オンリーワン石敢當のセカイ

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石敢當(いしがんとう)は沖縄でよく見る魔除けだが、たまにすごいやつを見かけることがある。というわけでちょっと変わった石敢當を集めてみた。

石敢當(いしがんとう)は沖縄県ではポピュラーな魔除けです。三叉路や路地の突き当たりに配すことによって直進しかできないマジムン(魔物)が家屋などに入ることを防いでいると言われています。

そんな石敢當ですが

ホームセンターの表札コーナー
オススメの接着剤も

ホームセンターなどで市販されており、取り付けサービスなどもあるようです。街を歩いているとだいたい見かける石敢當はバリエーションはあるものの、だいたい特定の種類のものをよく見る気がします。

しかしたまに「これは…!」とうなってしまうような石敢當が沖縄には存在しているのです。というわけで本日はちょっと変わった石敢當をコレクションしてみました。

 

奇岩

まずはこちら。

ちょっと変わった形の石にモルタル状のものが貼り付けられて、そこに石敢當の文字が書かれています。この石にこだわりがあったのか、なにかいわれがあるのかは分かりませんが若干怖い感じがします。

 

ためらい石敢當

続いてはこちら。わかりますでしょうか。

よく見ると壁に石敢當の文字が白いペンキ的なもので書かれているのですが、上からさらに白いペンキで塗りつぶされています。

「石敢當」って割と複雑な漢字なので、間違えて塗りつぶしたのか、それとも不要になったので消したのか。塀に三箇所くらいありましたが、市販のものを買った方が早かった気もします。

余談ですが、門扉の下のほうに手書きで「石敢當」の文字を書く「直書きスタイル」のものはちらほら見かけます。

 

DIY石敢當

続いてはなんだがポップな石敢當。

よくよく見てみると

サンゴ(だと思う)を板に固定して、石敢當の文字が形成されています。DIY雑誌とかに載っていてお父さんが日曜大工で作りそうな石敢當。これマジムンには効果があるんでしょうか。

 

標語型石敢當

続いては市販のものっぽいのですが、今まで見かけたことがないこちら。

石敢當に交通安全をプラスしたタイプ。もう目的がよく分からなくなってきてる気がします。

こちらには「急がば回れ」という標語的な教えが。誰に向けたものなのかは不明ですが、ひょっとしたらマジムンに回り道の大切さを説いているのかもしれません。

 

木敢當

石敢當は一説によれば中国の強い武将の名前なんだそうです。なので石である必要はないのですが

木製だと若干の違和感を覚えます。

同様にプラスチック的な素材でできた「プラ敢當」もたまに見かけます。たまに路地から剥がれ落ちた石敢當を見かけたりするので、木製やプラ板製の石敢當は設置がしやすいのかもしれません。

 

こだわりの角度

こちらは石敢當自体が特殊ではありませんが、設置がすごい例。

わざわざブロック塀にセメントを盛って石敢當に角度をつけて設置しています。

道から直線でやってくるマジムンをよけるための魔除けなので路地に対して垂直に設置した方がいいとは思うのですが、すごいこだわりを感じます。

 

表札

最後も設置が特殊な石敢當。よく笑い話に「沖縄にはじめて来た人が"沖縄には石敢當という名前の人が多い(表札と勘違いしている)"」という話がありますが…

完璧表札の位置に配されている石敢當がありました。いや、ひょっとしたら石敢當さんという人が本当に住んでいるのかもしれませんけど。

 

石敢當のバリエーションは面白い

以上、ちょっと変わった石敢當を本日はコネタとしてご紹介いたしました。


これはファッションキャンディのバレンタインギフトだった石敢當ケーキ

沖縄で魔除けといえばシーサーの方が有名で、色んなシーサーを集めた写真集的なものもありますが、石敢當のバリエーションも負けておりません(地味だけど)。読者の皆様も「こんな石敢當を見た!」みたいな情報がございましたら是非お寄せくださいませ。そのうち第二段をやりたいと思います。

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