2019.05.13

グラって何?超ローカルな大宜味村の集落のお祭りに行ってきた

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一年に一度、やんばるの自然に囲まれた小さな集落で行われるおまつり『グラの里 田嘉里むん市』。この時期にしか味わえない生グラの美味しさに目玉が飛び出たという話。

一年に一度、この時期だけのお楽しみ

グラの郷、田嘉里むん市。
どなたかのブログでたまたま見かけて以来、一年ほど私の記事ネタリストを温め続けていた、大宜味村にあるとある田嘉里(たかざと)という小さな集落で年に一度だけ開催されている超ローカルなお祭り。
それが先日のGW中に開催されると聞きつけようやく訪れることができたので、その様子をお届けしたいと思います。

まずは田嘉里集落の位置ですが、沖縄本島最北端に位置する国頭(くにがみ)村のひとつ手前、大宜味(おおぎみ)村にあります。
周囲は緑豊かなやんばるの森に囲まれており、集落のすぐそばを田嘉里川が流れる風光明媚な場所。近くには沖縄本島最大の滝である、比地大滝(ひじおおたき)などがあります。

那覇からだと高速道路を使って約2時間弱のドライブ。けっこうな距離があります。
2019年のグラの郷 田嘉里むん市が開催されたのは、5月5日の子どもの日。10時から開始ということだったので、開始時刻頃に到着するように向かいました。快晴のドライブ日和!

田嘉里の集落に差し掛かると、バスの待合所の外壁に直書きされた祭りのお知らせが目に入りました。


いやちょっと大胆すぎる

臨時駐車場の案内がある敷地に車を停めさせてもらい、メイン会場である田嘉里集落センターに向かって歩いていきます。

のどかな風景に癒やされつつ歩を進める事3分ほどで田嘉里集落センターに到着。

センター周辺にはテントがずらりと並び、開始早々の時間でしたが既にたくさんの人々で賑わっていました。
さて、では『グラ』とはいったい何なのでしょうか??

センター前に設置されたホワイトボードをじっくり隅から隅まで眺めてみると、サラッと回答が書かれていました。
そう、『グラ』とは『タケノコ』のことだったのです。

私もこのお祭りのことを最初に知った時には、沖縄で竹藪を見かけた記憶が無くましてやタケノコが採れるイメージが全く無かったので少し驚きました。タケノコといっても竹の種類は本土で馴染みの深い孟宗竹(モウソウチク)ではなく、沖縄に昔から自生しているチンブクダケと呼ばれるもの。孟宗竹と比べ、ひょろっと細長いのが特徴です。

こちらが当日朝採れ(!)のグラ。早朝から祭り開始前の8時頃まで山に入って収穫したものだそうです。
年によって多少の前後はあるものの、毎年4月中頃から採れ初め、ゴールデンウィークが終わる頃にはもうグラも終わりなんだそうです。一ヶ月も無い、短い旬。だからこそ、新鮮な生グラを味わえるのは今だけ!ここだけ!なんだそうです。

炭火でさっと調理された焼きグラは1本100円。つるりと皮を剥くと、中から翡翠色のタケノコが顔を出しました。

これがまあーーー、美味しいこと!!!!

えぐみのようなものはまったく無く、ホクホクと柔らかくやさしい甘みがたっぷり。ベビーコーンにも似た味わいです。
根元のほうは繊維が多く少し硬さを感じますが、穂先に行けば行くほど柔らかくとってもジューシー。
シンプルに塩で。マヨネーズをつけて。どちらも美味しくてあっという間に食べきってしまいました。炭火で焼いた香ばしさも加わってまた絶妙。ほんと、ちょっと目玉が飛び出たレベル。これは一度は食べてみてほしいです。

焼きグラのほか、タケノコジューシーやタケノコ入り肉汁なども販売されていました。

こちらは加熱処理済みのグラ。冷凍で販売されており上の写真は見本の商品。
グラはとても足が早いため、なかなか集落外へ流通できないんだそうです。
300g入り1,000円となかなかのお値段で販売されていましたが、みんなこの日を待ってました!とばかりに数パックまとめ買いする人も多く次々と飛ぶように売れていました。

こちらは常温保存可能な加工品、グラの辛味漬け。ごはんのおともにぴったり!500円でした。
 

集落センターの中では展示も楽しめる

グラを堪能した後は集落センターの中へ。

玄関正面にはグラを使った見事な生け花が飾られていました。
同じく今の時期に咲く、テッポウユリと月桃との競演です。

センターの中では田嘉里でカカオ栽培を行っているという『OKINAWA CACAO Factory』の商品販売、屋嘉比ノロの衣装展示、田嘉里集落の今昔写真展示、化粧水や蜜蝋キャンドルのワークショップなども開催されていました。

御年90才という平良ミネ子さんの作品展示も。

石けん、ファンデーション、チークと全て田嘉里産の化粧品。すばらしい。

田嘉里の印部石(しるべいし)についての展示資料なども。

こちらが田嘉里でカカオ栽培を行っている『OKINAWA CACAO Factory』。月桃、カラキ、シークヮーサー、泡盛まるた入りのチョコレートや特製チョコレートドリンクなどを販売されていました。

暑かったので黒糖ジェラートを購入。上にかかっているのは、カラギ入りチョコレート。甘さの中にほんのりとスパイシーなカラキの香りが漂ってめちゃくちゃ美味しかったです。
 

田嘉里酒造改めやんばる酒造の工場見学も

沖縄本島最北端の酒造所である、田嘉里酒造改めやんばる酒造の工場見学も行われていました。
こちらは2011年の記事『【泡盛蔵探訪】田嘉里酒造』でもお邪魔しましたね。

酒造所のすぐ裏には田嘉里川が流れており、まさにやんばるの自然に囲まれた環境で日々泡盛が作られています。


泡盛酵母たちもプクプクと元気!

 

また来年、この時期に

というわけでやんばるの超ローカルな集落で行われるタケノコのお祭り、『グラの里 田嘉里むん市』の様子をお届けしました。
初めて食べたグラはびっくりするほど美味しく、一年に一度のこの時期を毎年とても楽しみにしているという地元の方が多いのも納得です。山ではどんなふうに生えているのか気になるので、タケノコ採りの現場にも行ってみたいなぁ(行けるのか)。


会場のすぐ近くにある山の斜面を上がった所から眺める田嘉里集落

沖縄にはまだあまり知られていない美味しい食べ物がたくさん眠っているんだな、ということにワクワクしつつ、また次にグラを食べられる機会を楽しみにしたいと思います。

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