2022.09.28

お絵描きAIアプリ「AIピカソ」は正しく沖縄を描けるのか

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日本語で入力できる文章やラフ画から自動で画像を生成するお絵描きAIアプリ「AIピカソ」。これを使って沖縄っぽい画像が作れるのか検証してみた。

今から1年ほど前の記事で、画像編集ソフトPhotoshop(フォトショップ)のニューラルフィルターというAI(エーアイ、人工知能)による新機能を使って沖縄の風景写真を冬の景色に加工できるのか検証した記事を覚えていらっしゃるでしょうか。


Photoshopの新機能で沖縄を冬にできるか

その後もAIの技術は日々進化し続けているわけですが、最近では何もない白紙の状態からイラストや写真を描き起こしてくれるAI自動描画ツールが色々登場してきています。
そんななか登場したのが、日本語で入力できるお絵描きAIアプリ「AIピカソ」。文章やラフ画から自動で画像を生成するスマートフォン向けのアプリです。iOS版に加え、つい最近Android版もリリースされました。

▼iOS版
https://apps.apple.com/app/ai-picasso-dream-art-studio/id1642181654

▼Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.aidealab.aipicasso

本日はこの「AIピカソ」を使って、沖縄っぽい画像を作ることができるのかを検証してみたいと思います。
うまくいけば、「今日の記事の写真データが消えてしまった!どうしよう!」なんて時に使えたりするのではないかと淡い期待をいだきつつ。
 

さっそく遊んでみよう

アプリをダウンロードして、まずは実際に遊んでみましょう。

こちらがスタート画面。ここに表示されているのはサンプル画像でしょうか。ハイクオリティな画像ばかりで期待が高まります。
さきほどの画面の【スタート】ボタンをクリックすると、上記のようなテキスト入力画面に遷移します
人気のテキストに表示されているタグから【仕事をするゾンビ】を選んでみたところ、テキスト入力欄に自動で入力されました
最後に【生成】ボタンを押すと、こんなイラストが!やり直したり画像を保存したりSNSでシェアしたりできるようになっています。

インターフェースがシンプルで分かりやすく、ちょっと遊んでみただけでもハマりそうな予感しかしません。時間がどんどん溶けていく危険なやつです。
 

では、沖縄の風景や物を描くことはできるのか?

それでは本題。ここからは沖縄をテーマに、様々な写真を「AIピカソ」に描いてもらうことにしましょう。
果たしてAIピカソは沖縄を知っているのでしょうか。

まずは沖縄らしい「赤瓦の住宅」を描いてもらうことにしましょう。イメージは朝の連続ドラマ『ちむどんどん』の比嘉家です。

...たしかに赤瓦屋根ではありますが、家というより史跡でしょうか。瓦の色もちょっと不自然ですね。

お次はリゾート地沖縄のイメージで青い海はどうでしょうか。

おお!これはかなり自然。慶良間あたりの海っぽいです。イメージ写真としてじゅうぶん使えそうです。

お次は食べ物。AIピカソは沖縄料理を知っているのでしょうか。

おおお!沖縄の食堂メニューにもある「煮付け」っぽい料理が生成されました。上に乗ったネギ?ショウガ?の色味がちょっと怪しいですが、全体的に美味しそうです。

では世界自然遺産に登録されたやんばるの森に住む飛べない鳥、ヤンバルクイナの親子を描いてもらいましょう。

誰!?

なぜか上下に二分割された画像で、謎の森ガールとヤンバルクイナではない小鳥の親子の写真が生成されました。AIピカソの混乱ぶりがうかがえます。

それでは沖縄の生き物シリーズで、ハブはどうでしょうか。

ハブどこ?

めっちゃ画像を拡大して探しまくったらどこかに潜んでいるのかもしれませんが、私には見つけられませんでした。ハブが居そうな風景ではある。

では、うちなーんちゅがちむどんどんするエイサーはどうでしょうか。道ジュネーのイメージです。

南米あたりの祭りかな?

ちょっとエイサーはわからなかったみたいです。

沖縄の楽器、三線を引きながら歌う民謡歌手はどうだ!

誰???(2回目)

民謡歌手っぽい出で立ちですが、楽器が三線でもないし海辺でもない。ちょっとAIピカソさんお疲れのようなのでここらでやめておきましょうか。
 

参考画像を追加したら精度が上がる?

ここまでテキストのみの情報で画像を生成してきましたが、AIピカソには参考画像を追加する機能があるのです。

参考画像の下にある+ボタンをクリックして、
自分で絵を描くかライブラリから写真を追加することができます。
ドローツールで絵を書いてみることにしましょう。
私のイメージ、伝わりますか?伝わりますよね??

では、生成!

ハイ消えた!水牛消えた!!

私の画力の問題でしょうか。西表島から由布島へと海の浅瀬を歩いて渡る水牛車のつもりでしたが、肝心の水牛がいなくて悲しい結果となりました。

では最後に、沖縄県民の県民食とも言えるみんな大好き沖縄そばで締めたいと思います。参考画像には最近食べた実際の沖縄そばの写真も追加して、かなり具体的なイメージを伝えます。伝われぇぇぇーーーーーーーー!

どん!

沖縄そ!......ば......?

これは沖縄そばなのか日本蕎麦なのかはたまたラーメンなのか。
微妙な色合いですが、とにかく丼から溢れそうな麺類が生成されました。ネギたっぷり、豚肉ちょっぴり。
でもお箸がちゃんと赤黄箸になっているので、これは沖縄そばということにしときましょう!なんでお箸が三本なのか分からんけど!
 

みんなもAIピカソで遊んでみよう

というわけで本日は、お絵描きAIアプリ「AIピカソ」は沖縄が正しく描けるのかどうかを検証しました。

かなり怪しいのも多かったですが、参考画像を追加したりテキストをかなり詳しく記入することで、けっこう精度は上がる気がします。全く違っていても、それはそれで「こうきたかー!」と楽しめるので、ぜひみなさんも遊んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに、「琉装、沖縄美人、ちゅらかーぎー」で出てきたのはこちら。

aipicasso14.jpg

AIピカソさん!「琉装、沖縄美人、ちゅらかーぎー」はこれですよー!!!


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本日は以上です。

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