読谷村の鳳の「穴」には何があるのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
読谷村は鳥の形をしている。これを表す「鳳計画」という図があるのだが、そこに記された「穴」というのがある。いったいどんな穴なのだろうか。

日本一人口の多い村、読谷村。


ピンクの豚は読谷村のキャラクター「よみとん」

観光名所としては座喜味城址や残波岬、NHK大河ドラマ「琉球の風」で使われた町並みがそのまま残った「むら咲むら」などがあり、紅いもでも有名です。

そんな読谷村は村の形が鳥の形に似ていることから「鳳(おおとり)」の名を冠したものが結構あります。

コミュニティバスは「鳳バス」。

観光マップはオオトリMAP。

この鳳は読谷村のホームページや役場の案内板にも「鳳計画」という図とともに書かれており、村をあげて読谷村が鳳の形であることをアピールしているようです。

で、この「鳳計画」の図なのですが、よく見てください。


口にくわえてる花蔓は珊瑚礁だそうです

鳳というには図が可愛すぎる…それはさておいて、真ん中の座喜味城址の近くに「穴」というのが書かれているのです。「穴」。はて?なんでしょうか?読谷村では戦跡としていくつかガマ(洞窟)があったりはしますが、どうも場所的には違う気がします。

座喜味城址付近にある「穴」。そこには何があるのでしょうか?そしてなぜわざわざ地図に書かれてるのでしょうか?気になったのでその場所を探してみることにしました。

 

穴を求めて

まずは特に何も調べず(とはいえネットには穴については全然情報がない)、座喜味城址へ。鳳計画の図だとグスクの近くに穴があるようですが…


これか?(違う)

まぁ特に「これじゃないか」というものも見つからず。そもそもこの穴がどういう形状のものなのか、何なのかすらも分かっていないのです。このまま探しても絶対見つからない自信があります。

そこで、読谷村の観光協会に足を運んでみました。

観光協会で鳳計画の地図を見せて話を聞いてみたのですが、「穴?」という反応。

場所的にここではないかと教えてもらったのが、上の地図き書いてある「地頭火の神」。首里から分けられたヒヌカンでここはパワースポットになっているのだそう。

ただ、なぜ鳳計画で「穴」という表記がなされているのかは分からないそうです。そもそも付近にめぼしい穴なんて無いらしい。何か風水的なことなのかもしれない、との回答で役場に行けば何かが分かるかもということでした。「なにしろ読谷村役場も風水で現在の位置に決まったらしいですから」と言ってましたが、そんなことあるの?

 

穴(あな)じゃなかった

というわけで真実を探るべく、読谷村役場にやってきました。

役場の入り口にも立派な鳳が。

役場の受付に穴を探している旨を伝えると、色々と調べてくれて通されたのは「企画政策課」という部署。企画政策課には「鳳計画」に関わった方がいらっしゃるらしいのですが、今日は村議会に出ているということで不在。それでも「穴」について色々と情報を聞くことができました(突然行ってすみません)。

まず、「穴」のことを僕はずっと「あな」だと思っていたのですが、「あな」ではなく「けつ」と言うらしいです。

観光協会でちらっと読谷村役場は風水に則って場所が決まったと聞きましたが、米軍が使っていた読谷飛行場が返還されるにあたって、風水を取り入れた村づくり計画が進められます。

不勉強でちょっと風水的な概念がよく分からないのですが、もらった資料を見てみると、村を風水的に見立てるにあたってメインの山(主山)というのがあって、それが座喜味城址。そこに集まった気が凝縮されたのが穴なのだそうで、割と綿密に計画が立てられていることが分かります。

鳳計画に描かれてる「黄金環」というのもぼんやりとした概念図なのではなく


多分ここ

ちゃんと対応する道があるらしいです。ここを中心に村が栄えていくという計画に基づいているそうです。鳳計画とは単純に読谷村が鳥の形に似てるという話だけではなく、風水を下敷きにした村づくりだったのです。

 

穴(けつ)に行ってみよう

ただ穴を探しにいくだけだったのに、ものすごく壮大な話になってきました。

最後に穴に行って話を締めましょう。

資料と聞いた話を総合すると、穴は読谷村の座喜味集落にあるヒヌカンとウタキの間あたり。集落を歩いてしこたま迷ったのですが、コミュニティセンターの人に地図で説明してもらって場所に向かいます。

穴の目印となるヒヌカンを探します。

ありました。この周辺が、鳳計画に記された「穴」の部分。とくに穴(あな)はありませんが、風水上はこの辺りに気が溜まっているということになるわけです。そう言われるとパワーが満ちあふれているような気になってきますが、実際の感想は靴擦れが痛い、くらいでした。

 

穴(あな)はないけど、話は深かった

というわけで、読谷村の鳳の穴を探すという話でした。実際の穴(あな)は無かったですけど、ものすごい深い話を知った気がします(あとみんなそんなに「穴」の事を知らない)。

まだまだ沖縄は謎に溢れているなぁと思いました。

余談ですが、読谷村のマスコットキャラクターは総選挙によって「よみとん」に決定したのですが、個人的な推しは「おおとり先生」だったので何かのタイミングでおおとり先生が日の目を見る日が来ればいいな…と思っています。本日は以上です。

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ