルが2つ。
日本全国見渡しても、こんな大学は他にない、はずです。
なぜ沖縄で若者を中心に、ガムランが流行っているのでしょう……。沖縄とガムランの間には、切っても切り離せない共通項があるのでは!?

ということで、お稽古場に取材に行ってきました。

沖縄音楽はガムランで演奏できるのか〜バリ編〜

まず訪れたのは、バリ島のガムランサークル「クンバンマス」。

バリ島の特徴は、豪華絢爛・賑やかであることです。

「音も見た目もアクロバティックで、バリ島では観光客向けのショーとしても人気があります」と、部長の鈴木さん。
獅子舞や、踊り子さんも激しく動きます。

「なぜ沖縄でガムランがウケているのだと思いますか?」と突然質問してみると、「しいて言うなら、琉球音階とガムランの音階が似ているからですかね」と鈴木さん。

なるほど!
では、それを証明するべく沖縄音楽を演奏していただきましょう。

演奏していただくのは「ハイサイおじさん」。ハイサイおじさーん、ハイサイおじさーん、と陽気な沖縄POPSですね。甲子園でブラスバンドが演奏しているのをTVで聴いたことがありますが、ガムランでも演奏できるのでしょうか?

結果:できました!

写真でどこまで伝わるかはわかりませんが、めちゃくちゃ楽しげです。いろんな楽器の音が重なって、より一層にぎやかな音楽に。沖縄POPSならではの懐かしさも感じさせつつ、バリガムランのアクロバティックさは健全。むしろパワーアップしているかのようです。
ただ鈴木さん曰く、「レ」の音がガムランにはないため抜かして演奏していたとのこと。いやいや、全く気になりませんでした。

 

沖縄音楽をガムランで演奏できるのか〜ジャワ編〜

県立芸大にあるもう1つのガムランサークルの名は「ソンゴ」。

バリ島とは反対に、ジャワ島のガムランは静かでおごそかな雰囲気が特徴的な宮廷音楽です。
(心なしか、部員さんも静かでおしとやかな雰囲気でした。)

ならば、ジャワガムランは沖縄の古典音楽と相性がいいのでは……?
なんと「ソンゴ」では、普段から琉球音楽とのコラボレーションを演奏することがあるのだそう。しかしその際は三線がメロディーを弾くので、ガムランだけでの琉球音楽はレア。

ということで、さっそく舞踊曲「浜千鳥(ちじゅやー)」を演奏していただきました。
舞踊曲「浜千鳥(ちじゅやー)」はガムランで演奏できるのでしょうか?

結果:できました!

沖縄ではおなじみの浜千鳥が、なんだか幻想的な音楽に。奏者のみなさんは真剣な面持ちで、1つ1つメロディを紡いでいきます。音程は高いながらも重厚な音が響いて、その心地よさに思わずうっとりしました。

他にも体の大きな楽器がたくさんあって、迫力も満点です。

私もいちばん大きな楽器「ゴング」に挑戦。ゴォ〜ンと凄みのある音とともに、振動で体が震えます。鳴らす前から、叩くための棒が重くて腕がプルプル震えていましたが。

さらに、同じく舞踊曲としてよく知られる「四つ竹」も演奏してくれました。

なんと飛び入り参加で、舞踊つき。古典ならではのゆったりとしたメロディと優雅な動き、ジャワガムランのおごそかな雰囲気は相性抜群でした。
琉球舞踊で使われる楽器「四つ竹」の代わりに、ガムラン用のバチを打ち鳴らすという斬新な工夫も見られました。 即興で歌あり踊りありのコンサートをやってくれるとは、さすが芸大です。

飛び入り参加で、舞踊つき。即興で歌あり踊りありのコンサートをやってくれるとは、さすが芸大です。
ということで、沖縄音楽はガムランで演奏できる! ということが実証されました。

ちょっと物足りないので、もうひとつ試してみたかったことを……。

カチャーシーはガムランで踊れるのか?

ふたたびジャワガムランサークル「クンバンマス」の皆さんに、
「せっかくなので、ガムランでカチャーシーを踊ってください」と頼んでみました。
沖縄のシメに、カチャーシーは欠かせないですものね。

本番前ということもあり、真剣な雰囲気のお稽古場。少し勇気のいるお願いでしたが、快く引き受けてくれました。

結果:できました!

実は三線がメロディーをリードをしていたのですが‥‥

結論、ガムランでカチャーシーは踊れる! ということでいいのではないでしょうか。
やはり、沖縄とガムランには根深い共通項があるようですね。学術的なことはわかりませんが、心でそう感じ取りました。

おまけ。イケメンもガムラン

ちらほらと写真に写っていたので、気になっていた方もいるやもしれません。


鈴木一平くん

バリガムラン「クンバンマス」にはイケメンさんがいます。
今年のジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに残っているというツワモノです。

聴いてみたくなったでしょう?

ジャワとバリ、どちらのガムランも興味深い! 
鈴木一平くんも気になる。という方は、ぜひコンサートに行ってみませんか?


(クリックで大きくなります)

繋がる芸能〜沖縄・台湾・ジャワ・バリ〜

日程:11月3日(木)
場所:首里城公園内 首里杜館前芝生広場
開演:16:00から(終演 17:30予定)
入場無料

 

prof.jpg
チューリップ平岡
ニューヨーク生まれ、東京育ち、那覇在住。得意技は公私混同です。
Twitter:@amyhiraoka
Instagram:amyhiraoka
 

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ