「スナック母子家庭」の謎にせまる

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那覇市三原にある「スナック母子家庭」。勇気を持って潜入してきました。

今回は沖縄本島に住んでいる人であれば誰もが気になっているあのスナックをご紹介します。

その名もスナック「母子家庭」。巷を流れる噂によれば

・スタッフは全員母子家庭である
スナック年金族のママとは母娘
・その昔、母子家庭の看板を娘に譲って、母は「年金族」を立ち上げた

などいろいろな話を聞くことができます。しかし噂は噂。やはり実際行って確かめる必要があるでしょう

というわけで、某日いつも対決企画を一緒にやってくれるHandsさんと打ち合わせ(という名の飲み会)があったので、酔いの力を借りつつ、スナック母子家庭へ一同足を運んでみました。

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酔っぱらって変なテンションの一行
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スナック「母子家庭」到着

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ドキドキしながら扉を開けると、中は8席程度の落ち着いた店内。迎えてくれたのはママのみつえさん。

というわけで早速ママにお店のことをインタビューしてみました!

 

スナックの名前について、また本当に母子家庭なのか。

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—ずっとこのお店気になっていたのですが、お店の由来とかはあるんですか?

由来?母子家庭だからよ。単純でしょ?
あんまり深く考えんほうがいいよ。
母子家庭になってからは22年になるよ。一番チビが七ヶ月だったから。子どもは3名。
 

—お店の名前に他に候補はあったんでしょうか?

あったよ。「ぽってかー」(頭がよくない、的な意味らしい)。一番最初は「ぽってかー」だったはずよ。
このお店をやるために名前をつけよう、と思っんだけどお客さんに名前をお願いしたのよ。自分では名前付け切れんから。
お願いしたときに最初に言われたのは「ぽってかー」だったはず。
でも「ぽってかー」は駄目でしょ。電話とかで「もしもしーぽってかーです」とかおかしいでしょ。

で、名付け親にそう言ったら、おまえがそんなに嫌なら「ぽってかー」はやめておこうなー、って。「じゃあもう一度考えようなー」っ言ってくれて、「考えたよー」って言われて飲みに行ったら考えた名前が「母子家庭」って。

ほんとは「母子家庭」もイヤだったのよ。それで「ぽってかー」よりはましだけど、これもいやだなーって言ったわけ。そしたら「これ以上のものはない!」って言うから。
あーもういいよ。この名前でつぶれたらつぶれれーって(笑)。もうヤケクソでつけたよこの名前。

親からは「もうすこしキレイな名前はないねー」って言われたよ。でも自分でつけたわけじゃないから親に言いようがないでしょ。よくわからんけどお客さんが母子家庭だから「母子家庭」ってつけれって言ってたよって親には言っておいたよ。そんな名前だったし、はじめは2ヶ月でつぶれてもいいと思ったよ。一応看板上げてすぐおろしてもいいと思ってたよ。

名付け親?今も常連だよ。始めてうちに来る人はやっぱり名前に興味があるから、名付け親はこちらですよーって紹介するわけ。

というわけで、スナック「母子家庭」の由来は「母子家庭」だから。ど直球なネーミングである。しかし、名付け親の常連さんが出した最初の案が「ぽってかー」、次の案が「母子家庭」ってこの常連さんは一体何を考えていたのだろうか。

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ちなみにオリジナルボトルも「母子家庭」。

 

お店について、年金族との関係について

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—お店について教えてください

お店は初めて14年。日曜祝祭日と雨の日はお休み。
家を出るときに傘を持って歩ける状態だったら開けるけど、傘持って歩けない状態だったら「あー今日休み!」ってしてるよ。

—ずっと一人でやられているのですか

そうなのよー。開くのは夜9時から夜12時くらいでそんなに長くは開けないけど、細く長ーく、人生を楽しもうと思って。
病気なったら終わりだから。これからが楽しみなのに。
今までは子育てでしょ。子どもが離れたこれからが人生だから。そのときに体壊したら寂しいでしょ。
子どもの年を計算していたよ「早く大きくなれー大きくなれー」って(笑)。遊べないじゃないかーって(笑)。

—ご出身はどちらなのですか?

私は八重山なんですよ。もともと西表。番地も言う?番地とか書かなくてもはがきは届くよ。

15歳の時に本島に出てきた。売られてではないよ(笑)。学校が本島だったわけさ。
高校出てからは年に一回八重山に帰るくらい。まだお父さんとお母さんが元気だから。お盆があるさ、年忌があるさ、ジュウルクニチー(十六日)があるさ、そのたびに「今度帰れるねー?」って。ジュウルクニチーか正月には帰ってるよ。大変でしょ?八重山はまた、何威張ってるかわからんけど切符が安くならんわけさ。

—ここに行く前に「年期族」というスナックに行こうと思ったのですが

あれそうね?年金族の定休日は木曜日だったはずよ。
「年金族」はお友達というか、知り合いかな。年金族のママさんに電話しておくよ。

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このあたりから、だんだん酔いが回ってインタビューの体をなしていなのだが、スナック「年金族」とは特に血縁関係などがあるわけではないようである(お母さんは西表にいるらしいし)。

 

その他雑談

このあたりから完全に雑談である。

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—お店の看板がロープでぐるぐる巻きじゃないですか?あれは台風対策ですか?

あれは一度オープンして、看板が飛んだもんだから。あれ5万するから。
5万かけて作って台風で飛んで、また5万かけてつくったから。こんなんではいけない、と思ってぐるぐる巻きにしたの。
どうせ沖縄台風来るでしょ。もうそれからは飛ばされてないよ。あれが第1号にあげた看板だったね。
(ちなみに飛んだ第1号の看板はまだ店の屋根に乗っているらしい)。

 

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—キャベツの千切りがびっくりするほど細い件について

まだキャベツ食べる?明日休みだから沢山食べてよ。
何で切ってる?包丁。みんな機械で切ったと言うけどこれ包丁で切ってるのよ。ゆっくりゆっくり切るのよ。
ゆっくり切らんと手を切るよ(笑)。心穏やかに。
うちのお姉さんが最近そば屋を始めたから、今は家でお姉さんの分も、自分の分も切ってくるのよ。毎日。
最近このへん痛くなってきたけど。

もし良ければおそばもたべにいって。市場の隣の賑わいの広場に「すずや」ってお店があるから。食べてみて。この千切りがでてくるから(笑)。
今日朝大雨だったけどこの千切り届けたもん。カッパつけて50cc乗って。
(出身が)田舎だからよ。兄弟愛がとても強いから。誰かが何かするときは手伝わないと、って言わなくても分かってるんだから。いちいち言われるものではないわけさ。
 

ここで閉店時間

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…とここまで話を聞いているうちに、閉店時間に。
とりあえず、オリジナルボトルをキープして、お店をあとにしました。入る前はめちゃめちゃ勇気が必要だったのですが、みつえママがものすごく気さくな人で、楽しく過ごすことができました。

まとめてみると

・スナック母子家庭のママは母子家庭
・スナック年金族とは特に関わりがないらしい
・キャベツを細く切るにはゆっくり、心穏やかに

ということでした。また一つ謎が明らかになりましたね。

アットホームな雰囲気、パワフルなママ、というとても素敵なスナックでしたので、是非読者の方もスナック「母子家庭」に足を運んでみてください!

メモ:営業時間は9時くらいから。雨の日、日曜祝祭日定休。

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