【飼い喰い第一】 食用うさぎ殖繁センターの謎 【ラパン】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
うるま市栄野比(えのび)にある「食用うさぎ殖繁センター」。気になってはいたのだがいったい何なのか。うさぎを買うべく話を聞きに行ってみた。

えっと。2ちゃんねるのスレッドみたいなタイトルで恐縮です。皆様はうるま市の栄野比(えのび)でこんな看板を見かけたことはありませんか?

近くに寄ってみましょう。

「飼い喰い第一食用うさぎラパン繁センター」

はい。怪しさしかありません。

うさぎといえば、かつてDEEokinawaでは「国道329沿いのうさぎののぼりが気になる」という記事で謎のうさぎ屋を取り上げたことがありましたが、あちらはペットとしてのうさぎ販売でした。対するこちらは完全に食用である旨が書かれています。

実は割とこの看板自体は昔からあって、色々な方からネタ提供頂いていたのですが、残念ながら今の今まで取材に足を運ぶことはありませんでした。なぜならちょっと怖いから。

しかし、今年で平成も終わり。そろそろ我々はこの謎を明らかにするべきではないか...そう思い立って「食用うさぎ殖繁センター」に足を運んでみました。果たして食用うさぎ殖繁センターとはいったい...?

初っぱなから迷う

まずは勇気を振り絞って、食用うさぎ殖繁センターを探します。看板では100M先を右と書かれているのですが…

入っていった先は結構な住宅街。結構キレイめな建物も多く、こんな場所でウサギを飼っている人がいるようには見えません。

ちょっと怪しげな建物を見つけましたが、がっり閉まっていてここが繁殖センターならばすでにつぶれている可能性が高そうです。

しばらくウロウロしていたのですが見つからないので諦めて帰ろうと思っていると近隣の住民の方に話を聞くことができました。「あれ?看板がでてるんじゃない?もうちょっと行った森みたいなところよ」とのこと。

こんな住宅街に森?半信半疑でもう一度歩いてみたのですが


絶対ここだ。

本当に森としか形容ができない場所がありました。

ここに…うさぎが…!

 

食用うさぎのはなし

小屋には初老の男性がおり、以下インタビューを行ってるのですが実は最初は声をかけても誰も出てこずに、結局看板の電話番号に電話して出てきてもらう感じになりました。

- すみません。ウサギ肉を買いたいのですが。

ああ、うさぎね。小さいのしかいないんですよ。沖縄の気候では大きくしきれない。死ぬのも早いし、育てれば育てるほど小さくしかなっていかないんですよ。それでね。ビジネスとしては全然駄目だったんです。

- そうなんですね。看板だけ残っている感じなんですか?

看板もね。様子を見ようと思って。食用うさぎの繁殖というのは沖縄では僕が当初始めたんですが、色んな所がやっていてみんな失敗ですよ。


様子見の看板。

- 何年前から販売されてたんですか?

4-5年ですね。あんまり勧めたくないですね。食用としてはね。これをビジネスとしてやりたかったんですが、繁殖が間に合わないんですよ。うさぎが子供を産むと部屋を分けないといけないのですが、そういう面倒もあったり、人にあげたりして。沖縄は人からもらって当たり前みたいな感じなのでイヤですね。こちらで販売したものを自分が養いきれないから子供の国にあげたりする人がいたりしてね。

最初は2万円で売れましたよ。雌雄で4万ですよね。でも1年以内で相当広まってしまって、みんながばらまくでしょ。価値がなくなってしまって。そして自分でやってみたんだけどアメリカなどだと飼料が違うんですよね。大きくならなかったんです。

- これって肉を売るわけじゃないんですか?

うさぎを増やして売る感じでしたね。肉を欲しがる方は沢山いましたよ。病気を持っている方が薬としてね。そういう人に売っていたけれど先にうさぎがいなくなっちゃった。

- 沖縄でうさぎって結構食べられていたんですか?

戦前はよ。中学生や小学生が畑から草を取ってきてね、養っていたよ。大きくなったら食べていたよ。今みたいに食べものが沢山ある時代じゃ無かったからね。

- 今は何をなさってるんですか?

今は僕は鶏が専門。

そう。食用うさぎ繁殖センターの夢は潰え、現在行っているのは自然農法での野菜の販売と鶏の飼育。卵を買うことができるらしい。せっかくなので卵を購入しようとしたが、今日はあいにく予約が入っているため販売できないとのことでした。

というわけで、食用うさぎ殖繁センターではうさぎは買えないが(でも飼ってはいるらしい。見えなかったけど)、卵を買うことができます。現在残っている看板は「様子見」(様子見って何だ)。いずれは無くなってしまうかもしれません。

 

沖縄の謎がまたひとつ明らかに


よくよく見ると色々な試行錯誤の跡がある

さて、平成が終わる前にまたひとつ沖縄の謎を明らかにすることができました。前に南風原町で戦後ものすごいうさぎブームが起こったという話を聞いたことがあります。誰もがこぞってうさぎを飼って、土地などとも交換されたりしたらしいです。4-5年前にうさぎが2万で取引されたことから定期的に沖縄ではうさぎブームが訪れて、消えていっているのかもしれません。

話の流れでウサギ肉を買うことになるのか、とドキドキしてましたがとりあえず購入できなくて良かったような、ネタ的には購入できた方がよかったような。しかし、予約済みだという卵は見るからにつやつやしていてめちゃめちゃ美味しそうだったので、折りを見て買ってみたいと思います。

以上、食用うさぎ殖繁センターの謎についてでした。

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ