2015.10.19

1か月で沖縄歴史検定何級を取得できるのか!?

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沖縄には沖縄独自の民間資格がいくつかある。そのうちの一つ、沖縄歴史検定なるものに1か月でどこまで挑めるのか、チャレンジしてみたので一部始終をお伝えします。

ご無沙汰しております、ゲストライター牧です。
妖怪さんぽ以来、記事が書けなくてDEEへ入稿することができなかったんですが、やっぱりこれもマジムンの呪いだったのかもしれません。
 

沖縄移住者の好きなもの、それは自然ともう一つ・・・

沖縄に住んで10年目。
移住してきたないちゃーの好きなものを伺うと、大きく2つの傾向に分かれるように見られます。
自然が好きか、歴史・文化が好きか(もしくは両方)。
若い方は前者、年配の方は後者が多いのも特徴的ですね。私は両方大好きですが、最近は精神的に一気に年とったせいか後者優勢な感じ。

ある日、そんな歴史・文化スキーの心をくすぐるものを見つけてしまいました・・・それが、沖縄歴史検定!!

rekishikentei001.JPG

これは沖縄歴史教育研究会という団体が2005年から実施している、いわゆる民間の資格試験です。
内容は、歴史、文化、地理から50問が出題され、得点に応じて1級から3級の認定を受けられるというもの。

DEEではあまり歴史に関する記事を書いていませんが、そもそも私は大学で歴史(古代・中世西洋)を専攻していた、元祖歴女です。
このチラシを目にしたのは、8月5日。そして試験は、9月5日。
何の因果か、知った今日から試験まで、ちょうど1か月!
尻に火でもつけて勉強すれば、一体何級に手が届くのだろうか!?

というわけで、元祖歴女の威信をかけて、沖縄歴史検定に挑んでみることにしました。
 

検定用の参考書と問題集があると聞いて

とは言っても、一体何をベースに勉強すればいいんだ?
チラシの番号に電話にかけてみると、勉強用のテキストがあるとのこと。
声の主がおじぃであったためか、肝心の本のタイトルが思い出せず終始「あー、うー」状態だったのですが、解読していくと、それは既に1年ほど前に購入して積ん読と化していた『教養講座 琉球・沖縄史』でした。


世界遺産検定もあるとのことで指定のテキスト買ってみたけど、時間の関係で今回は割愛!

この『琉球・沖縄史』はジュニア版や高等学校用等、いくつかバリエーションがあります。私がかつて購入したものは最も分厚いオリジナル版で440ページ。沖縄の歴史ど素人でないのは救いですが、これを1か月で網羅するのは相当厳しい。ヒマ人じゃないしな!

電話口のおじぃからは、「過去問集もあるからよ!」とありがたい情報をいただいたので、まずは傾向と対策を知るために書店に走ってみました。


やってきました、国際通りはさいおんスクエアの宮脇書店


あった!過去問集だ

どれどれ、ちょっと失礼しましょうね。

(1) 問い
T字路の突当りに建てられる魔除けは何ですか。
1.火の神 2.石敢當 3.ヒンプン 4.キジムナー

・・・。

え?歴史検定の問題ってこんなのでいいの??

沖縄に住んでいるか、沖縄が好きなら正答率95%には達しそうな問題に一瞬、気抜けしてしまいました。
しかしそれ以外にも、中山王察度の弟の名や、琉歌の音階等、勉強しないと絶対解けないであろう問題を目にし、再度心の帯がぎゅっと引き締まる。

よっしゃ!頑張るぞーーー!!!!
 

とにかく勉強の日々

読者のみなさんは、家で勉強できるタイプですか?
私は家ではみじんも勉強ができないので、平日は仕事後に適当な場所を探して、休日は公民館に通うという戦法をとることに。

夜9時まで開いているほしぞら公民館。休日は勉強後にプラネタリウムで気分転換も出来る、素晴らしい場所!
国際通りのスタバもだいぶお世話になりました


気分を変えて、リーガロイヤルグラン沖縄のラウンジとか。ここはお勧めですよ!

仕事が終わるのがだいたい19時〜20時、そこから21時〜22時までの1日1時間半を、休日は4〜5時間を勉強という名の読者に費やす毎日・・・。
まさに「欲しがりません 勝つまでは」の日々と精神が続いたのです。


8月24日、約20日間でまずは読破!!

努力が実り、20日間で約400ページをなんとか読み切りました!よっし!
・・・とは言っても、単に読んだだけじゃ80%は頭に入っていない、これ真理。

ところでこの本、沖縄のとある書評家に「良くも悪くも教科書」と言われていましたが、何が何が。。
沖縄をあちこち回っていると、琉球王国時代と沖縄戦・基地に関する史跡を見たり話を聞く機会は多くても、王国が終焉を迎えた明治から沖縄戦までの間って驚くほど情報量が少ないんですよ。
まさにこれ、情報の谷。
今回の収穫は、この辺りの知識を得られたことでしょうかね。

蔵書から、副読本一式
残り10日間は、自らの知識として最も薄い明治以降を繰り返しました

いよいよ、決戦のとき・・・!

9月5日、土曜日。


検定試験会場の沖縄大学に到着


時間があったら世界遺産検定も受けたかったなぁ・・

ついにこの日がやってきました。
準備万端とはいかないものの、それなりに頑張ったんだから今日という日が報われますように!!

会場をぐるりと見渡して受験する人たちを観察。この会場での歴史検定の受験者は26人、うち女性は10人。
パッと見たところ、やはり年齢層は高め。年齢では私は下から3番目だなー。そして私よりも下の2人は制服姿なので間違いなく女子高校生ですが、やはり歴女なのか!?
それ以外の年配の方々は、何を目的に受験しにいらしたのか・・・気になりますね。ガイドさんならハクがつくからとかかもしれませんが、私のようにネタで受けに来た人って他にもいるんでしょうか。


開始10分前に配布された問題集。写せなかったけど、解答用紙にもシーサーがいました

「それでは、開始!!」

はにかみやの堤真一のような試験監督により、闘いの火蓋が切って落とされました。

問題は主に四者択一ですが、中には筆記もあります。
慎重に選択肢を選び、言葉を選び、時には緊張で漢字を間違えて3度も書き直し・・・・・ん?

・・・これは・・・・イケるんちゃうか!?

この検定、歴史検定と名乗りつつも文化と地理からも出題があるんですよね。
文学・絵画と著者・画家の名前の組み合わせは覚えるのがめんどくさくてほとんどすっ飛ばしてたんですが、幸いなことに今回はそういった分野の出題がありませんでした。
あぁ、天は私に味方したのだ!!

とはいえ中には宮古の琉歌等、参考書に全く書かれていない設問もいくつかありましたが、もうそれはサイコロ振る勢いで解答したら、あとは振り返りません。
一通り解答が終わったら、一度全て見返して終了です。
あとは神様仏様主催様にお任せいたしましょう。
 

試験から3週間が経過・・・果たして結果は!?

10月2日。ついに結果通知がやってきました。
得点配分と取得できる級については、

1級=90点以上
2級=78〜88点
3級=64〜76点

となっています。
さぁ、緊張して少しだけ息が詰まりそうになりましたが、封筒を開いていきましょう!

ドキドキドキドキ・・・
おおっ!

・・・結果は!!!


じゃんっ。

お見事、1級に合格しました!
やった!!やったぞーーーー!!!!

元祖歴女のメンツも保つことができ、結果に大満足。嬉しすぎてしばらく変な笑いが止まりませんでした。


得点は94点と3問ミスでした。
 

検定を終えて


解答も同封されているが、筆記問題の『対馬丸』を『対島丸』と書いていた。
今後決して間違わないであろう

先にも述べましたが、史跡でも書籍でも、ピンポイントで王国時代や沖縄戦、基地関係について知る機会は多く用意されていますが、琉球・沖縄の歴史を一連の流れを通じて知る・学ぶ機会って探しても簡単にはありません。
今回検定を受けるに当たり、時代と共に沖縄の歴史を追っていくにあたって、これまで見えてこなかった沖縄の姿を基本的な部分では抜かりなく抑えられたのではないかと思います。

日本における沖縄の立ち位置を知るには、『今』ではなく『歴史』に目を向けること!
分かっちゃいましたが、今回の勉強を通じてこれまで要所要所に足りなかった歴史のピースがだいたい埋められ、より知見も深まったと感じました。
沖縄の本当の姿を知りたい方には、『教養講座 琉球・沖縄史』と歴史検定に向けた勉強はとてもオススメできますよ!

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