2014.11.10

沖縄県庁の沖縄テイストがハンパない

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沖縄県行政の中心、沖縄県庁。一般県民にはあまり関わりのないこの本庁舎には、沖縄の要素がこれでもかと凝縮されていたので紹介したい。

あなたは沖縄県庁舎に足を踏み入れたことがあるか?

これまでDEEokinawaでは、県庁を舞台にした記事がいくつかありましたね。

これらの記事を読んで、県庁に行ってみよう!と思った方はどれほどいたでしょうか?多分、そんなに多くないんじゃないかと思います。だって普通は行く必要性一切ありませんからね。
そこで今回は、県職員の方のお力を借りつつもう少し県庁舎を掘り下げて、県庁の沖縄臭さを読者のみなさんと共に味わっていこうと思います。
 

まずは外観から

国際通りの西の端を抜けた場所に建つ沖縄県庁舎。
なぜか屋上に不自然なアーチが。

やってきました、お馴染みの沖縄県庁舎。
県庁舎を見たことのある方、屋上のアーチが気になったことはありませんか?私はずっと気になってました。
ので、さっそく職員の方に突撃質問です。

「庁舎の北約500mにある琉球放送が発するアナログ放送波を南南東約4㎞方向にある豊見城市の旧NHK沖縄放送局送信施設 (電波塔) へ伝達させるため、電波の通り道にある庁舎の屋根の一部をアーチ状に切り取りました。アナログ放送も今は終了し、そのままの形で沖縄県庁舎に残されています。」

へえぇ~~、なるほど。
昔はあのわずかな凹みが、まさにテレビ用電波の通り道だったんですね。


庁舎入り口に並び立つ5体のシーサー。これぞ、ザ・沖縄んスタイル。

よくよく見ると、5体のシーサーは全て別々の方向を見つめています。
これも意味があるんでしょうか?

「あのシーサーは、真ん中から30度ずつ向きを変えて立てられています。これは、沖縄の先人が万国に目を向けて船を出したように、沖縄県民の招福(阿)と防災(吽)を祈って設置されているものです。まぁ簡単に言うと、沖縄県は県民のみなさん全てを見てますよということですね。」

さすが、県庁らしい発想ですね。ぜひ、今以上にいい沖縄をよろしくお願いしますよ。
 

エントランスホールの凝縮っぷりがとにかくすごい

それでは、庁舎内にお邪魔しましょう。

3階の廊下が見えるほど高さのある、県民ホールの名で知られるエントランスホール。先日ゆっぴーのタンカンユーエーが執り行われた場所でもあります。

全て知った後で思いました・・・この広々とした空間が放つ沖縄の香りがとにかく尋常じゃない。

室内犬ならぬ、室内シーサー。
期間限定展示。県内のデザインマンホールが一目で分かるよ!
羽が月桃紙で作られた極彩色の蝶々モビール。
工芸品の展示室まで!私が見ている最中、誰もきませんでした、もったいない!

入り口付近に紅型がたくさん吊られていますね。
これについても教えていただけますか?

「正面玄関側には沖縄全域の織物、染物が吊されています。夏季は紅型、冬季は芭蕉布などの織物を各季17反ずつ飾っています。」

半年に一度、この高さに吊るされた反物が総入れ替えされるようです。
この写真では紅型ですが、11月以降は芭蕉布になっているかもしれませんね。

県民ホールには多くの沖縄要素があったのがよく分かりました・・・さすがにもう終わりですよね?

「実は、ここ県民ホールの床は読谷山花織をモデルにデザインされており、2階吹抜から見るとわかる様になっています。」

なんと、まだ終わらなかった!!
さっそく階段を駆け上がり、上の階から見てみましょう。


おおっ!!なるほど!!歩いていたら絶対気がつかないレベルだ!

県職員のみなさん、毎朝毎夕踏みしめている床にこんな仕掛けがあったなんて、知ってましたか?

この段階でだいぶお腹いっぱいになってきた気がするんですが、まだ外観と1階しか見ていません。
最上階を目指しながら、気になったものを見ていきましょう。
 

知事のいる階がまたすごい。


6階にやってきた。

6階には、知事室があります。知事が会見をしたり、会議を開いたり、表敬訪問されている姿がよくマスコミに映されますが、ほとんどはここ6階が舞台です。

と、その前に。
エレベーターの『6』の下に黄×黒で掲げられた『むーち』の文字。ぐるりと見回してみるとエレベーター以外にも、


7=ななち。こちらは階段

さらに、

うぃきが=男
うぃなぐ=女

以前、沖縄タイムスでも紹介されていましたが、トイレの男女表記までうちなーぐち!
うちなーんちゅが見ても「わざわざ?」と感じるだけかもしれませんが、ないちゃーだったら「沖縄だなぁ!」という感想が出てくるかもしれませんね。
まぁ県庁って千客万来な場所でもなさそうなので、効果のほどはどうだか分かりませんけど。

さて、肝心の6階ですが。


知事室のある階にだけ、庭のようなものがあり、黒っぽい岩が不規則に並べられています。

庭にあるのは首里城の龍桶の原寸大アレンジだそうな。
知事室に通じる扉の持ち手に龍がいた!

さすが知事のいる階だけあり、同じ場所が壁orただの空間という他階とは雲泥の差です。
・・・あ、なんか説明書きがある・・。

『中庭は琉球列島を模した枯山水の石庭として構成されています。各島に配置された石は、実際にその島で産出された自然石を使用しています。』

同じ階から見ても分からないので、9階まで移動して・・・


知事室側から撮影。

あ・・・なるほど・・・。
みなさん、分かりましたか?ちょっと解説をいれましょうね。


だいたいこんな感じかと思われる。

もう一度言いますけど、これ、職員の方知ってるんでしょうか??6階の人が知ってても、他の階の人絶対知らない気がする・・・。

さらに歩いていると、気になるものがありました。


黒黄の、なんだか危険な香り。

これは・・・一体なんなんでしょうか・・・。

「これはね、自衛隊の置き土産だよ!昔ここに不発弾が持ち込まれたことがあって、県庁は封鎖されてパレットくもじの辺りまで避難勧告が出たことがあってさ。処理は無事に終わったんだけど、自衛隊がこれだけ回収するの忘れたみたいだわけ!知ってた?昔、報道されたこともあるんだよ。」

なんと・・・県庁舎内で不発弾処理ですか・・・。沖縄ってこんなことまであるんですね・・・。
職員さんにお礼を言って、最上階を目指しましょう。
 

最上階は、素晴らしいパノラマビュー!

14階はこんな感じです・・と言いたいところですが、以前編集部がここを訪れているので、説明はこちらからご覧ください。
今回は、2種類のパノラマビューをご用意しました。
まずは日中の眺め。

慶良間諸島を臨む心安らぐ眺め。

そして、数時間が経過すると・・・

今日一日の終わりを告げる、キュンとする眺め。

本当にいい眺めでした、ご馳走様です!
 

庁舎はだいたい見終わった。が、しかし・・・。

14階まで来たらこれで終わり・・ではありません。
なんと、県庁舎の敷地内に御嶽があるとの情報をキャッチし、1階の総合案内に尋ねてみると・・・

「ええ、本当ですよ。隣の警察署の受付に声を掛けてくださいね。」

さすが沖縄・・・拝所が敷地内にあるだなんて!
さっそく向かってみましょう。


まさかこんな理由で警察署に来ることになるとは・・・。

受付に申請し、暫く待つこと数分。姿を現したのは若手警察官とどう考えても上級役職持ちの60歳手前と思しき男性。
うわ~~、どうしよう・・・。

2人の警察官に案内され、着いていった先に見たものは・・・


あった!御嶽だ!!

本当に敷地内に御嶽があった!でもなぜこんな場所に御嶽があるんでしょうか。

「あれ?君はこの御嶽の関係者じゃないの?」

聞けば、この御嶽の下に通っている水道管が破損して水漏れしているのですが、修理するにも御嶽を動かさないといけないため、業者も恐れて触りたがらず困り果てているのだという。
私が御嶽に行きたいと聞いて、関係者ならこの御嶽に関する所以を知っているだろうと、上の方が出て来たということでした。ただ見に来ただけで本当にすみませんっ。
とりあえず、ユタに相談することだけお勧めしておきましたが、もし関係者の方がこれを見ていたら、是非警察本部までご一報を!
 

以上、県庁舎の沖縄臭さをお伝えしました。

そんなわけで今回は県庁舎の沖縄テイストを余すところなくお伝えしたのですが、実は量の関係で紹介できなかった個所がまだまだあります。
県庁舎は基本的にオープンなので、これを機会にご自身の足で実際に訪れてみてはいかがでしょうか?団体で予約すれば、職員の方が案内してくださるそうです。

最後に私からオススメの情報を。

県庁地下1階のキャディスタッフという食堂は、2か月に1度くらいの割合でお見合いパーティーをしているそうです。特に女性に人気のようですが、『公務員と結婚したい!』という方は、こういった場所を利用するのもテかもしれませんよ?

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