2011.09.16

ホウオウボクの豆を食べてみたい

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沖縄本島には街路樹としてホウオウボク(鳳凰木)という木が植えてある。コイツの豆はとんでもなく大きい。これ、実は食べれるのではないだろうか?

ホウオウボクとは?

wikipediaによるとホウオウボクとは、

“ホウオウボク(鳳凰木、学名:Delonix regia)は、ジャケツイバラ科(新エングラー体系とAPG植物分類体系ではマメ科)の落葉高木である。
原産はマダガスカル島。主に熱帯地方で街路樹として植えられている。日本では沖縄県でよく見られる。台湾でも1896年に種子が入れられ、台南市や廈門市では市樹となっている。
樹高は10~15m。樹形は樹冠が傘状に広がり、葉は細かい羽状複葉。直径10cmほどの5弁で緋紅色の蝶形な花が、総状花序につく。”

とある。意味がよくわからない言葉もあるが、要するにマメ科の樹木である
ホウオウボクの名前は、花が鳳凰に似ているから付いたそうな。学名のdelonixってカッコいい!

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豆がすごい。

今年は台風2号の影響で、咲き始めた花が散ってしまい塩害で葉も枯れ茶色くなったホウオウボクが痛々しかったのだが、恐るべし南国の樹木。その後スゴい勢いで回復して、例年以上の花を咲かせていたのは記憶に新しいところ。

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5月頃から10月頃まで花が咲いている。
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花も綺麗ですが、葉っぱもかわいいのです。

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とにかく長い。

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長い、長すぎるよ...

何本か拾ってきたが、長いもので60cm以上。短いものでも30cmくらいはある。

三ない調理

この豆の長さはお判りいただけたと思うが、長すぎるので調理できない...!

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蒸せない。

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焼けない。

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茹でれない!

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おまけにレンジにすら入らない!

・・・・。

大きな清明鍋さえあれば1本そのまま調理できたのに。このまま調理したいけどできないので切って作りたいと思います。

蒸してみる

豆と言えば枝豆(というくらい好きです枝豆)。
炙ったりして食べるのも美味しいですが、ここは定番の蒸しで。

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切る。なんだか青臭い。

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蒸篭に入れて、
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しばらく蒸します。

焼いてみる

続いての豆はシカクマメ。沖縄ではうりずんと呼ばれている。
オススメの食べ方は何と言っても天ぷら。うりずんのカリカリした食感が美味しいのです。

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うりずんのことを知らず、普通に生えていたら食べれるのか悩むと思う。
天ぷらにしたいところですが、先日ジャーマンケーキを食べ過ぎたので、味を付けて焼きたいと思います。

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こんな時は、揚げないからあげ粉が便利。
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焼くと膨らむホウオウボクの豆。

茹でてみる

3品目は絹さやを使ってみましょう。スナップエンドウが欲しかったのですが売っていませんでした。季節が違うのだろうか。
ちなみによく間違えられるスナックエンドウは商品名です。

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絹さやの調理法は悩みましたが、茹でてお味噌汁の具にしたいと思います。

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絹さやの味噌汁って久しぶりだ。

レンジでチンしてみる

最後の豆はさやいんげん。生が売っていなかったので冷凍食品で。
沖縄ではフーロー豆というさやいんげんに似た豆が売っています。ジュウロクささげながささげと呼ばれたりもしています。
これも天ぷらや炒め物にすると美味しい豆ですよ。

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シリコンスチーマーに入れてレンジでチン。

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火が通って粗熱をとったら黒すりごまとしょう油で和えていきます。

食べてみる

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出来上がったのはこちらの4品。一つづつ見ていこう。

まずは枝豆っぽく蒸してみた。蒸しホウオウボク。

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色が悪い。鮮やかな緑色はどこへやら。
オマケに一緒に蒸した枝豆もいつもより色が悪い。変な蒸気でも出したのだろうか?

味:かなりマズイ

あまりのマズさに一品目で心が折れそうになりましたが、気をとりなおして次の品へ。

シカクマメ(うりずん)に味を付けて焼いてみた、焼きホウオウボク。

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これも色が悪い。どうやらホウオウボクの豆は火を通すと、マズそうなな色に変わるみたいだ。

味:さっきよりマシだけど、やっぱり美味しくない

口に入れた瞬間のからあげ粉の味でダマされるところだった。2口目にはあのマズさがやってくる。
これって全部同じ味なのでは...

絹さやと一緒に茹でた、ホウオウボクのお味噌汁。

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これも色が悪い。この色はもう絶対マズい。イヤだ。食べたくない。

味:相当マズイ

味噌汁にホウオウボクの味がしみでて、絹さやもマズくしてしまっているのでは?というくらいマズイ。
現時点でトップのマズさ。

さやいんげんと和えた、ホウオウボクの胡麻和え。

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この色ってことはマズイ。大きいのでゴマの和えにくさといったらもう。

味:結局マズイ

焼きホウオウボクと同じように、一口目はゴマの味。二口目にはあの不味さがやってくる。

結果

順位付けなんてできない。全部マズイ。というか食べてはいけない気がする。
生だと固くて青臭く、火を通しても青臭さは残り、ビニールの固まりのような食感になる。

と、食べてみたわけですが、今まで食べていたのは全部サヤの部分だった...!まったく豆を食べていないではないか。というのもあまりのマズさに豆まで辿りつかなかったのである。

では豆を食べてみよう。
ここで一つ衝撃(私的には驚いた)の事実。

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な、なんだってー!?

ホウオウボクのサヤは、外から見てもわかるかと思うが、中が細長く分かれている。
ここ全てが豆だと思っていた方も多いのではないでしょうか?

否。

サヤは大きいですが豆はそんなに大きくないのです。

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衝撃の小ささ...!

最近大きなサヤを付けたホウオウボクが多くなってきた。収穫する時期によって豆の大きさが違うのかもしれない。
食べるにはちょっと早すぎたのだろうか。

きっとこの豆にも旬があるはずだ...!

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長さ4mm 幅2mmくらい。サヤは60cm以上あるのに。

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わかりやすく枝豆と比較。これだけ違う。

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味:ほぼ味がないと思う。少し青臭い

豆だけスゴい美味しかったらどうしようかと思いましたが、味がない。味がないというか有るか無いかわからない。
そして少しだけ青臭いという後味の悪さ。
50粒くらい食べれば豆の味がわかるかもしれない。

しかし、この青臭さがトラウマになりそうな私はここで調査を断念。
もし豆が大きくなる季節があるのなら、DEE編集部の誰かが食べてくれるでしょう(丸投げ)。

食べるのに困ってもホウオウボクの豆は食べないほうがイイかも。良い子はマネしないでね。
 

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