2013.06.18

水面下の熱き戦い!ウォーターロックラグビー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
岩を持って海底を走る、といってもなにかの修行ではありません。「ウォーターロックラグビー」というスポーツに初参戦してきました。

みなさんは「ウォーターロックラグビー」というスポーツをご存知でしょうか。

ウォーター=水、ロック=岩。グラウンドではなく海(水中)で、しかもラグビーボールではなく30kgもある重たい岩を使って行うスポーツなのです。
かなり簡単に言ってしまえば、ディフェンスとオフェンスの2チームに分かれ、岩を持って海底を走り相手のゴールにトライを決めたら得点が入る、というルール。

岩を持って海底を走る。サラッと言いましたが、どう考えても尋常ではありません。
果たしてどんなスポーツなのでしょうか。

というわけで今回は友人から誘っていただき、未知なるスポーツウォーターロックラグビーに初参戦してきました。
 

まずはどんなものか体験

ウォーターロックラグビーの歴史を少し調べてみたところ、もともとハワイのライフセーバーやサーファーたちが身体能力を高めるために行なっていた、岩を持ちながら泳いだり海底を走ったりする「ロックトレーニング」というのが起源なのだそう。

今回集まっていたメンバーもライフセイバーなどマリン関係のお仕事をされている方が多く、みなさん思わず見惚れてしまうほどのムキムキ具合。そんななかに混じって果たして私は生きて帰ってこられるのでしょうか。

waterrock01.jpg

この日の会場はうるま市伊計島の大泊ビーチ。美しい砂浜が広がる透明度の高いビーチで、波の影響をあまり受けない地形なので、ウォーターロックを行うのにはうってつけなんだとか。そう、海の透明度が高くなければ岩もゴールも見えないので、沖縄は日本の他の地域と比べると、ウォーターロックラグビーに絶好の場所といえます。

waterrock01.jpg

これがラグビーボールの代わりとなる岩(ロック)。なんとその重さは32kg
海に沈める前に地上で持ち上げてみようとしましたが、腰が抜けるかと思いました。
そして側溝の蓋がゴール。この上にロックを置くとゴールとなり得点が入ります。

waterrock01.jpg

ゴールが沈んでいる場所の目印として、海面には黄色いフロートが浮かんでいます。
コートの距離は30m。地上で見るとたいしたことない距離です、これが海中だと果てしなく遠く感じるのです。

waterrock01.jpg

慣れないうちはまず岩を持ち上げるまでが一苦労。潜り自体が上手くないので身体は浮くわ岩は重たいわ。しかも焦れば焦るほど息が続かずすぐに苦しくなってしまいます。ちなみに装備は水着とゴーグルがあればOK。

waterrock01.jpg
岩を運ぶ私。

水中でロックを渡してもらい、なんとかロックランの真似事に成功。しかし数歩しか歩けませんでした。ちなみに練習は水深は2mも無いぐらいのところでしましたが、試合は水深2〜3mぐらいのところでやるそうです。
 

いよいよ試合

waterrock01.jpg

メンバーが揃ったところでおのおの自己紹介を行い、さっそく試合開始です。今回は外国人もいてインターナショナル。
2チームに分かれ、試合時間の20分間で勝敗を争います。

waterrock01.jpg

さすが、慣れている人は動きが違う!
スイスイと海中を自在に動きまわり、ロックを軽々と持ち上げます。

そして練習と大きく違うところ。そう、それはディフェンスがあること。相手チームがすごい勢いでロックをもぎとろうとしてくるのです。これがまあ、ものすごく怖ろしい!

futenma5.jpg
スッと近づいてくる敵の姿
futenma6.jpg
猛烈なタックル!
futenma5.jpg
ぎゃーーーーーーー
futenma6.jpg
うぉーーーーーーーーーーーー

waterrock01.jpg

やがて海底から巻き上げられた砂煙で何も見えなくなります・・・。

たまに全員がロックを見失ってしまったり、砂煙にまぎれて誰も見てないうちにスッとゴールを決められたり、敵と味方を間違えてタックル攻撃してしまっていたり。しかし、そこがまた面白い!

そして水面下の戦いなので、ビーチから見ている人にはいったい何が行われているのかさっぱり分からないのではないでしょうか。
 

海好きにはたまらないスポーツ

今回は初心者(私)や他の女子の参加者もいたのでガッツリ試合だけでなく、他の人が運んできた岩をパスしてもらってゴールだけ決めさせてもらえたり、ディフェンス無しで走らせてくれたりといろいろ楽しませていただきました。

waterrock01.jpg

女子もチャレンジ!

waterrock01.jpg

体勢を低くロックを抱え込むようにすると走りやすく、また相手のディフェンスもかわしやすくなるのです。
ゴールにロックを置くときの「カツン!」という音がとても心地よくクセになってしまいそうです。

waterrock01.jpg

こちらは身長2mを越す大柄なアメリカ人。ロックを持って海底を走る姿はさながら魚雷のようで、タックルしたら吹き飛ばされそうです。

futenma5.jpg
片手で軽々とロックを持ち上げる人も!
futenma6.jpg
走るのも早い早い!

というわけで初めて参加させてもらったウォーターロックラグビー。
ルールは単純で特別な道具も要らず、言葉が通じなくても一緒に楽しめる、めちゃくちゃ楽しいスポーツでした(ちゃんと生きて帰って来られました)。

なにより、みんな海を愛する気のいいメンバーばかり!

waterrock01.jpg

OKINAWA ROCK RUGBY ASSOCIATION のみなさん、ありがとうございました!
またよろしくお願いします。

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ