2015.02.09

沖縄建築百景(南部編 vol.1)

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沖縄にあるステキな建造物。今回は南部にある建造物をご紹介します。

沖縄の建物と言えば赤瓦の家を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

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いわゆる赤瓦の家
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さらに昔。仲原遺跡の復元された竪穴式住居

いやいや、それだけではないんです。

個人的に建築が好きで撮り集めているんですが、沖縄にはステキな建築物が沢山あるんですよ。
その中から今回は、南部にあるステキな建築物を紹介したいと思います。

那覇市民会館

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那覇市民会館
1970年竣工。沖縄建築を代表する金城信吉の作品。現代建築設計事務所で従兄の金城俊光との設計。

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建物の半分以上を庇が覆う
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薄いレンガが幾層にも

特徴はなんといっても斜めに張り出す大きな庇。沖縄では雨端(アマハジ)と呼ばれる箇所です。赤瓦に見えますがレンガを幾層にも積んでいます。
1972年の沖縄返還式典の会場になった場所。DOCOMOMO選定の日本におけるモダンムーブメントの建築にも選定されています。沖縄を代表する建物ですが、那覇市民会館は建て替え計画があるため取り壊されてしまう可能性も。どうにか残してほしい建物のひとつです。

 

聖クララ教会(与那原カトリック教会)

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聖クララ教会(与那原カトリック教会)
1958年竣工。設計は当時在日米軍陸軍技術部隊建設部に所属していた片岡献。現在アメリカで最大級の建築設計事務所「スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル。略称SOM」の協力を得て建築されたと言われています。
高層ビルなど大きな建築を手がける会社ですが、当時は沖縄にある米軍基地内の病院などの設計に携わっていたため、この教会にも関わることに。

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中央に向けて低くなるバタフライ屋根
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西面妻側や内側の回廊などに使われている花ブロック

鉄筋コンクリート造の建物で、北面にステンドグラス、西妻側の花ブロック、中央の屋根が低くなっているバタフライ屋根が外観の特徴。

 

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建物入口
okinawa_arct1_11.jpgのサムネール画像
中庭から見た礼拝堂

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何本もの梁がバタフライ屋根を支える礼拝堂内部は両側全面ガラス張り。

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この協会の一番の見どころと言ってもいい場所が北面のステンドグラス。派手さはありませんがリズミカルに配置された単色ステンドグラスが柔らかい光を通しています。

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南面も全面ガラス。礼拝堂へ自然光と風を通す設計になっています。この礼拝堂を使い、演奏会なども行われてるそうなので気になる方は調べてみては。

 

小禄南公民館・図書館

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小禄南公民館・図書館
1982年竣工。設計は設計同人GANとグループ24。特徴は中庭を囲む段状の建物。シンボルツリーにはガジュマル。

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ステージを囲む観客席のような造り
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プランターを作り付けたよう

段状となっている屋根に当たる部分は、作り付けのプランターのようになっています。段々ひとつひとつに植栽することができ、屋上庭園に。これにより断熱効果に優れています。

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中庭
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数カ所あるニッチ壁には壺が展示。上からの光はガラスを透した自然光

沖縄県新看護研修センター

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沖縄県新看護研修センター
2013年竣工。設計は飯田善彦建築工房。特徴は3分割され大きく張り出した大屋根と、東側全面の花ブロック。

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エントランス以外は全て花ブロックで囲われた圧巻の東側(西側も)の外観。3つの大屋根の下はラウンジ空間になっていて、日差しを遮りつつ風が抜けるようになっています。

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傾斜地に建っているのをうまく利用して、1,2,3階に直接アクセス可能になっています。この南側広場があるのは1階。エントランスがある東側は2階。建物裏手にある北側道路からが3階。

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屋根の上に鎮座する6体のシーサーが、真っ白な建物のいいアクセントになっています。

 

まだまだあります沖縄のステキ建築

ということで今回は、南部にあるステキな4つの建築物を紹介しました。
那覇市民会館と聖クララ教会は沖縄を代表する建築のひとつ。那覇市民会館は違う場所への建て替えが決まっているそうですが、現在の建物はどうなってしまうのでしょうか。うまく残す方向で進むといいですね。

また次回は、有名なものからちょっとマニアックなものまで南部・中北部と分けてご紹介していきたいと思います。

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