2012.11.14

「南風原町かすりロード」を歩いてみた

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沖縄県内唯一の海に面していない市町村である南風原町。かぼちゃで有名ですが、「南風原かすり」という美しい織物があるのをご存知でしょうか?今回はそんなかすりの町南風原にある「かすりロード」を歩いてみました。

かすりロード知ってます?

南風原町の観光スポットと言えば、みなさんどこを思い浮かべるでしょうか?
そうですね、やっぱり「かすりロード」ですね!

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というわけで、南風原町イチオシの観光地「かすりロード」を散策してきました。

「かすりの道散策マップ」はこちら(琉球絣事業協同組合HP)

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立派な琉球かすり会館

まずは「琉球かすり会館」の中に入って、パンフレットを入手。
琉球絣の歴史や、かすりロードをめぐるモデルコースなど載っています。
沖縄の伝統工芸品である「琉球絣」の多くが南風原町で作られているそうです。

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これがパンフレット

標識や印刷物によって「かすりの道」「かすりロード」「絣ロード」など、表記が混在してます。

かすリロードを歩く

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スタート地点。一周すると、2km近くある

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そもそもどの辺が「かすりロード」なのかというと、足元の石畳に南風原町の伝統産業である「琉球絣」の模様がほどこされているから。

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民家の壁にも絣の模様が。琉球絣の模様は、およそ600種あるそう

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セメント瓦の屋根が多いのは南風原集落の特徴だそうです

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イジュンガー公園前。石畳のタイルがカラフル
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公園内には、草木染めに使われる樹木の説明が書かれた石柱が数本建ってます
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あれ?石畳が途切れてる...
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と思ったら、道路の左端に地味に続いてました。
どうやら、全面絣模様の石畳が続くのではないようです

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一定区間ごとに配置されている円形の模様。東西南北が刻まれています。
ここで自分の位置と方角を確認。

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「糸の張り伸ばし場」ここに絣の糸をかけて糊付けをするそうですが、この日は残念ながら見れず。

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絣柄の壁面が美しい

大城廣四郎織物工房。販売所もあって、中をのぞいてみると絣のかりゆしウエアや、。バッグなどの加工品が置いてました。

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なんだか、やたらカーブミラーの多い集落
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民家の壁に、妙に迫力のあるシーサーが

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様々な意匠を凝らした絣模様が延々と続いています

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道中にはウタキがあったり
 
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猫がいたりします

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次々に現れる石畳の模様

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よく見ると、赤瓦や白黒の石が埋め込まれています
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まだ先は長い

案内板で現在地を確認して見ると、まだ3分の1くらい。

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ここで大丈夫なのかな?と思うくらい細い路地を抜けたりします。

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「大城織機製作所」絣を織るための織機を制作していました

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学校の裏門?やっと休憩所がある!と思ったら屋根が骨組だけに。
2km弱の道中、腰をおろして涼める場所がないので真夏だときついかも。

kasuri_26.jpgのサムネール画像
次第に人気のない暗い道へ。道が間違ってないか不安になってきました
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あれ?坂道の途中で絣模様が途切れてますが。
右手に伸びた階段を見上げるも、暗い山奥に続いているだけ…

道を間違える

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地図を見直すも、現在地がさっぱり分かりません。
道しるべや案内図のようなものもなし。

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照屋ノ口殿内
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なんだか不安になる道

やむなく、絣の途切れた道を進み続けると「照屋ノロ殿内」なるものが。
祭壇のようですが、かすりロードマップには表記がなく道を間違えたようです。

先ほどの分かれ道まで戻り、山奥への階段を上ります。
なんか絶対違う気がするけど、他に道がないし…。

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可愛く見えてくる

草の生い茂った階段を登り終えると山奥に石でできた獅子を発見。
「字照屋の石獅子」南風原町の指定有形民俗文化財だそうです。

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反対側に下り階段を発見

近くで草刈りをしているおじさんがいたので、
「かすりロードを歩いて来たんですが、道に迷って…」と話すと
「そんな道は聞いたことない」と言われ、途方に暮れる。
他に道もないので、山を下りていきます。

戻った

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赤レンガとブロックで舗装された道を発見。
絣模様?なのかどうか一瞬迷いましたが、とりあえず進みます。

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あれ?今度は県道にでた...。またしても現在地を見失い、マップを見ながらグルグルあたりをうろつきます
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案内板発見。どうやら、正しいルートに戻れたようです

やっと半分

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ここまでで、約半分くらい?
ロードマップを見ながらゆっくり歩いて来たつもりが、
いくつかのチェックポイントをすでに見逃していました。

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左右に赤レンガが埋め込まれた道。
こころなしか、もはや「絣模様」でなくなってきている気もします
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「え、この道を進むの?」と驚くくらい細い道へと石畳が伸びています
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民家の庭先を通り抜けるかのような道を通って行きます
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車一台通り抜けるのも無理な細い路地裏

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道幅が広がり、絣の模様も新しいパターンに。

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また県道に出ました
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公園の横を通り過ぎます

絣模様の石畳も途切れてしまいました。マップを見るとかすりロードは、道を渡って向こう側に続いているようです。
ここはロードマップがないと、絶対に道に迷うと思います。あっても迷いましたが。

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「中毛小のガジュマル群」5本のガジュマルが互いに絡み合っています。

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600種あるといわれる琉球絣の模様は尽きることがないですが
僕の体力はもうそろそろ尽きようとしています。

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また県道をまたいで、長かったかすりロードもようやく終盤
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最後の難関かと思われる坂

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ゴール!

ついに、かすり会館前に戻ってきました。かすりロード制覇!

かすリロードは難易度が高め

という感じで南風原の「かすりロード」を散策してみました。

この日は秋口の曇り空だったのですが、それでも結構暑かったです。道中、日を遮るものがないので夏場はマジで危ないと思います。
かすり会館でもらったロードマップを見ながら歩いているはずなのに、ことごとく道に迷いました。
ちょくちょく絣模様の石畳が途切れたり、分かれ道に案内がなかったりで難易度の高いルートです。
1.5倍くらい余計にに歩いた気がします。

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ちなみに「琉球かすり会館」の中は見学無料です
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琉球かすりができあがるまでの工程を見ることができます

ただ、南風原の町なみは美しく、雰囲気のある集落を散策するのは楽しかったです。
運が良ければ、民家の軒先で機織りや「絣糸の張り伸ばし」の様子を見ることができるでしょう。
余裕があれば、石畳のかすりの柄の数をカウントしてみると良いと思います(しようと思ったけど途中であきらめましたけど)。
 

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