2012.04.11

奥集落の屋根瓦コレクション

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沖縄民家の屋根に注目して見ると、要所要所に様々なデザインが施された飾り瓦があることに気が付きます。今回は沖縄最北端、奥集落の飾り瓦を集めてみました。

先週末、沖縄本島最北端の国頭村奥集落に行ってきました。山と川に恵まれたのどかなところです。

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沖縄県内における国道58号線の起点がこの奥集落にあります。ちなみに国道58号線自体は海を超えて奄美諸島を経由し、はるか鹿児島まで続いているのです。

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奥といえばお茶の生産地としても有名。以前の記事『日本一番茶を体験』で収穫の様子を紹介しております。

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川べりに洗濯物が干してある光景はなんとものどか。写真の奥に見える大きな建物は製茶工場です。

奥集落にはまだ赤瓦やセメント瓦の昔ながらの造りの家が多く、いわゆる昔ながらの沖縄の姿を色濃く残しています。
というわけで今回は、この奥集落の家々の屋根の “飾り瓦” を紹介していきたいと思います。
ちなみにこの部分、正式名称は何というのか調べてみたのですが、はっきりとはわかりませんでした。飾り瓦?鬼瓦?デザイン瓦?どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えてくださいませ!

瓦のデザインにはいくつかのパターンがありましたので、型別に分類してみました。
※なお分類名は見た目で私が勝手につけたものなので悪しからず!
 

K型

まずは奥集落でいちばん多く目にした、アルファベットの「K」が描かれたもの。

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「K」の左右に三菱のようなマーク。その下の土台部分には丸の中に「星」。材木に負けない存在感です。

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経年劣化で見えづらくなっていますが、これも「K」の下左右には三菱のようなマーク。バックの新緑がまぶしいです。

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こちらの「K」の下、土台部分は丸の中に十字マーク。

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こちらは素焼きの赤瓦素材。色が違うとまた趣が変わってきますね。

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右側は最初と同じ「K」+「星」のパターンですが、左側は星型。
このようにひとつの屋根に違う模様の瓦が使われていることもありました。
 

三つ巴型

「三つ巴」の模様。王朝時代の尚家の家紋としても有名です。

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「左三つ巴」に土台はアルファベットの「Y」。

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「左三つ巴」に雲と山のような模様、そして土台には鳥がはばたいている模様。
塗り直したばかりでしょうか、くっきりと浮かび上がっています。

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「左三つ巴」に左右に山+土台に「Y」の模様。こちらもくっきりとしています。

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こちらは「右三つ巴」。渦の向きが逆です。下左右には「Y」「B」の文字。
左の土台部分は「桜」、右上の土台部分は「メール」みたいな模様が見えます(絶対違うけど)。
 

花型

お次は花型。5つの花びらがあるので桜(ソメイヨシノ)型かとも思いましたが、沖縄の桜といえば寒緋桜なのでなにか別の花かもしれません。

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「花」+三菱のようなマーク。土台も同じく「花」のようです。

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こちらは「花」+下左右にイナズマのようなマーク。
そしてよく見ると、花の周囲の丸く囲まれている部分が半月のようになっています。

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「花」+下左右にカタカナで「サ」の文字。白い屋根とつややかな赤が眩しいです。
 

シーサー型

これはなんと表現したらいいか迷いましたが、シーサー型。立派な鼻筋が特徴です。小泉純一郎元総理にも見えます。

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青空に映える立派な鼻の穴。

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こちらは鼻がもげてしまっていますが立派なカーリーヘアーは健在です。土台は「星」。
 

星型

これまで土台でよく登場していた「星」型ですが、メインにもなるようです。

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「星」+下左右は天使のはねのような模様。ここで『天使のはねで天使の羽は作れるか』が思い浮かんだ方はかなりのDEE通です。
土台は三角形の頂点同士が合わさったような模様。

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こちらも同じ形ですが赤瓦仕様。赤瓦と白い屋根と青空、このコントラストがたまりません。

以下、分類するほど数を見かけなかったものをずらずらっとご紹介していきます。
 

六芒星型 × 桜型

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五角の「星」とは違い、角が六つなので「六芒星」と名づけました。下左右にはおなじみ三菱マーク。土台は「花」です。
同じ三菱マークでもひとつひとつ、太さや配置に違いがありますね。
 

十字型

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こちらも土台ではよく登場していた「十字」と、下左右にはイナズマのようなマーク。
土台には4つの二等辺三角形が並んでいます。
 

H型

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アルファベットの「H」と下左右には菱形。土台はこれまでもよく出てきた「星」ですが、まわりが逆しずく型になっているのが特徴です。
 

三角形 × 十字型

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三角形の頂点が合わさったようなシンプルなかたちで、土台は十字。
奥に見える上の部分は前出の「十字」型ですね。
 

Z(イナズマ)型

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半円+アルファベットの「Z」か「イナズマ」のような型。勢いを感じます。
写真を撮ったときは気が付かなかったのですが、今見てみると左上の瓦もまた複雑な模様ですね。
 

無型

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少数ですが、なにも模様が無い瓦もありました。他と比べるとのっぺりして見えますね。
 

まとめ

というわけで、沖縄本島最北端奥集落の飾り屋根瓦をコレクションしてみました。
奥集落にかぎらず、県内の沖縄民家の屋根でよく見かける部分なのですが、正式名称はおろか何を表しているのか(屋号とか?)もはっきりとわからないので、これから調べていきたいと思います。もしかしたら地域差とかもあるのでしょうか。

沖縄、まだまだ知らないことだらけのラビリンスです。

協賛まんじゅう作りで手先の器用さを発揮しているNaokiが、そのうち「沖縄瓦せんべい」とか作ってくれるかもしれませんね!(無茶振り)

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