沖縄のいろんな粉でヒラヤーチーを作る実験

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
沖縄料理用の専用の粉が多い気がする。ヒラヤーチーをつくってそれぞれの味の違いを確かめてみよう。

沖縄の粉の種類が豊富だ

最近スーパーで買い物をしていてふと思ったのですが、沖縄ほど独特の粉が多い地域もそうそうないんじゃないでしょうか。

サーターアンダギーミックスからはじまり
沖縄天ぷら粉なんてものも

例えばよく見るのはサーターアンダギーをつくるサーターアンダギーミックス。プレーンや黒糖など様々な種類があります。他にも黒糖のクレープをくるっと巻いた「ちんびん」のための「ちんびんミックス」だったり、厚い衣の沖縄天ぷら用の天ぷら粉なんてものも販売されています。

またもち米を粉にした「もち粉」が沢山販売されているのも沖縄ならではなんじゃないかと思います。沖縄でいう「もち」はもち米を蒸してついた内地の餅とは異なり、もち粉を蒸したものがだいたいです。

そうやって見ていくと沖縄はかなり販売されている粉のバリエーションが存在することになりますよね。そんな沖縄の粉を使って何かできないか…ということで今回は沖縄の色々な粉を使って食べ比べてみよう、という企画です。

 

沖縄の粉でヒラヤーチーを作る

というわけで本日の粉ラインナップはこちら。

ひらやーちーミックス、ちんびんミックス、黒糖ムーチー粉、沖縄天ぷら粉、サーターアンダギーミックスの5種類です。

ヒラヤーチーミックス

ヒラヤーチー(後述)を作るための粉です。ベースは小麦粉ですが、山芋だったり、ベーキングパウダー、寒天などが入っているようです。

ちんびんミックス

沖縄風クレープ、ちんびんを作る専用の粉。小麦粉の他にはベーキングパウダーやもち粉、黒糖などが入っているようです。

黒糖ムーチー粉

サンニン(月桃)で包んだ餅、ムーチーを作る粉。黒糖味。ベースは小麦粉ではなくて、もち粉。あとは黒糖が入っています。

沖縄天ぷら粉

あの分厚い衣の沖縄天ぷらをつくるための粉。小麦粉、でんぷん、ベーキングパウダーなどが入っています。

サーターアンダギーミックス

沖縄風ドーナツ、サーターアンダギーの専用粉。色々入ってますが、小麦粉ベースで脱脂粉乳、砂糖、膨張剤などが入っているようです。

これらの粉を食べ比べてみる…ということで今回は粉の味がシンプルに分かるヒラヤーチーを作ってみたいと思います(ヒラヤーチー粉がラインナップに入ってるけど)。


ヒラヤーチーについてDEEokinawaの過去記事を探したけどこれしか写真が無かった。

では早速作っていきましょう。

ヒラヤーチーとは小麦粉を出汁で薄くのばして、ニラやツナを入れて焼いたもので「沖縄風お好み焼き」みたいに言われることが多いかと思います。居酒屋や台風の時に食べる食べ物の定番メニューでもあります。

とりあえずヒラヤーチーミックスの分量に合わせて各粉を同じ分量用意して

だし汁で溶いていきます。玉子を入れるとふわっと仕上がるらしいのですが、面倒臭かったので出汁のみにしています。

溶いたものにニラを追加。

あとは熱したフライパンに具材を入れて

焼き上げれば出来上がりです。それでは出来上がりをみてみましょう。

こちらになります。

…なんか見た目がものすごい事になってしまったのですが、一応弁明させて下さい。

ちんびんミックス。死ぬほど表面がフライパンにくっつく
黒糖ムーチー粉。もはやひっくり返すこともあたわず。

ヒラヤーチーミックスの分量で粉を溶くと、ちんびんミックスは表面だけがフライパンに張り付いてしまい全然ひっくり返せないのです。ムーチー粉に至っては(これだけもち粉なのでしょうがないのかもしれないけど)フルフルしすぎて全くの別ものに。

このあたりは粉のせいだ!と強く言いたい所なのですが、単純に僕の調理スキルな気もします。まぁ味が分かればよいと思いますので、読者諸賢の皆様、ここは目をつぶってください。

 

色んな粉のヒラヤーチーはうまいのか

ヒラヤーチーミックス以外の粉でつくったヒラヤーチーはどうなのでしょうか?それでは試食していきましょう。


結局事務所に夜中一人だったのでセルフタイマーで撮ってます

ヒラヤーチーミックス

まずは本家、ヒラヤーチーミックスから。薄く焼き上げたにも関わらずもっちりとした食感で、さすが専用の粉。当たり前ですが普通にうまい。これを基準にして他の粉の味を判断していこうと思います。

ちんびんミックス


思考停止。

続いてちんびんミックスのヒラヤーチーですが、口に入れた瞬間に黒糖の甘みが広がり、最後に出汁の味がするというよく分からない味に。うまいのかまずいのか感想を述べたいところですが、よくわからない味というのが正解なのかもしれません。

黒糖ムーチー粉


一応食べられる

続いて今回のラインナップで唯一の米粉ベースの黒糖ムーチー粉。食感からして他のヒラヤーチーと違ってプルプルしています。食感的には結構いいと思うのですが、やはり邪魔をするのは黒糖の味。完全にヒラヤーチーというカテゴリから外れた食べ物に仕上がりました。

サーターアンダギーミックス


なんか全部同じ顔で恐縮です。

サーターアンダギーミックス。こちらも砂糖が入っていて生地は甘めなんですが、ちょっと甘塩っぱい感じになって割とおいしいのかも。まぁ小麦粉ベースなので余計な味がなければ大体同じ味になりそうな気もしてきました。

沖縄天ぷら粉


あ、これはうまい

最後は沖縄天ぷら粉。沖縄天ぷら粉ですが、同じ分量で作っても沖縄天ぷら粉だけかなりドロドロの生地が出来上がっていて割ともっちりと仕上がりました。そして余計な砂糖味がないだけ、これは安心して食べられます。

うん。なんだかよく分からない結果に終わりました。

 

オチに困る

というわけで沖縄の色んな粉を使ってヒラヤーチーを作るという本企画ですが、そこまでうまいものも、まずいものもできないというなんだかぱっとしない結果に。いやまぁ小麦粉ベースがほとんどなのでそんなものなのかもしれませんけど。


そんなことよりヒラヤーチーをうまくひっくり返せる大人になりたい。

いっそのこと次は色んな粉で沖縄そばでも打ってみようと思います。

月間ベストワースト記事投票実施中

関連する記事

フォローしたらいいことあるかもよ

DEEokinawaの新着記事や裏話、面白写真などが毎日届くかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright©DEEokinawa All Rights Reserved.
このウェブサイトに掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を禁じます。すべての著作権はDEEokinawaに帰属します。

ページのトップへ