2016.02.15

倒産スーツの謎に迫る

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与那原に「倒産スーツ」「閉店スーツ」「デカスーツ」なるものを売っている紳士服の店がある。いったいどういうことだろうか。

倒産?閉店?デカ?

国道329号線の与那原町と西原町の境目あたりを車で走っているときに目についた、ちょっと風変わりな店構え。

看板を見るとどうやら紳士服の店のようですなのが、店頭に設置されたのぼりや横断幕には「閉店」「安い」「倒産」「デカ」「Bルート流通」などの謎の文字が踊っています。

私がこの店を初めて見かけた数年前から「倒産」「閉店」の垂れ幕があったかと思いますが、「はる◯ま」や「青◯」など紳士服量販店でお馴染みのいわゆる閉店商法なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
 

ユニークな品揃え

店の外に展示されているのは、舞台映えしそうな白スーツやピンストライプのスーツなど、一世風靡セピアなスーツたち。何故かサバニを漕ぐ時のエーク(櫂)が小道具として使われています。スーツ姿で片手にエーク。なかなか想像しにくいシチュエーションですね。

驚くべきはその価格。10,000円や4,900円などの値札が踊っています。通常、紳士服を一揃えすると2〜3万円はすると思うので市場価格の半額以下といったところでしょうか。


この倒産スーツにいたっては1,000円

スーツの他にも、ジーンズ・作業服・開襟シャツなどの品揃えもなかなか豊富です。


今ではなかなかお目にかかれないケミカルウォッシュ具合


学生におすすめだという黄色いシャツは300円と破格


防寒着にもなりそうな作業着ジャンパーは1,000円

 

そこはスーツの森だった

店内にも足を踏み入れてみたのですが、たとえるならばスーツの森
天井から床までそこかしこにぎっしりとスーツがぶら下がっていました。
スーツが主力商品ではありますが、かりゆしウェアや米軍払い下げのミリタリーコート、マジックショーなどで着るのにぴったりなきらびやかなものも。


決してお化け屋敷の入り口ではありません

店内にいたのは島袋さんというウチナーンチュだけど関西弁のダンディなおじさま。根っからの商売人といった雰囲気の地域の御意見番的な方です。聞くところによれば、この店では閉店や倒産した店の商品、また百貨店などで売れ残ったり型落ちになった商品を独自のルートで大量に買い付けすることで、安く販売できるのだそう。そのためサイズや色柄にはばらつきがあるものの、未使用品なうえに質はとてもいいものなので、希望にあうものがあえばめっけもんというわけですね。

「デカスーツ」については、警察官である島袋さんの娘さんが、同僚の機動隊員たちがスーツを購入する際にガタイがいいためなかなか合うものが無いそうだ、と話していたのを聞き、大きいサイズを積極的に仕入れるようになったのだそう。なるほど!

これで「閉店スーツ」「倒産スーツ」「デカスーツ」の謎が解けました。

地域のことや商売のことなど、気がつけばうっかり2時間ほど話し込んでしまいました。
島袋さんは取材はあまり好まないということだったので、今回は外観だけさらっとお伝えしておりますが、めちゃくちゃディープな店であることは間違いありません。


マネキンの顔が雑誌の切り抜きという斬新さ


誰...?

店先のPOPやイラストなどもすべて島袋さんが手作りしているそうで、ものすごく味わい深いです。


店先に停まっている車も味わい深い
 

他人とひと味ちがうスーツならこの店へ

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というわけで本日は与那原町にある紳士服の店『サムワン』からお届けしました。
大きいサイズのスーツ、安くて品質のいいスーツ、ちょっと変わったスーツをお探しの方は是非、足を踏み入れてみてください。

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