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沖縄最北端の高校にある「生き物博物館」がアツい
そこは、やんばるにある自然豊かな高校
沖縄県で最北端に位置する高等学校、沖縄県立辺土名(へんとな)高等学校。
自然豊かな大宜味村にあり、各学年、普通科1クラス、沖縄の自然や環境調査法などを学ぶ環境科1クラスの合計6クラスからなる小規模校です。
この辺土名高校の校内に、「辺校生き物博物館」と呼ばれるとても素敵な博物館があるのをご存知でしょうか。
パンフレットによると、2015年の学園祭の企画展示として有志の職員・生徒で行ったことに始まり、そこから常設展示に。はじめはピロティーのみだったのが、ビオトープを整備したり琉球犬の飼育を始めるなど校庭まで範囲を広げていったそう。
この展示は沖縄青少年科学作品展を始め、コカ・コーラ環境教育賞などの作品展でも入賞しているそうです。
羽ばたくようなデザインの校章がかっこいい!
地の利を生かした広々とした校庭も素敵です。
「辺校生き物博物館」は一般の方も見学可能ですが、事前に学校に電話連絡をしてからの見学となっていますのでご注意を。
今回は夏休み中でしたが担当の先生がいらっしゃるということで、展示を案内していただきました。
では、いざ潜入!
やんばるの川に生息するオオウナギがお出迎え
入ってすぐ目の前に広がっているのは、吹き抜けになっていて明るく開放的なピロティ。なんこれめちゃくちゃ素敵な校舎なんですけど。
そして左側に、生き物博物館のメインとなる水槽や標本などの展示コーナーがあります。
さっそく展示コーナーから見ていきましょう。
まずいちばん大きな水槽で泳いでいたのはやんばるに生息しているオオウナギ。大人の太ももぐらいの太さはあったでしょうか。迫力満点です。
ピラニアなど外来魚も展示されていました。
死んでしまった野鳥の剥製なども自分たちで製作しているそうです。この手作り感あふれるラフな感じがたまらない。
そして昆虫好きにはたまらない昆虫標本の数々。
辺土名高校周辺ではクワガタやカブトムシがざっくざく捕れるらしく、沖縄のクワガタ全種が展示されていました。
無数の生命体がうごめく野趣あふれる実習室
ピロティの次に案内いただいたのは、環境科の教室?実習室?です。
とにかく飼育ケースの数がすごい。沖縄の昆虫はもちろん、県外や海外の昆虫が無数にうごめいており、昆虫好きの小学生の長男の瞳孔が開きっぱなしでした。
製作途中の昆虫標本なども。すでに息絶えてしまった昆虫たちがワイルドな感じでそこかしこに転がっていたりするのですが、それもまた一興。
そして教室の奥の方のケージにはうさぎやフクロモモンガ、ハムスターなどの小動物までいたのには驚きました。さながらミニミニ動物園です。
おさわりOK!かわいい生き物たち
辺校のアイドル、琉球犬のくぅまちゃん。めっっっちゃ吠えますが噛んだりはしないおりこうさん。動き回るので写真は撮れませんでしたが、琉球犬の特徴である狼腱(ろうけん)や舌斑(ぜつはん)が見られるそうです。
こちらはオスの茶々丸。もっふもふの人懐っこい子で、すぐに転がっておなかを見せてくるのが可愛すぎました。
そして校庭の片隅にはヤギがたくさん!子ヤギは春頃に生まれたそう。草をやったり触ったりして戯れることができ、子どもたちが全然帰りたがらなくて困りました。
中庭にはビオトープもありましたが、今はちょっとお休み中だそうです。アメンボはいました。
辺高よいとこ一度はおいで
というわけで本日は「辺校生き物博物館」の様子をお届けしました。
学校内を見学できるというのだけでもワクワクするのに、やんばるの高校ならではの手作り感あふれる展示もまた素晴らしく感動しっぱなしでした。やんばるを訪れたらぜひとも立ち寄りたいおすすめスポットです。
辺校生き物博物館
沖縄県国頭郡大宜味村字饒波2015番地
TEL:0980-44-3103
学校ホームページ:http://www.hentona-h.open.ed.jp/
※見学の際には事前に電話連絡をお願いします