2015.07.15

沖縄っぽい精霊馬を作る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
新暦のお盆に供えられる精霊馬。沖縄ではあまり馴染みがありませんが、沖縄っぽいものを作ってみました。

精霊馬(しょうりょううま)とは

お盆に、ご先祖様がこの世とあの世を行き来するための乗り物として、精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれる、野菜に割り箸などで足を付けた動物に見立てたもの。
一般的に多いのは、きゅうりとナス。きゅうりは足の速い馬とされ、早く家に戻ってくるようにと。
ナスは歩くのが遅い牛で、あの世に帰るのが少しでも遅くなるようにという意味。牛歩戦術。供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いがそれぞれ込められているそうです。
ナスときゅうりを使うのは、内地では旬な物なので手に入りやすいからなのではないでしょうか。

shoureiuma_35.jpg
精霊馬。ナスが売っていなかったのでゴーヤーときゅうり

ちなみに沖縄のご先祖様は、最近ではJTAに乗って帰ってくるそうです(アンガマ談)。おみやげを持ち帰るのに使うのは「グーサンウージ」というサトウキビ。グーサンウージは転ばないための杖にもなります。
旧盆の沖縄のご先祖様の様子は「沖縄のお盆をシミュレートしてみた」を見ていただけるとわかるかと思います(個人的にDEEで一番好きな記事)。

沖縄の仏壇では見ることのない精霊馬ですが、旬の沖縄野菜を使ってお供えしてみるのはいかがでしょうか。ということで旬の野菜を用意しました。

旬の野菜

沖縄の野菜は内地と比べると、2〜3ヶ月くらい旬を迎えるのが早い印象があります。夏野菜のイメージのトマトは、沖縄だと2月頃から旬に。品種などで違いはあると思いますが。さて、用意した旬の野菜はこちら。

shoureiuma_01.jpg

今が旬。ナーベーラー(へちま)。あの独特な土っぽい匂いがやみつきになります。
ちょっと小さめのほうが、種も小さくて食べやすい気がします。

 

shoureiuma_02.jpg

こちらも今が旬。島オクラ(丸オクラ)。一般的なオクラの断面は五角形ですが、こちらは名前の通り丸いです。
角オクラと比べて、丸オクラのほうが柔らかく甘みがあるのが特徴。

この他にゴーヤーも買ってあります。

 

アグー

沖縄を代表する動物はいろいろいますが、野菜の形に似ていないと作りにくい。まずは、ナーベーラーをパッと見たときに似ていると思った豚(アグー)を作ります。

shoureiuma_08.jpg

オクラのヘタ側を使います。これは足になります。ヘタの部分が爪っぽくていい感じに見えます。

shoureiuma_13.jpg

足をつけると、ほら、もう豚っぽい。

shoureiuma_14.jpg
小さく切って耳に
shoureiuma_15.jpg
ヘタの部分を輪切りにし穴を開ければ鼻に

shoureiuma_16.jpg

完全に豚です。

 

水牛

ゆっくり乗って帰ってもらうのにピッタリな水牛。これもナーベーラーで作ります。

shoureiuma_04.jpg
そのままでも水牛っぽいけど首の向きが変なので切ります
shoureiuma_05.jpg
骨を付けて

shoureiuma_06.jpg

長さを調節して、反転させるとほら、牛っぽい。

shoureiuma_09.jpg
オクラで足と尻尾
shoureiuma_07.jpg
オクラで角
shoureiuma_10.jpg
輪切りにして半分にしたオクラで鼻
shoureiuma_11.jpg
オクラの先端で耳

shoureiuma_12.jpg

オクラの種で目。

 

ナーベーラーアグー

shoureiuma_21.jpg

オクラとナーベーラーでできた豚(アグー)。形が豚っぽかったという理由だけで作りました。ご先祖様は乗れないと思うので、連れ帰って飼うのではないでしょうか。

shoureiuma_22.jpg

横から。完全に豚(アグー)。クルッと丸まったしっぽにこだわりたい人は、乾麺の沖縄そばとかで作れるのではないでしょうか。

shoureiuma_23.jpg

後ろから。ノーコメント。

 

ナーベーラー水牛

shoureiuma_24.jpg

オクラの角が特徴のナーベーラー水牛。これならゆっくり乗って帰ることができます

shoureiuma_25.jpg

角が特徴的ですが、耳がないと水牛っぽく見えません。もう少し大きくてもよかったかも。
あとオクラのヘタが蹄っぽく見えるのがいいですね。

shoureiuma_26.jpg

後ろから。
だいぶガニ股ですが、足をつけるときは胴側を斜めに切るとスッキリ収まります。

 

乗りやすくする

来るときはJTAに乗ってくるご先祖様ですが、帰りはどうなのでしょうか。おみやげもいっぱいありますし、杖として使っていたグーサンウージは荷物を担ぐ天秤になっています。歩いて帰るのはちょっとシンドイかもしれません。

shoureiuma_18.jpg
割り箸で骨組みを
shoureiuma_19.jpg
沖縄の麸といえば「くるま麸」

shoureiuma_30.jpg

ということで、ゆっくり楽に帰れるよう、荷台を付けてみました。水牛車です。

shoureiuma_31.jpg

割り箸で骨組みを作り、くるま麸で屋根と床。車輪はナーベーラーです。オフロード仕様でゴーヤーのタイヤも用意してあるので悪路でも安心。

shoureiuma_29.jpg

オクラが水牛を誘導するので、乗っているだけで大丈夫です。

 

沖縄の仏壇も精霊馬で賑やかになる日がくるかもしれない

以上です。
この他に、ナーベーラーで与那国馬、ゴーヤーでシーサー、島オクラでジューミー(アオカナヘビ。緑のトカゲ)を作ってみましたが、ことごとく失敗。馬は作りたかったんですけど心折れました。モーイ(赤瓜)だと、馬っぽい色と形で作りやすいかもしれません。

shoureiuma_34.jpg
手足をつければジューミーになるはずだった

shoureiuma_33.jpg


精霊馬は、お盆の最終日に川に流すそうですが、使った野菜たちは全部食べました。
ゴーヤーと麸を使ったゴーヤーフーチャンプルーと、あんだんすーとナーベーラーを使ってナーベーラーンブシー。旬のものは美味しいですね。

月間ベストワースト受付中

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ