2017.06.05

指ハブならぬ人ハブは作れるのか

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沖縄には指ハブという草や紙で作った指を入れたら取れない玩具がある。めちゃくちゃ大きく作って指ハブならぬ、人ハブはできるのだろうか。

腕ハブを作ってみる

まずは練習としてPPバンドで指ハブを作ってみます。

詳しい作り方は調べていただければと思いますが、基本的にはこの形を2つ作って編んでいけば指ハブになります。


2本の両はしを輪になるように編みます

しかし、PPバンドで指ハブを作るにはかた過ぎて弾けてしまい、うまく編めませんでした。
なんとなく作り方がわかったところで指ハブは終わり。指ハブがわからない人は調べてね!


指ハブ

私は腕ハブを作る段階にうつります。

腕ハブはすごく太いPPバンドがあれば良かったのですが、見つからなかったので編む本数を増やし輪の直径を太くすることで対応したいと思います。


家でこんなことをやっていると猫が邪魔してくるので大変さが増す

上の方がほどけないように洗濯バサミで止めつつ、輪にします。

できてきました。
ちなみに写真だけを見ると早いですが、ここまでで3時間ぐらいかかってます。
まだ試作段階なのにしんどい。

そして腕ハブが完成!

しかし、写真を見てもらえばわかるようにガバガバ。
通常指ハブは指にはめながら編んでいくそうなんですが、腕にはめつつ編むことはできなかったので、こんなことになったのでした。


ぐぐぐ

ただ腕ハブにはならなかったけど、顔ハブとしてはサイズがぴったりでした。
ぐるじい

ここまででわかったこと

・PPバンドで編むのは細いし扱いにくいので時間がかかる
・ちゃんとサイズを測らないと太くなりがち
・編み終わらないと実際の太さがわからない恐怖
・これすごい大変なのに、人ハブが本当にできるのだろうかという不安

腕ハブを作ったのはGW前。大変すぎる作業に心が折れた私はそっとこの記事を心の保留ボックスに入れたのでした。

やばい!記事の締め切りが近づいてきた

保留ボックスに入れていても、記事の締め切りは近づいてくるのです。そしてすぐやれそうなネタもない。
思ったより早かったですが、保留ボックスの鍵を開け、わたしは人ハブ作りを再開したのです。

PPバンドはもう嫌だ。紙でどうにかならないか。
普通の指ハブは草だったり、紙だったりで作ることが多いのです。
サイズは大きいですが、人ハブだって紙でできるんじゃないでしょうか。

大きなクラフト紙を買ってきて編みます。1本ずつが太いのではやい!
長さが足りませんが、編んでいる途中で紙を継足していこうと思います。

ただし紙なのでフニャフニャして輪にしていくのがうまくいきません。
しょうがないので息子のクマちゃんを寝袋にす巻き(東京湾に沈めたろかスタイル)にして、こいつを芯に巻いていこうと思います。


クマちゃんを芯に人ハブを作るよ。

巻いて輪にするよ。さぁ、巻く..よ..巻く......巻けない。
なんということでしょうか。クマちゃんが重すぎて、巻こうとするのに紙がヨレるわ。破れそうになるわ。

じゃあ、ビニル袋に空気を入れれば巻けるのでは。

結果:巻けませんでした。
ひとことで言うと紙は弱い。こんなに1本の幅を太くしたのが原因かもしれませんが、強度がなさすぎてすぐにほどけてしまいます。
そして、たぶん人が入ると破れると思います。

やるぜやるぜ、PPバンドでやるぜ!


これで100m。700円

このままじゃダメだ!(記事が落ちる)。
心を決めたわたしは再度PPバンドを入手したのです。

3度目の挑戦。
記事の公開まではあと3日。しかし土日は子供がいるので夜中にしかできない。時間がない。
果たして人ハブはできるのでしょうか。

1本を150cmにして編んだところ、100m(PPバンド小巻1つ)ではこのぐらいの幅にしかなりませんでした。
これじゃ人が入るぐらいの太さにはならないのです。

小巻をあと2つ買って、合計300mを編むことにします。


お願い。やめて

無心に、ただ無心に編みました。
日にちは土曜日の夜。

あ、編めた...。感涙。
あとはこれを輪にしていくだけ。

念のため幅がどれぐらいになったのか測ってみましょう。

おい、150cmってよ!

...。
みなさん知ってますか。Fカップの人でさえ胸囲は100cmぐらいなのです(体重にもよりますが)。
つまりこれは、細川ふみえを捕まえても余裕で逃げられるぐらい太い人ハブになるということだ。にこにこにゃんにゃん。笑えない。

10本ぐらい減らして(たぶん1時間ぐらいの作業をなかったことにして)、幅を80cmにしました。

そしてそれを輪にして編みます。

ちなみに土曜日の夜にはじめたんですが、気づいたら日曜日の朝が来ていました。
おかーさん、今日も朝から2歳児と公園にいく約束があるんですけど。

完成と失敗

日曜日をなんとか過ごし、子供を寝かせて再開です。
朝までに完成しないとできないのでやりましょう。

黙々と。ただ黙々と。
自分でもわかりますが、さすがに手がはやくなっています。前は1時間ぐらいかかったことが20分ぐらいでできている気がします。人はなんでも上手になるんですね。

そしてついにその時が。

ぎゅ!

人ハブできたー!

しかし、しかし!!

写真でわかるでしょうか。この人ハブめちゃくちゃ大きかったのです。
引っ張ろうとすると、わたしを喰わずにズルりと抜けてしまうのです。

こんどこそ。こんどこそ

つかれてきたので、ひらがなでしつれいします。
なみだをふいて、かんせいしたひとはぶをほどき、なんぼんかひきぬいて、ほんすうをすくなくしました。

そしてできたのがこちら。
せまそう!これならくわれるはず。


はぶはぶ、いうてかおがまったくはぶじゃないもんだい

めとはなとしたをつけてみたよ。

できたー!

人ハブは私を食べることができるのか!?

さて、ついに記事の公開日の朝です。
あとはわたしが人ハブに喰われて、記事を書けば万事OK。
しかし果たして、本当に人ハブは私を食べられるのでしょうか。

人ハブを作るのに必要なPPバンドは150cmx30本。作る時間はおよそ4時間(試行錯誤の時間を含めたら3日)。

それでは、ご覧ください。

「助けてー!おうちに巨大ハブが出たよ!」「ぎゃー!食われるー!」

...殉職

 

ということで、人ハブは無事に私を喰ったのでした。
胸あたりまでしか入らなかったのですが、この後抜けるのに時間がかかるぐらいグッと締められましたよ。

最後に、わたしはすでにこの人ハブをこれからどうしたらいいのかわからず持て余していることをお伝えして今日は終わりにしたいと思います。

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