「沖縄からの脱出」の作者にアプリのことを聞いてみる

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「沖縄からの脱出」というスマホアプリ、脱出ゲームなのだが全て実写というなんだかすごいことになっている。作者の方に話をうかがってみた。

皆さんはスマートフォン、お持ちでしょうか?ちょっと前まではパカパカ開く携帯で電話していたのが信じられないくらい今ではスマホを使っている方が多いと思います。

スマホには色々なアプリが出ていて、自分の好みのアプリを入れることでゲームや色々な機能を自分の携帯に追加することができる…一番最初に持った携帯が白黒液晶でEメールすらできなかった世代からするともうとんでもない話ですよね。

そして、アプリの中には種類のものがあるのですが、「沖縄」というくくりで見てみるとだいたい観光の補助アプリだったりニュースアプリだったりが多いように思います。

そんな中、こんなアプリがリリースされていました。


その名の通り沖縄から脱出するゲームです。

「沖縄からの脱出」

ジャンルはいわゆる「脱出ゲーム」で画面の中のヒントを元に、鍵を開けたり、謎を解いたりして最終的にその場所から脱出するというものですが、何がすごいってこのアプリ

全部実写なんです。

手をかけるところを完全に間違っている気がしますが、いったいどんな人がどういう経緯で作ったのでしょうか。お話をうかがってきました。

 

アプリの作者にお話をうかがった

というわけでこちらが作者の「UeharaLabo」上原さんです。


沖縄は狭いので顔出しNGだそうです。悪いことできなくなるから。

いや、全然知らない態で紹介してしまいましたが、「UeharaLabo」といえば新宿駅を謎を解きながら進む「新宿ダンジョン」というアプリの開発で超がつくほどの有名人です。「新宿ダンジョン」は携帯のアプリだけでなく、ニンテンドー3DSにも移植されたんだとか。

そんな上原さんがどういう経緯でこの「沖縄からの脱出」を作るに至ったのか、早速話を聞いてみましょう。

 

- 本日は宜しくお願いします。まず、「沖縄からの脱出」を作った経緯について教えて下さい。

はい。脱出ゲームがもともとアプリの世界で流行っているというのはあったので、いつか作ろうと思っていたんです。で、場所を考えたときに大体脱出ゲームって室内じゃないですか。それだと面白くないんで、何か脱出する場所がないかなと考えたときに、あ、沖縄だと(笑)。


新宿駅を網羅した「新宿ダンジョン」。作ったきっかけは新宿駅で迷ったからだそう。

ちょっと前に新宿ダンジョンという新宿駅を舞台にしたゲームを作ってそれが結構ヒットしたんです。現実をゲーム化するというのが楽しかったので、いつか沖縄は何か題材にしようという構想はあって、でこのタイミングでアプリを作ったという感じですね。

- 基本ゲームってだいたいCGじゃないですか、沖縄からの脱出は全部実写なのはなぜですか?

脱出ゲームって今はCGがかなりリアルな方向でできていて写真と変わらないクオリティなんで、それだったら実写にしようと。そのほうが早いんじゃないかと。

- 実写ということは写真を撮りにいったんですよね

はい。カメラを置いて、写真を撮って、穴を掘たりしてと画面をつくっていたんですが、一人でやってたんで本当に寂しかったし恥ずかしかったです(笑)。残波岬が舞台になっているシーンがあるんですけど残波岬は夜にしか行ったことがなかったんで、あんなに昼間に人が居ると思わなくてびっくりしましたね。昼間なのでゲームの画面の外は人だらけです。「なにしてるんだろう」みたいな視線が痛かったですね(笑)。

- 撮影以外でも苦労したところはありますか?

やはりネタを考えるのが大変でしたね。謎解きを考えても実写なんで再現できなかったらできないという縛りがあって撮影とネタ出しで3-4ヶ月はかかりましたね。メイクマンに通ってですね、棚を見ながら「これ使えないかな」って思う日々でした。


舞台は残波岬と中城ビーチ。

ゲームのボリュームも正直もうちょっと増やしたかったんですけど、謎解きがネタ切れでして。これがCGとかならもっと色々ネタが作れるんですけど、思いついても現実で作れるものには限りがあるので、だいたい鍵を開けるとか、数字を当てるとかになっちゃって、これ増やしてもなぁと。

- アプリを公開して反響はいかがでしょうか?

このアプリを出すときに沖縄のアプリを見てみるとそこまで目立った沖縄モノというのがなくて「沖縄」というのがあたるのか心配だったんですけど、アプリを出してみて「これで沖縄に興味を持った」とか「沖縄に行きたくなったとか」そういう観光目線の反響はありましたね。ただ、沖縄ネタに食いついたというよりも脱出ゲームというジャンルで評価されている感じだと思います。

もっと沖縄の人が食いついてくれるのかな、というのはあったんですがそこはそこまでなかったですね。狙ったところとはすこしずれた所で反響がありましたね。なのでもっと沖縄ネタをうまく使わないと難しいのかな、と思いました。

 

アプリを出して食べていくことについて

- 上原さんって生まれも育ちも沖縄なんですか?

完全に沖縄です。もともとは携帯電話の開発みたいなことをちょっとだけやっていました。ただ、集団で作っていたのであまり楽しくないな、と。で会社を辞めまして。

会社を辞めて自由な時間ができたので「上原テトリス」というアプリを作ってみたんですよ。そしたら思った以上にウケてしまったので、他のゲームも色々作っていったらちょっとずつお小遣いが入るようになってですね。お小遣いが増えていって、気づいたら本業になっていたみたいな形ですね。


「上原パズル」。テ●リス風だが、落ちてくるブロックがすごい。

ちょっとだけ仕事を辞めた後に東京に憧れて住もうかなって時期はあったんですけど寒いし、車は無いし、ですぐ戻ってきました。

- 「新宿ダンジョン」がめちゃめちゃ話題だったじゃないですか、どれくらい儲かるもんなんですか

いや、でも4桁はいきませんでしたね。

- ということは3桁…!アプリって今からでも個人で作ってやっていけるんですか…!

うーん。正直今からだとちょっと厳しいのはありますね。もうかなりの数のアプリが世の中に出てしまっているので。
ただそれでも、たまに個人製作アプリがいきなり大ヒットすることがあるのでまだ夢のある世界だとは思いますね。

- 例えばひたすら天ぷらのイカと魚を見分けるゲームとか作ったら売れたりしませんか?

新しいですね(笑)。ちょっと前ならそれがブレイクしたりする可能性はあったんですけど、最近は大企業が広告費を積み込んでランキングを独占しちゃうんで、今はシンプルなだけでは売れるのは難しいですね。

僕は広告出したりはしていないんですが、ネットでバズるかゲームの実況をしてくれる方がいるのでそういう人頼みですね。沖縄からの脱出は実況向けではないのでまた違うのですが。脱出の最後のシーンがネットで話題になるんじゃないかと思ったんですが、いかんせんネタバレなんですよね。やはりちょっともったいないといえばもったいなかったと思います。

- なるほど…。今回沖縄を扱ったゲームだったじゃないですか、今後沖縄を扱ったゲームを出す予定もあるんでしょうか?

まだ構想段階でだいぶ先になると思うんですが、いつかやりたい沖縄ネタはあります。

- おお!楽しみにしています。本日はありがとうございました!

 

沖縄から脱出できるのか

なんかいつものDEEokinawaっぽくないですが、今回は趣向を変えて沖縄からの脱出の作者上原さんのインタビューをお届けいたしました。

ちらっと上原さんも言っていましたが、ラストシーンの脱出方法が割とすごいです。…ネタバレになるんで書けませんけど。気になる方は是非プレイしてみて下さい。

上原さんの作りたい物をつくる、的なスタンスは割とDEEokinawaとも共通するところだと思うんですが悲しいかな、DEEokianwaの収益の無さは尋常ではないので僕も本気で天ぷらのイカを魚を見分けるゲームを開発してみたいと思います。…売れなそうだけど。

 

取材協力:UeharaLabo

沖縄からの脱出:こちらからダウンロードできます

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