あたらしい、沖縄のお茶漬け

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最近は沖縄風のお茶漬けもよく目にする機会が多いのだが、沖縄のご飯モノにお茶をかければ新しい沖縄茶漬けが生まれるんじゃないだろうか。

お茶漬けにはまだ可能性が残されているんじゃないか

お茶漬けの話をしようと思います。お茶漬けは二日酔いの朝にも、夜ちょっと小腹が空いたときにも、または食欲がない時にも、さらりと食べられるまさに日本が誇るべき万能食なんじゃないかと思います(個人の感想です)。


上の写真はご当地ふりかけを食べ比べるでNaokiが作ったお茶漬け

最近は沖縄の居酒屋で鮭茶漬けの鮭をグルクンに変えた「グルクン茶漬け」だったり、注ぐお茶をさんぴん茶にした「さんぴん茶漬け」なんていう、沖縄のオリジナルお茶漬けなんかもあるらしいですね。

しかし、僕は思うのです。これまでのお茶漬けは具材、お茶を沖縄風に工夫したモノが多く、ご飯に注目してこなったんじゃないかと。

というわけで本日はお茶漬けの白米部分を色々なものに置き換えて新しいお茶漬けを開発したいと思います。

 

新しい沖縄茶漬けを考える

冒頭で「お茶漬けの白米部分を色々なものに置きかえる」みたいな事を言いましたが、何を言ってるか分からない人もいることだと思います。

そんな皆様に本日のラインナップをご紹介しましょう。

左上から「ポーク卵おにぎり」、その下が「じゅーしー」、上の瓶が「げんまい」、その横が「はちゃぐみ」、一番右が「タコライス」です。これらの沖縄を代表するご飯ものにお茶をかけることで「あたらしいお茶漬け」を作る事ができるんじゃないでしょうか。うまくいったら永谷園に売り込もうと思います。

なお、お茶漬けは名前の通りお茶をかける方法と、出汁をかける方法がありますが(僕の実家ではずっと出汁をかけていた)、今回はお茶をかける方法を試してみます。お茶についても、沖縄にはさんぴん茶、うっちん茶など色々なお茶がありますがお茶も変えると企画がぶれそうなので普通の緑茶を用意いたしました。

まぁ説明が長いと飽きると思うので早速やってみましょう。

 

じゅーしー

まずはじゅーしー。一言で説明するならば「沖縄風炊き込みご飯」が一番的を射ているのではないかと思います。炊き込みご飯の「クファジューシー」とおじや風の「ボロボロジューシー」がありますが、今回はクファジューシーのおにぎりをチョイス。昆布も入ってます。

お茶を注いで…

完成です。めっちゃ脂が浮いているのが気になりますが、早速食べてみましょう。

…!

普通にうまい。ジューシーのほのかな塩味とお茶がよく合います。昆布がアクセントになってもう完成された逸品のよう。もうこれでこの企画終わらせていいんじゃないでしょうか。

じゅーしー茶漬け:普通にうまい

 

ポーク卵おにぎり

調子づいてきました。この調子でいきましょう。続いてはポーク卵おにぎり。今回はローソンで売られているポーク卵おにぎり(シーチキンマヨネーズ)を用意しました。お茶漬けといえば海苔が入っていることが多いので、あとはポークとたまごがうまいことお茶に合ってくれればうまいような気がします。

お茶を注いでかき混ぜます。さて、気になる味は…?

うん…。なんか始めの方は完全に無味だったんですが、よく混ぜるに従ってポーク卵に挟まれているツナマヨが溶け出したようでなかなかおいしくなってきました。ポークとたまごも結構合います。

ポーク卵おにぎり茶漬け:うまい気がする

 

タコライス

続いてタコライス。ご飯にタコスとチーズ、野菜が乗っているキングタコスの「タコライスチーズ野菜」です。いつも思うんですが持ち帰りの容器にはみ出して詰めてくれるくらいならもう少し大きな容器に入れてくれてもいいんじゃないかと。

お茶を注いで混ぜます。なんかメキシコ料理屋のセットについてくるスープみたいなビジュアルになりました。味はどうでしょうか?

…。

薄い。タコライスをものすごく薄くのばした感じの味です。

タコライスに付いてくるサルサソースを加えてみましたが

「あふぁい(味が薄い)」
アリっちゃアリな気もするけど…

残念ながらイマイチな結果に。

タコライス茶漬け:何かが足りない

 

はちゃぐみ

続いては米のお菓子「はちゃぐみ」。米に圧力をかける、いわゆるポン菓子というやつです。球状のものが一般的なんですが、最近スーパーなどで球状のはちゃぐみを見かけなくなりました。仕方が無いので棒状のものを買ってきましたが、はちゃぐみに何かあったのでしょうか?

お茶漬けの素に入っているあられみたいになるのかと思いきや、お茶を吸ったはちゃぐみは完全にふにゃふにゃに。

なんだろう。何だか知らないけど優しい味がします。まずい訳ではないんですが、おいしいわけでもなくコメントに困ります。そもそもお茶漬けというジャンルから段々外れてきている気がします。チョイスしたのは僕ですけど。

はちゃぐみ茶漬け:おかあさんの味

 

げんまい

最後は「げんまい」。すでに白米ですらありませんが、沖縄で米といえばこれも米製品なので一応。ペースト状に煮込まれた玄米に黒糖、ショウガなどで味付けされています。最近ライスミルクなるものが話題になりましたが、沖縄では白米をつかった「ミキ」、玄米をつかった「げんまい」というライスミルク的なものが既に存在しています。

お茶を入れてみます。

…まぁわかりきったことですが、ただただげんまいが薄くなっただけでした。

げんまい茶漬け:そもそもお茶漬けじゃない

 

塩味が加わればもっとうまいんじゃないのか

という感じで事務所にいたみんなでお茶漬け実験をやってみたんですが、途中で「塩味が加わればさらにおいしいくなるんじゃないか」という意見がでました。

そこでさっきのお茶漬けたちに白だしを加えてみることに。

その結果…

じゅーしー、ポーク卵、タコライスはかなり味が整いました。特にタコライス茶漬けは「店でだせるんじゃないのか」というレベルに。…まぁお茶漬けなのでタコライス茶漬けを二日酔いの朝とかにさらっと食べられるかどうかは別問題ですが。


見た目はユッケジャンクッパみたいになった。

一番無難だったのはやはりじゅーしー茶漬け。これはお茶だけでさらっと食べるのも、ちょっとだしを加えて味を調えるのもどちもおいしかったのでオススメです。

というわけで沖縄の色々なものをお茶漬けにしてみる本企画、いかがだったでしょうか。2015年は「じゅーしー茶漬け」を世に広めてドヤ顔をキメたいところなんですが、なんとなくどこかの居酒屋とかで既にメニューが存在する気がしてなりません。

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