猪と猪豚をめぐる冒険

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A&Wから「やんばるいのぶたバーガー」なるハンバーガーが発売された。我らDEEとしては「ウチが元祖!」と主張しておきたいところ。そんなわけで国頭村にイノシシを探しに行ってみた。

元祖を主張したい

3月18日、A&Wさんから国頭村の山原猪豚を使ったハンバーガー、

やんばるいのぶたバーガー

なるものが発売されました。対するDEEでも1月25日マクドナルドのテキサスバーガーに対抗して「ヤンバルバーガー」を作ったのは記憶に新しいところ。

…そう。時系列的に見れば、うちのヤンバルバーガーが元祖ヤンバルバーガーになるのではないでしょうか。

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(A&Wさんの「やんばるいのぶたバーガー」)

しかし、時系列だけでは「元祖」を主張するのには弱いのではないだろうか?
いろいろ考えた末に一つの結論に達しました。

いのぶたの元祖(先祖)=イノシシ

そうだ!イノシシでヤンバルバーガーを作れば確実に元祖に違いない!

 

イノシシを探しに行こう

というわけで、イノシシを探しに国頭村にやってきました。

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しかもスタッフ総出。なぜこんな時だけ足並みが揃うのか。

早速、イノシシを探そう…とはいえ、闇雲に探して見つかるはずもありません。
そこで、一旦イノシシに詳しい方からお話を伺うことにしました。

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やってきたのは「やんばる学びの森」。まずはイノシシの生態についてガイドの方から聞き込みをします。話を聞かせてくれたのはガイドのカール大城さん。やんばる学びの森近辺でもイノシシはよく見るとのこと。今の季節はイノシシの子供ウリボウがちょこちょこ歩いているのだとか。

ちなみにイノシシは夜行性なので昼間はあまり出てこないため「えっ!今から探すの!?」というありがたいお言葉もいただきました。

 

山に分け入ってみる

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とりあえず、山に入らないことにはイノシシが見つからない。
しかし、道無き道を散策したらハブが怖い。

仕方が無いので、まずは「やんばる学びの森」の遊歩道「ヤマシシルート」でイノシシを探してみることにしました。

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遊歩道をイノシシ目当てで歩く
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意外にキツくてうつむくnaoki
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どんぐり発見
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なんか妙なテンションな人たち

まぁ、イノシシのイの字も見つかりませんでしたけどね。

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(これはイノシシの足あとだ!と主張する編集長miooon。)

イノシシも見つからず、せっかくスタッフ総出で取材に来たのに何一つ結果の残せない私たち。
このままでは記事にならないよ!

いやー。イノシシ、みつからんね。
まぁさっきのカール大城さんも「正気か?」って顔してたからね。
さっき聞いたけどイノシシ意外に凶暴らしいで。
oh…。
もうさ、イノシシのことはいいんじゃないかな。
oh…。
むしろ、「やんばるいのぶたバーガー」があるくらいだから
イノブタを探して「見つけました!」っていうのはどうだろう?
そ れ だ !

 

こうなったらイノブタだ

というわけで、あっさりイノシシのことは諦めてイノブタを探すことに。
国頭村役場のご好意で猪豚の生産農家を紹介してもらえることになりました。

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(ようこそ!)

国頭村で飼育されているイノブタは「山原猪豚」というブランドで昭和56年国頭村で捕まえたイノシシを豚舎で飼いはじめ、交配させたことがきっかけで誕生したものだそう。

厳しい品質基準が定められていて、まだ飼育できる農家さんが数軒しか無いので沖縄県内でも見かけることが少ないのだとか。

山原猪豚についての詳しい情報は国頭村のウェブサイトで紹介されています。
「山原猪豚|癒しのやんばる〜国頭村〜」

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意外に人懐っこいイノブタたち
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接近してみたり

 

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写真を撮ってみたり
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学びの森で拾ったどんぐりあげてみたり

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極めつけはイノブタのウリボウ。イノシシとブタの交配種なので、シマシマ柄の子もちらほら。なによりめっさカワイイ!

イノブタかわいいわー。もうこれがオチでいいんじゃない?
ちょっと待ってよ!なんか趣旨を忘れているよ!
ここはひとつ、最後にイノブタを食べてしめるのはどうだろ?
( …さっきあんなにカワイイカワイイ言ったのに…っ!恐ろしい子っ!)
それはそれ、これはこれだよ。

 

イノブタを食べに行こう

そんなわけで「イノブタを食べたい!」というリクエストで紹介してもらったのは

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「道の駅 ゆいゆい国頭」に併設されているイノブタ料理専門店「わぁー家〜」。

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イノブタ料理だらけのお店
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店内の色紙もすごい

先述したとおりイノブタ肉は生産が限られているため、国頭村内でもどこでもあるというわけではないらしい。このわぁー家〜はイノブタ農家が直接肉を卸しているのでいつでもイノブタ料理を提供できるのだとか。

というわけで早速イノブタ料理を頼んでみる。

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(これはイノブタ丼)

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(イノブタ生姜焼きとイノブタそば)

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(満面の笑みを浮かべるNaoki)

イノブタ肉ははじめて食べたが、豚肉よりも濃厚で、臭みもない。
レバニラも食べたのだけど、豚のレバーよりも味がしっかりしていて、これは本気でうまい。

 

食べるならイノシシじゃなくてイノブタだ

というわけで、一日かけて国頭村をまわったわけだけど。
なんでいつもスタッフ全員で取材をするとオチがないんだろう。
オチをつけるとしたら何かなー?
みんなで国頭村に行ってイノブタ食べよう!ってことで。
普段ほとんど流通していないイノブタも道の駅で食べられるし!
そもそも今回のテーマってなんだっけ?

 

というわけで、一日かけてヤンバルでイノシシを探したわけですが、結論としては

「山に分け入ってイノシシ探すくらいだったらイノブタ食べたほうがいいよ!」

ってことでしょうか。
いや、でもイノブタ本当に美味しいので是非食べたことがない人は食べてみてください。

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