情熱がみっしり詰まった「沖縄草玩具博物館」

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読谷村にある沖縄草玩具博物館。一見普通の民家のようだが、中はどうなってるのだろうか。行ってみた。

皆さんは子どもの頃に草木を使って遊んだことはありますか?草笛だったり、シロツメクサの冠だったり結構いろんな遊びがありましたよね。今日はそんな草の玩具についてのお話です。

実は先日、読谷村に行く機会がありまして、その時58号線沿いに「沖縄草玩具博物館」なる建物があるのを見つけました。


沖縄に来て16年になるけど全く知らなかった!

なんだろう…ものすごく気になります。

建物の3階にあるらしい
見学は要予約

この沖縄草玩具博物館、見た目は普通の民家なんですが、どうやら3階に博物館があるようです。さらに見学は要予約。結構入るのに勇気がいります。全然予約とかしてなかったんですがダメ元で「下まで来てるんです」電話してみると見学OKとのこと。

「沖縄草玩具博物館」とは一体どんな博物館なのでしょうか?早速その様子を届けしたいと思います。

 

これが沖縄草玩具博物館だ

それでは沖縄草玩具博物館の中を見てみましょう。


おわかりでしょうか?


これ全部

何だか知らないけど


草玩具

すごいことになってます。草玩具とは藁やソテツの葉、アダンの葉など植物を使った玩具のことでここ、沖縄草玩具博物館では様々な草玩具が展示されているのです。

こちらが館長の新崎さん。元々は生物の教員だったのですが、ふとしたきっかけで草玩具にはまり、自宅を使って私設で博物館をつくったのだとか。

こちらは中国の職人が作った巧緻な草玩具
日本本土の草玩具も並ぶ

博物館の中にあるものは日本各地から集めた草玩具や中国から集めたもの、そしてそれ以外はすべて新崎さんの手作りなのだそうです。

お話を伺いながらいくつか展示物を紹介してもらいました。

上の写真のカゴは新崎さんが南城市まで行って、作り方を学んだもの。市町村誌ではこのカゴを作ったという記載はあるものの、現在では作れる人がほとんどいないらしく探し出した時は感動したそうです。子どもはこれを持って、ウサンデー(お盆などのご馳走)を集めにいったのだとか。

こちらは馬(もしくは牛)。ソテツの葉を編んで作られています。真ん中の鞍部分に餅などを入れておじいちゃんが孫にプレゼントしたりしたのだそうです。これも村の古老に実際に作り方を聞き取りにいったのだそう。

こちらは沖縄で昔使われていた「藁算」。昔は文字が読み書きできない人が多かったため、数の記録を藁の結び目で記録しました。この藁算は新崎さんが最後に受け持った学校の全校生徒を学年別に記録しているのだそうです。

こちらも藁算。こっちは娘さんの結婚記念で、娘さんと旦那さん、それぞれの両親の年齢を藁算にしたものだそう。

こちらの藁算は行事ごとで使われる出席簿代わりになるもの。参加者を数えながら藁を折っていくタイプ。

カラスの枕という玩具
ミニ旗頭

他にも「カラスの枕」と呼ばれる草玩具だったり、「キジムナーの歯ブラシ」というユニークなものだったり、壁一面に無造作に置かれた全ての玩具に物語があります。


なんか吐いてる指ハブ

何よりすごいのは新崎さんの知識量。草玩具の材料の植物に関する知識から始まって、題材となる昆虫の生態、沖縄の行事ごとや風習など民俗的なことまで草玩具を起点に様々な解説をしてくれます。

新崎さんは自費出版で草玩具の作り方の本も出版していて、1-2巻が既刊。3月中に3巻が発売されるそうです。この本、自費出版文化賞の地域文化部門賞に選ばれたんだそうです。

書籍では草玩具の作り方を写真入りで紹介するだけでなく、その玩具にまつわる豆知識も載っていて草玩具を通じて色々楽しめる内容になっています。

 

沖縄草玩具博物館は博物館ではない

新崎さん曰く「博物館と言っているけど、ただここにあるものを見るだけじゃつまらない。実際に玩具を作って欲しい」ということで、博物館のように展示を見るのではなく植物を使って玩具を一緒に作ってその楽しさを実感してもらうため今の自宅兼博物館から新しく裏にある一軒家に現在博物館を移設予定なんだとか。


後ろの一軒家が新館

新館ではこれまでの展示だけじゃなく、玩具づくりを体験できるスペースも作る予定だということでここができたら、また遊びに行ってみたいと思います。

というわけで本日は沖縄草玩具博物館よりお送りいたしましたが、ホント草玩具についての愛情をヒシヒシと感じる博物館でした。色々お話も聞くことができますので行ったことが無い方は是非足を運んでみるとよいと思います!

 

沖縄草玩具博物館
読谷村比謝矼86
来館の際は必ず予約を:098-957-2446
ウェブサイト:http://kusagangukanmyblog.wordpress.com/

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