• 「ヨンナー散策ツアー」は日本一ローカルでアットホームなツアーなのでは

「ヨンナー散策ツアー」は日本一ローカルでアットホームなツアーなのでは

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皆さんは国頭村与那という集落を知っているだろうか?今回は与那で行われた「ヨンナー散策ツアー」をレポートしたい。

突然ですがこの記事を見ている皆さんは国頭村にある与那(よな)という字(あざ)のことをどれだけ知っているでしょうか?

…ちなみに私は与那という字があること自体知りませんでした。

 

事の起こりは先日、「第1回くにがみカップグルメ選手権」に参加してきたのですが、そのときに「国頭道の駅ゆいゆい」にて気になる掲示を見つけたところから始まります。

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「ヨンナー散策ツアー 集落歩き・地域料理・100年前の古道散策」

なんだかめちゃめちゃ面白そうです。

この「ヨンナー散策ツアー」は与那集落が地域活性化のために企画をしたモニターツアーであるらしく、地元の方が与那集落の案内や昔の古道の案内をしてくれる、というものみたいです(ちなみに「ヨンナー」は沖縄の方言で「ゆっくり」みたいな意味。読者諸兄は気づいたかもしれないが「ヨンナー」と与那をかけてるのだ!)。

というわけで早速予約をして去る2月25日に「ヨンナー散策ツアー」に参加してきました。今回はこのツアーの様子をレポートするとともに、ツアーの舞台の与那集落についてご紹介できればと思います。

 

「ヨンナー散策ツアー」はじまります

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2月25日10時に国頭道の駅ゆいゆいに集合。めちゃめちゃ気合を入れて起きました。道の駅からはシャトルバスで与那集落まで送迎してくれます。

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与那集落の共同売店
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簡単なオリエンを受けます

一旦与那の共同売店に集合。午前中は大正6年まで隣の集落に行くために使っていた古道を散策するスケジュールです。

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古道はかなりの急斜面ということで杖を借りて出発です。

 

猪垣・炭焼き・段畑の古道

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さて、やってきたのは与那集落から南へ少し歩いた「新与那トンネル」。与那集落は3方を山に囲まれているため、昔は隣の集落に行くためには山を超えて隣の村まで行ったのだとか。

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トンネルの脇を登っていきます
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与那のタカヒラの文字

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案内してくれるのはなんと与那の区長さん。与那から隣の集落へ行く道は現在の「新与那トンネル」の道が5回目の道で、大正6年まで使われていた通称「タカヒラ」という道が最初の道なのだそう。そのタカヒラを登っていきます。

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結構な急斜面
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この石積みは段畑の跡

平地の少ない与那では山の斜面に石を積んで畑地をつくって、主に甘藷を栽培していたそうで今も道の脇には段畑の名残の石積みがありました。

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しばらく行くと見晴らしのよい場所へ。下に見える道は3回目の改修の道。改修で山を登ることはなくなったけど海沿いにあるために波を避けながら通ったのだそう。子供たちも波を避けながら道を通って毎日通学していたのだとか。

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下の入り江には戦後物資を運んだ船が難破したことも。上の写真は難破船をバックにみんなで記念撮影しているもの。

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集落境の石。その後ろは猪垣
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これは炭焼き窯の跡

他にも猪が集落に入らないようにするための石積みである猪垣だったり(猪垣については前に大宜見のやつを紹介してますね)、炭焼き窯の跡だったりいろいろなものを解説してもらいながらタカヒラを進んでいきます。

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半分ほどタカヒラを進んで午前の部は終了。昼食タイムにはいります。

 

昼食も与那づくし

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昼食は共同売店近くの民家にお邪魔して、そこでいただきました。

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昼食のメニューの解説もすごい!

・クサギバという野草のジューシー
・野生のニガナとトウバルの豆腐
・スヌイ豆腐。グシクヤー(屋号)のヒロミのにんじんとマーシニイニイがとってきたキクラゲが入っている。
・イソアワモチという貝にチューメーヤー(屋号?)の手作り味噌を合わせたもの
・区長さんがとってきたシイラの天ぷら
・ヒンガーイーチャーとパパイヤ、ノビル入り。
・オオタニワタリの新芽
・タンカンのくず餅。大城さんの奥さんの15番くらい。
・わさび漬け。婦人会が先週漬けたものだそう。

 

…なんかわかんない固有名詞だらけ。

ほとんどが地元でとれたり、作ったものを使った料理なのだそうです。

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冬瓜と岩のりの味噌汁
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ヒカゲヘゴの新芽の天ぷら

食べている間にもヒカゲヘゴの新芽の天ぷらが出てきたり、フーチバーの天ぷらがでてきたり、ジューシーのおかわりを出されたりとすごく豪華な昼食でした。

 

午後は集落めぐり

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午後は与那集落の中を案内してくれます。上の写真はフクギの屋敷林とリュウキュウチクを使った昔ながらの生け垣の紹介。

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集落内のカー(水場)
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ユアギムイの御嶽
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海神祭で神様を呼ぶところ
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ハブに噛まれたときに毒消しになる石

集落内には各班(与那集落は5つの班という単位で分かれているのだそうだ)が生活に使っていたカー(水場)だったり、神様が集まって相談する所だったり、その相談事を発表する所だったり、ハブに噛まれたときに毒消しになるという星石(フシイシ)と呼ばれる石だったりなんだか不思議なところが沢山!

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集落の家には屋号が書いてあり(これも地元の小学生が手作りしたのだそうだ)「大門」(うふじょー)だったり、「便利ヤー」とかいう変わった屋号だったりこれだけ見て回るだけでも十分楽しめそうです。

残念ながら雨が降ってきたので集落巡りは途中で終了。

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カラギ茶と絶品だった味噌ナントゥ
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これまたおいしかったカラギゼリー

最後は共同売店の中で国頭特産のカラギ茶(シナモンティー)と手作りの味噌ナントゥ、カラギゼリー、タンカン、揚げたてのサーターアンダギーなどを頂きながらアンケートを記入してツアー終了です。

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最後にお土産でキクラゲをもらいました。なんかものすごく沢山料理を振る舞ってもらったり、お土産をもらったりですごいお得感。

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シャトルバスを皆さんで見送ってくれました。

 

こんな濃いツアーは初めてだ

そんなわけで1日「ヨンナー散策ツアー」に参加した訳なのですが、本気で楽しい1日でした。与那集落が現在抱えている課題は「若者がいない」こと。地域活性化のためにはどうしたらいいのか、いろいろな取り組みの中の一環でこのツアーも企画されたのだそうです。

素晴らしかったのは地元の一体感。タカヒラに登った午前中は地元高校生がお茶を担いで一緒に山を登ったり、お昼ご飯の材料を提供したりとまさに地元一丸となっての協力体制が素敵でした。

そしてなにより感じるのは地元への愛。スタッフの方々がきていた緑色のTシャツですが背中に書いてある言葉がまたイカしているのです。

 

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コンビニはない、
映画館もない、
ジャスコもない、
居酒屋もない、
レストランもない。

だけど、与那が好き!

 

マジ格好いい。参加するまで与那の位置もよくわからなかったんですが一気に与那びいきになりました。

このツアーはまだモニター段階なのでいろいろ調整して来年くらいに本格的にスタートするようです(10人単位くらいでの参加で問い合わせれば調整できるかもとのこと)。DEEでもツアーが開始の際にはお知らせしたいと思いますが与那共同売店はブログもあるのでそちらもチェックしておくといいと思いますよ(与那のホームーページも近日公開とのこと)!

今回はなんか普通にツアーの紹介みたいになってしまいましたが、観光客だけじゃなくて沖縄在住の方もほんとに楽しめる内容だと思いました。ツアー受け入れ体制が整ったら是非みなさんも参加してみてください!

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