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中部農林高校の農業祭がとにかくすごい
以前mycoさんが「農大祭がアツい」という記事にて名護市にある「沖縄県立農業大学校」の学園祭の記事を書いていました。
沖縄で農業系の学校といえば本島では南部農林高校、中部農林高校、北部農林高校があるわけですが、本日はそのひとつうるま市にある中部農林高校で2016年の12月3日、4日の2日間行われた「農業祭」に行ってきました。これがもうとにかくすごいのです。本日はその様子をお届けしたいと思います。
開催時間前から長蛇の列
さて、当日ですが農業祭の開始は情報によれば9時30分。初日の9時20分くらいには会場に着いたのですが…
駐車場に溢れんばかりの車
農産物の販売に並ぶ人たち
食品科の販売に並ぶ人たち
… あ、これ完璧出遅れてるわ。
なんということでしょうか。農業祭の開始時間前に駐車場は90%くらい埋まって、すでにお店の前には長蛇の列が。なんだこれ。本当に高校の学園祭なんでしょうか。
特に行列がすごかったのが食品科学科の加工品販売。オリジナル味噌「中農みそ」やガトーショコラ、チーズケーキなどのお菓子などが販売されていてものすごく気になったのですが時間が経つにつれてどんどん行列が長くなっていって残念ながら並んで買うだけの気力がありませんでした。
- 開始1分前
- 開始20分後
農産物の販売の売れ行きもものすごいようで、9時30分の販売開始から20分程度ですでに完売してるものもありました。ぐぬぬ。
販売品が高校生のレベルを超えてる
さて、もう初っぱなから学園祭のレベルが違いすぎてちょっとおののいてしまいましたが、人が並んでいない所を回りつつどんなものが販売されているのかご紹介していきましょう。
- デカいキャベツ
- 野菜の苗
まずは農業高校らしく、野菜と野菜の苗。
変わったところではコーヒーの苗なんかも売っていました。
熱帯資源科のたまごとスモークチキン。こちらも人気だったようで1時間もしないうちに午前の販売が終了。
高校生が作れるの…!
なんか菊祭りとかでよく見るやつ。20,000円。
もうちょっと意味が分からないくらいのデカい菊の要塞。
温室みたいなところでは蘭の販売。こちらは園芸学科バイオ専攻というコースがあるらしく、オキナワセッコクという絶滅危惧種の沖縄固有の蘭と別の蘭を交配させたものだそう。すげぇ。
黒い枝豆なんてものも販売されてました。
他にも犬とふれあえるわんこカフェ(猫の譲渡会もやってた)とか
福祉科のキッズスペース、肩もみとかは全部無料だった。
教室まるまる使ったキッズスペース(福祉科)などおよそ高校生らしからぬクオリティ。自分の高校時代の学園祭を思い返してみましたがうちは模擬店すらやってなかった気がします。めちゃめちゃ人が来るのもこれをみたらなるほどな、と思えるレベルです。
想像をはるかに超えた展示物
模擬店以外に作品の展示もされているのですが、これもまたすごい。
こちらは造園科の展示ブース。中をのぞいて見ると…
- 庭…!
- すげぇ。
生徒が作った庭の展示です。庭を造るとか庭を展示するとかちょっと規模が大きすぎて意味が分からなくなりますが建物の中に土が敷かれて(川も流れてた)立派な庭ができています。
庭を見ながらお茶も飲めるという粋な展示です。
こちらは熱帯資源科の研究報告。
- ゴーヤーのわた石鹸
- バガスクッション
模造紙に手書きの自由研究スタイルで研究が張り出されているのですが、「ゴーヤーのわたの使いどころが無いので石鹸を作ってみる」とか「サトウキビの絞りかすのバガスをクッションにする」とかちょっとDEEokinawaっぽいタイトルの研究がちらほら。
展示の中には生きたひよこもいたのですが、
現在、品種を掛け合わせて新しい地鶏の品種を作っているのだそう。「天草大王」という鶏を取り寄せたはずが、違う鶏種で「中農鶏」と名付けたあたりが、若干ほっこりします。
食品科1年次の「大根のポスター」もめちゃめちゃ気になったんですが、この建物でレストランをやっていてそこもめちゃ込みだったので見られず。
農業祭はアツい
「不撓不屈」は中部農林高校の校訓。
というわけで全然軽い気持ちで中部農林高校の農業祭に行ったのですが、想像の斜め上をいくものすごいクオリティでもうすごいの一言に尽きました。「銀の匙」という北海道の農業高校を舞台にした漫画がありますけど、まさにあんなセカイが北海道と反対側の沖縄でも繰り広げられているんだなぁとちょっと胸が熱くなった次第です。
人気の商品は全然買えなかったのですが、中部農林高校では1ヶ月に1回「中農市」という即売会もやっているらしいので今度はそこに足を運んでみようと思います(あと来年は9時にくらいに行こう)。
ちなみに今週末は南部農林高校、北部農林高校の学園祭が開催されるようです。興味のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。