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ウナギが飛んだ日
沖縄の大ウナギを捕獲せよ!
私は毎年夏のはじまりに、沖縄の空手家から「ウナギ捕獲せよ」の指令を受けます。
空手家とはフルコンタクト空手(実戦系で沖縄空手ではない)で名をなす、琉球白蓮仲田支部長と、私の通っている道場の琉心塾桃原塾長。
2人は毎年夏に行われる「ビーチパーティー」で大ウナギ料理をメインディッシュとして披露することに至福を感じている、なんとも不思議な空手家さんなのです。
ビーチパーティーで調理される大ウナギ
ブログも面白いので興味のある人はぜひご覧を。
そもそも大ウナギって何?
wikipediaによると
太平洋とインド洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布し、ウナギ科全18種類のうちで最も分布が広い。日本で は利根川以西・長崎県以南の暖流に 面した地域に生息地が点在するが、南西諸島ではウナギよりも多い普通種である。
鹿児島県南部や南西諸島、台湾な どでは食用や強壮剤にされるが、ウナギより不味いとされている。
「ウナギより不味いとされている。」
不味いって!
眠たい目をこすっている場合じゃない
大ウナギ捕獲で集合がかかった時間は午前0時。
大ウナギの活動時間に合わせて捕獲隊も活動開始。
今回一緒に行った同じく琉心塾門下生のsanaeP。
彼女は毎日夜10時には飲んでいても運転していても、そして空手をしていても!目がトロトロする反夜行性なのでとっても眠そう。
sanaeP頑張って!
大ウナギは街はずれにいる
大ウナギを捕るからって緑深いヤンバルまでいくわけではありません。
詳細な場所までは言えませんが、那覇から車で30分も走れば捕獲場所があるのです。
(もしかしたら那覇にもいるかもしれませんが)
大きな背中に「他力本願」という文字が見えて若干不安になります。
辺りは真っ暗闇。ヘッドライトの明かりで2m先が見えるぐらいで、川面を照らしてみても何も見えません。
とっても暗い。そしてちょっと怖い。
ふいに暗闇からヌッと現れた桃原塾長に、「キャッ」と驚いてしまう仲田支部長。
驚かしちゃダメ。
空手家だって怖いものは怖い!
ちなみに2人とも空手で数々のタイトルを持つ実力者。しかも桃原塾長はまだ現役!
ないとは思うが空手家を驚かすとうっかり体が反応して手が出てしまうとも限らないので、絶対に驚かすのはやめようと思いました。
驚かすのはsanaePだけにしよう。そうしよう。
大ウナギ捕りの服装
- ヘッドライト
- マリンシューズ
- 長袖長ズボン
- 網
うれしはずかし完全装備!
いざ出発!
頑張るぞー!(夜中なので全体的にテンションがおかしい)
さてさて、洞窟に入って5分後。
「いたー!」(写真ありません)
水の中なので少し大きく見えたとしても体長1mぐらいの中型の大ウナギ発見!
ヨッシャーと!意気込む空手家2人組。
しかし網で捕獲しようとしたその一瞬の隙をついて、スルっと網の横を通りすぎます。
そしてそのままピョンピョンピョン!と岩を飛んで逃げるウナギ。
イヤイヤ、ウナギさん。まじっすか。あなた飛べるんですか。
ウナギって飛ぶんだ!
飛んで逃げるウナギを追う空手家。
全然牧歌的ではない。
それからウナギはスーッと水に入ってしまいました。
陸なら勝算はあるけど、水の中では適わない。
悔しいけれど逃げられた!
でも幸先良しです!
洞窟探検
ここからは少し早回しで。
洞窟は明かりがなければ漆黒の闇です。
『天空の城ラピュタ』でポムじいさんが暗闇から現れるシーンがあるが、ここでポムじいさんが現れたら発狂すると思う。
「ギャー」どころの騒ぎじゃない。「アワワワワ」と腰を抜かすでしょう。
そんな風に、もしも前から誰かが歩いて来たら・・という想像をして一人で怖くなってしまいました。
危なく想像だけで「ひぃぃい」と言ってしまいそうなほどに。
捕れなかった
結論から言うと、結局今回は大ウナギは捕れませんでした。
最後の最後に体長1mぐらいのウナギを岩場の陰で見つけて、全員で逃げられそうな穴をふさいだりしたけれど、そいつはいつの間にか消えました。絶対岩陰からは逃げてないはずだし、岩をひっくり返してみたりしたけどいなくなってました。
なぜだろう。
大ウナギ捕りは摩訶不思議。
反省会
ということで。
がっくり。
朝4時に陸にあがって反省会と称してファミリーレストランで鰻重を食べときました。
悔しいほどに美味しかったです。
以前捕獲した大ウナギ
本当はこんなのが捕れます。
鼻から何かが飛び出ててめちゃくちゃ怖い。
来年こそは会えますように。