世の流れにのってIoT石敢當をつくろう

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IoT(アイオーティー)という言葉をご存じだろうか。今回はインターネットに接続された石敢當を作ったのでそちらをご紹介したいと思う。

IoT(アイオーティー)の時代がやってきた

皆様はIoT(アイオーティー)という言葉をご存じでしょうか。IoTとはInternet of Things(モノのインターネット)という意味で従来のパソコンなどの通信機器だけでなく、様々なモノに通信機能を持たせてインターネットから操作したり、情報を取得するような仕組みです。

そして冒頭からなんですがIoTは一旦置いておいて、石敢當の話です。


確かに表札っぽい

石敢當は沖縄の三叉路などに配される魔除けで、直進しかできないマジムン(魔物)を打ち砕くと言われています。

よくある笑い話に旅行者が石敢當を見て「沖縄には石敢當という苗字の人が多く居る」みたいな勘違いをするという内容のものがあるのですが、そう。表札と石敢當。設置位置は異なりますが、割と見た目は似ているのです。


ホームセンターにて。表札コーナーに石敢當もある。紛らわしい。

そこでふと思ったんですが、石敢當に切り替えられる表札、表札に切り替えられる石敢當があれば一石二鳥、一挙両得なのではないでしょうか。

 

石敢當の仕組みを考える

「石敢當と表札を入れ替える」。まぁ大体の方は何を言ってるかわからないと思うのですが、下図のような感じです。


すごくざっくりした設計図で申し訳ありません。

そして冒頭でご説明したIoT。この仕組みをインターネット上から制御できるようにしてみたいと思います。

まずは心臓部の作成から。細かい仕組み部分は例のごとく割愛いたしますが、少しだけ苦労話を書いておきます。過去の電子工作では毎回Arduino(アルデュイーノ)というパソコンでプログラムできるマイコンを使っていました。

自動追尾型「石敢當」を開発した話
国宝「玉冠(たまのおかんむり)」はイルミネーションになるんじゃないか
夢の自動天ぷら判別機を作ってみる
そうだ。藁算を電卓にしよう

しかし僕の持っているArduinoは単体ではネットに繋ぐ機能がありません。そこでWifiを繋ぐ事ができる部品を購入したんですが


ESP-WROOM-02。1000円以下でネットに繋がる時代になりました

こいつに関する情報がほとんど無い上に、この部品自体にはなんの表示もないので正常に動いているのか以前にきちんと配線が合っているかすらも分からないのです。このあたりで何度か企画自体が頓挫しそうになりましたが…

部品をマイコンに繋いでみたがうまくいかなかった
仕方ないので別の部品経由で動きをチェック

ネットに散らばっている先人の知恵を集めて、徐々に回路をくみ上げていきます。誤配線のためにものすごく焦げ臭くなったりもしましたが、なんとなくうまく動くようになりました。


最終的に青いモーターが回転します

最終的な完成品が上記の写真です。結局いつも使っているマイコンとの接続はうまくいかなかったのですが、このWifi通信ができる部品自体にプログラムを書き込むことができたのでぐっとコンパクトになりました。そしてここに来るまでに着手から2週間くらいかかりました。記事の締め切りに間に合わずにうっかりシーサーの格好をしたりしたのは良い思い出です。

心臓部ができればこちらのもの。あとは厚紙で石敢當部分を作成いたします。

石敢當が
表札に

電子部分は割とキレイ仕上がったのですが、アナログ部分にさしかかったとたんクオリティが下がっております。まぁそこはご愛敬ということで。ちなみに皆さんだいたいお察しの通り「本田」は僕の本名です。

空き箱に石敢當を固定。石敢當の下のシャフトにモーターを接続します。


これが石敢當の未来だ

さて、ついに2015年最新型石敢當「IoT石敢當」が完成いたしました。

 

IoT石敢當を動かしてみる

それではさっそく皆様に最新型の石敢當の機能をお目にかけたいと思います。


この動画が特集の全てな気がします。

ご覧いただけましたでしょうか。想像よりも素敵な動きの石敢當ができました。皆さん。これが未来です。


操作画面。jumpwire.ioといサービスを使っています

今はものすごい近い場所にパソコンがあるのでありがたみが薄いですがインターネット経由で石敢當を操作しています。これメールからでも石敢當ー表札の切り替えができるので、例えば携帯電話の位置情報をもとに「自宅に帰って来たら石敢當を表札にかえる」「自宅から出たら表札を石敢當にかえる」みたいなことも可能なわけです。これで自分が留守の時もマジムン対策は万全です。

携帯の位置情報とメールを組み合わせれば
外出すると自動的に石敢當ー表札の切り替えが可能

…可能なのですが、位置情報の取得からの切り替えにタイムラグがあって動画にしてもものすごい地味なので残念ながらその様子はご紹介できません。

位置情報はうまいこと動いているのをお目にかけられないので、スマホを使って手動で石敢當を切り替える様子をご紹介しようと思います。

せっかくなので
事務所前に移動します

ここから電力はモバイルバッテリーを使用します。これによりどこでも手軽に石敢當を設置できるように。

事務所前に石敢當を設置しました。

そしてスマホに2つのボタンを設置。

このボタンをタップするとメール経由で石敢當に命令を出すことが可能です(workflowというアプリを使っています)。それでは石敢當切り替えの様子をご覧下さい。


僕の滑舌が異様に悪くてすみません。

うん。自分でもすごいのかなんなのか分からなくなってきました。

 

これがIoTだ。多分。

というわけで本日はIoTを使った、最新型石敢當を開発したというお話をお送りいたしました。

やってて気づいたのですが、これ記事で説明するのも難しい上に、割と地味なんでこのすばらしさが読者諸賢に伝わったかどうかが不安です。

まぁ僕もIoTって言ってみたかっただけなんですけど。

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