【沖縄レンタカー大作戦】18年前のカーナビで沖縄を回るとエモい
古いカーナビを使って沖縄を回ればかつての沖縄の姿を感じつつ、ドライブを楽しむことができるのではないか。新しいレンタカーに18年前のナビを乗せて沖縄を回ってみた。
コラボ企画
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最近は多くの車についているカーナビ。うちの妻の車についているのですが、カーナビの地図って定期的にデータの更新が必要で、それを怠ると昔の地図情報のままで、新しい情報が表示されないのです。妻の車のカーナビには今は無き「ココストア」の表示がまだ残っていて、それが実際に通ってみるとファミリーマートになっていたり、マッサージ屋さんになっていたりするのを見るにつけ、ちょっとセンチメンタルな気分になります。
ではもっと古いカーナビはどうでしょうか。古いカーナビを使って沖縄を回れば、かつての沖縄の姿を感じつつドライブを楽しむことができるのではないでしょうか。
というわけで今回はたびらいレンタカー予約のコラボ記事、「レンタカーを100倍楽しむコンテンツ」である「沖縄レンタカー大作戦」の第一弾として古いカーナビで沖縄旅行を楽しんでみようという内容です。
2000年のカーナビ vs 2017年のカーナビ
この企画をやるにあたって、ちゃんと動く古いカーナビというのを探す必要があったのですが色々探して見つかったのはこちら。
タッチパネルみたいに見えるけど下の銀色のコントローラーで動かします
2000年にケンウッドから発売されたポータブルナビ「EZ-200P」です。当時の価格はなんと128,000円!カーナビ以外にもアナログテレビが見られるという優れものです。まあ2018年現在ヤフオクで100円でした。時代の流れを感じます。
入っていたのは「Super 全国版5」
カーナビのデータは背面に格納されているCDに入っています。CD1枚で全国版。本当にちゃんと動くのでしょうか。そういえば僕が1998年くらいに買ったCD-Rの書き込み機が1倍速で4万くらいした覚えがあるので、DVDはかなり高価だったのかもしれません。
このナビと対比するために新しいカーナビを搭載されたレンタカーを借りることにします。
ここで皆様、本日のコラボ元である「たびらいレンタカー予約」のPRタイムでございます。たびらいレンタカー予約はレンタカーの検索・比較・予約サイトです。沖縄でレンタカーを借りたいという場合、大手のレンタカー企業がいくつかありますが、それらの料金を比較した上で予約が可能なのです。
制定基準もすべて登録3年以内の新車レンタカーだったり、免責補償・カーナビ・ETC車載器・消費税全て込みだったり、禁煙車・喫煙車を完全指定できることだったりと結構厳しい基準にもとづいたレンタカーが載せられています。
さらに掲載されているレンタカー会社で予約するよりはるかに安い金額で借りることができます。これは提携レンタカー会社に日々交渉を行っている結果なのだそう。なにそれすごい。
というわけで今回レンタルした車はトヨタのアクア。日帰りでレンタカー代金+免責補償手数料+カーナビ+消費税+ETC車載器が全てついて2900円でした。
もちろん画面はタッチパネル。ワンセグ放送やDVDも楽しめる。
車に搭載されていたのは2017年パイオニア製のAVIC-RW501。同じナビでも実に10年の開きがあります。こちらの内容とも比較しながら旅を進めたいと思います。
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その昔、新都心は荒野だった
まずはレンタカーを受け取ったDFSギャラリア近辺にてナビを確認してみます。
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- ガラガラ山付近
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- まずはGPSを取得するところから
ポータブルナビの電源を入れて気づいたのですが、初期段階では現在位置が変な場所に。昔のナビあるあるなのですが、GPSを複数キャッチしないと現在地を出すことができません。これに5分くらいかけてようやく表示できた18年前の新都心の様子がこちらです。
表示も「水質試験所付近」
…おわかりでしょうか。
こちらが2017年のナビの表示。那覇新都心はもともと米軍住宅地で、全面返還されたのは1987年のこと。その後しばらくは何もない状態だったのですが、1998年に那覇国際高校が開校。2000年には天久りうぼう楽市が開店するのですが、ナビの発売のタイミングでは収録されていないようです。まさに栄える直前の新都心の姿がナビには残っていました(まあ道が一本あるだけだけど)。
那覇新都心の発展はここ17年の間…そう考えると新都心の急激な発展ぶりはすごいですね。
国際通りの移り変わり
続いて車は那覇の国際通りに。僕が沖縄に来たのが1998年。その頃から国際通りは観光客向けのお土産物店で賑わっていて、今もその雰囲気は変わっていない気がします。
こちらが2017年のナビ。
ちょっと現在位置がずれてる
そしてこちらが2000年のナビ。基本的な所はだいたい一緒に見えます。ホテルの現ロイヤルオリオンはもともとはオリオンビールと西部流通グループの折半出資で「西部オリオン」という名前でしたが、2006年にオリオンビールが全株式を取得してホテルロイヤルオリオンとなりました。
さらに進んで行きます。
このあたりの2000年のカーナビの表示、かなり面白い事になっています。「デパート」のアイコンが3つ、「スーパー」のアイコンがひとつ画面に出てますがそれぞれどこが何なのか皆さん覚えていますか?
はい。こんな感じです。
このうち、ダイエーのビルは「D-naha」と微妙に名前を変えて、現在はジュンク堂が入居。那覇タワーがランドマークとして有名だったマキシーは「COM*D」(コムディ)と名前を変えたりしましたが最終的に解体。現在は駐車場になっています。
安藤忠雄デザインの那覇OPAビルは現在ドンキホーテに。
沖縄山形屋跡はJALシティホテルになっています。沖縄三越は観光エンターテインメント施設「HAPINAHA(ハピナハ)」と名前を変えて営業されていましたが、閉店。現在は琉球王国市場という商業施設がオープンしました。
マキシーといえば2000年くらいにタピオカミルクティーが流行ってマキシーまでわざわざ飲みに行ったことを思い出します。その後県内の企業に就職した僕は実は一度だけ那覇タワーの展望フロアに行った事があります。その時はそこが社長室か役員室みたいになっていて、新人の僕は社長とおぼしき人と名刺交換をした記憶があるのですが、すごくおぼろげなので夢だったのかもしれません。
現在のナビでは当然これらの表記は最新の情報になっています。
国際通りでは他にもパレットくもじ前のみずほ銀行が「第一勧業銀行」だったり、マクドナルドとロッテリアが並んであったりと、そういえばそうだった!みたいなものが結構沢山ありました。
こうしてみてみるとあまり変わっていないように思っていた国際通りも結構変化があったんだなぁと思います。こういう変化ってすぐ忘れちゃいがちなんですよね。
余談ですが、2000年のカーナビにはほとんどローソンが存在しません。ファミリーマートと黄色いアイコンのコンビニ(ホットスパー)がほとんどを占めています。ホットスパーという響きも久しく聞いてないので懐かしく思います。
美ら海水族館を目指して
さて、国際通りを一通り見て回ったのでいよいよナビの主機能である目的地へのガイドを試してみることにします。
目的地は沖縄観光の王道スポットである美ら海水族館をチョイスしてみました。
…が、無いのです。そう。海洋博記念公園にあった水族館が「美ら海水族館」としてリニューアルオープンしたのは2002年のこと。それまでは「海洋博の水族館」みたいな名前で呼ばれていました。ちゃんと探しきれなかったので「熱帯・亜熱帯都市緑化植物園」という場所をチョイス。
こちらが目的地表示。完全に水族館がなかったことになってます。上の方にある「沖縄エキスポランド」はかつて海洋博記念公園にあった遊園地。2000年3月に閉鎖らしいのですが、ナビにはまだ残っています。
2017年のナビには当然美ら海水族館がありました。
ではいざゆかん。
さて、気になる2000年のカーナビの精度ですが、新都心あたりではリルートを繰り返していましたが、330号線に出てルートが安定してきました。全然実用レベルです。そこで気づいたのですが以下の2つのナビ画面をご確認ください。
ちなみに「健康増進センター」は現在スポーツジムになっている
ロッテリアがすき家に…というもそうなんですが両者の到着時間に注目下さい。30分弱も到着時間に差があります。どちらが正しいのでしょうか。
到着時間の謎はとりあえず置いておいて高速道路の西原入り口に着きました。ここから許田まで高速道路に乗っていきます。
北上しつつ2000年のカーナビで気になった所をダイジェストでお送りしましょう。
北中城村に広がる広大なゴルフ場。そう。ここは現「イオンモールライカム」です。在日米軍専用ゴルフ場だった泡瀬ゴルフ場が返還されたのが2010年。イオンモールライカムの開店が2015年。ゴルフ場には行ったことがありませんが、ゴルフ場と場内を流れる川にかかる橋があったことをよく覚えています。なかよしパンで有名なぐしけんパンの工場も地図では出ていますが、これも現在の位置にはないのでは。
そして忘れていましたが、うるま市はまだなくて(2005年発足)、2000年当時は「具志川市」。個人的には今でも割と具志川・石川あたりがひとまとめになっていることに違和感があります。
許田インター近くにかつてあった「ナゴパラダイス」。植物園的な場所で確かキャッチコピーは「花と香りのリゾート」でした。結局一度も行かずじまいだったのですが、2008年に閉園したらしいです。
そして誤植を見つけました。「後の街嶽」は「後の御嶽(くしのうたき)」が正解。正直なところ御嶽をランドマークとして乗せられてもちょっと困ってしまう感はあります。
さて、高速を降りたあたりから2017年製のナビの到着時間がどんどん2000年のナビに寄ってきました。多分ちゃんと渋滞情報とかを鑑みてリアルタイムで計算してくれてるのだと思います。
美ら海水族館まであともうちょっと、というところで急にしゃべり出す2000年のナビ。音声案内とかは機能としてついてないと思い込んでいたので「ナビがしゃべった…!」と沸く車内。
目印のHONDAはまだありました。
というわけで無事美ら海水族館に到着です。たしか僕が沖縄に来た当初はまだアクアポリスもありました。2000年といえばまだ当時は学生で遠出をする機会もそんなになかったのですが、一度だけバイトの友達と海洋博の水族館には行った思い出があります。あの頃は土地勘がなくて地図帳みたいなものを見ながらの旅行でしたが今となってはもっと色々な所に行っておけばよかったな、そう思います。
ナビについてですが2000年のナビと侮ってましたが、思っていたよりもきちんとナビをしてくれました。最初から最後までの到着予定時間はなぜか2000年のナビの方が正しかったです。とはいえ2017年製のナビだと高速道路の下り口のアシストだったり、密な音声ガイドだったりと普通に利用するなら最新版がよいですね。
18年前のそば屋は存在しているのか
美ら海水族館に着いた時点でお昼。そろそろお昼ご飯の時間です。
せっかくなので2000年のナビで食事処を探したいところ。というわけで近隣の地図を探してみたところ「そば処一力」というそば屋(おそらく)が地図上に表示されていました。
2017年製のナビだとその場所には何もなし。果たして18年前に地図に載っていたそば屋さん、存在するのでしょうか?ドキドキしながらナビを頼りにその場所に行ってみると…
なんとあったのは沖縄そばの老舗「きしもと食堂」の八重岳店。
嬉しい誤算
そばを食べつつ、話を聞いてみると確かにここにかつて「そば処一力」というお店があったのだそう。いつからきしもと食堂になったのかは聞きませんでしたが、よく確認せずに昔の地図に登録されているランドマークに行ってみるのもドキドキして面白いです。
古いカーナビには新たな発見がある
以上、2000年のナビを真新しいレンタカーに積み込んで沖縄を巡ってみましたがいかがだったでしょうか。
2000年製のナビと2017年製のナビを見比べながらの旅でしたが、単純に2000年のナビに昔のランドマークがあるというだけでないことにも気づきました。
ちなみにやんばる亜熱帯園は今は御菓子御殿になっている
例えば上の伊豆味パイン園。ハブとマングースのショーをやっている怪しげな施設なのですが
2017年製のナビには情報が表示されません。そのすぐ近くの「みかんの里」という施設のみが表示されています。そのあたりは17年かけて何を表示して何を表示しないのかという取捨選択が行われているのかもしれませんし、あるいはメーカー毎の差違なのかもしれません。
そして1998年から沖縄に住んでいる身としてはなくなってしまったけど忘れている事が2000年のナビにはぎゅっと詰まっていて、「この施設あったわー」とか「なんでこれ忘れていたんだろ」みたいなものが沢山あって何というかエモい気分になりました。
昔のナビを使った旅、なかなか面白いので興味のある方は是非やってみて下さい。
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今回借りたアクアで那覇-美ら海水族館までを往復したのですが、ガソリン代が1000円くらいでした。安いレンタカーは他にもあるけど燃料費とかも考えたら最新のレンタカーがいいなぁと思った所存です。
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