2011.04.08

平安座のサングヮチャー

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うるま市の平安座島で行われる旧暦3月3日の神事、サングヮチャー。どでかいタマンの神輿が海を渡る!?ということで、一緒に海を渡り追っかけレポートしてきました。

他人様のクワッチーを無心していた旧暦3月3日の浜下りの翌日、平安座島でサングヮチャーの神事が行われるということで、またまた取材に行ってきました。
私は数年前に一度観に来たことがあるので今回で二回め。

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スコーンと青空が広がったサングヮチャー当日。
前回島の方に聞いた話では、もう何十年もの間、この神事が行われる日に本格的な雨天だったことは無いそう。
これも海の神様の思し召しなのでしょうか。

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「島の宝 100景」に認定されたそうです
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へんざ人間力!

島の宝100景についてはこちら

神事はトゥダヌイユーから始まる

13時頃到着すると、平安座自治会館の裏のすーじでちょうど神事『トゥダヌイユー』が始まるところでした。
"イユー" とは方言で魚のこと。

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島のノロの女性がウートートーを捧げた後、並べられた奉納魚をモリで「えいや!」と突き刺します。
奉納魚はタマンとマクブ。毎年この二種類と決まっているそうです。理由は美味しいから。

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魚が刺さったモリを担ぎ、豊漁を祈願して舞い踊ります。

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けっこう重たそう
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島の人たちはニコニコと晴れやかな表情

平安座自治会長らも出てきて、『かぎやで風』や『唐船どーい』を踊って嘉例(カリー)をつけます。

そしてナンザ拝みへ出発

トゥダヌイユーが終わると、いよいよ『ナンザ拝み』へ。
集落近くの浜から沖へ400mほどのところに位置する岩礁、ナンザ岩へ干潮に合わせて歩いて渡り、岩の頂上でニライカナイに向けて海の神様に豊漁を祈願するのです。

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タマンを模した巨大な神輿を担ぎ、集落をはなやかしながら浜を目指して練り歩きます。御輿を担ぐのは中学生ぐらいの若い男子。
昨年度からはなぜか仮装コンテストも兼ねているとのことで、奇妙な格好の人が大勢いました。
神事が全て終わったあとに自治会館でコンテストをやるそうです。

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ぞろぞろぞろぞろ・・・。報道陣やカメラマンも多いです。

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タマンの神輿は正面から見るとちょっとマヌケ。
集落を抜けて漁港を通り、15分ほどで浜に到着。

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奥に見えるのがナンザ岩
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タマン神輿も到着

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神輿を担いだままみんなで海を渡ります。
ナンザ岩までは遠浅の海。この日は中潮で潮位は膝ぐらい。
それでもざばざば海を歩いていると下半身はしっかりずぶ濡れます。濡れても良く乾きやすい服装で。
あと足元はゴツゴツしているので島ぞうりだと怪我します!マリンブーツ等がおすすめ。

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お嬢さん尻まで濡れてますよ
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長靴もあまり意味が無い様子

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神輿を担ぎつつもけっこうなスピードでざばざば海を渡っていきます。テレビの取材スタッフたちもいましたが、高価であろう機材を担いで渡っていたのでコケたらアウト。私もカメラを持っているので冷や冷やでした。

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奉納する泡盛とクワッチーを手に
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隣のおばさまはもずくを拾ってむしゃむしゃ食べながら歩いていました

ナンザ岩に到着

たった400mほどの距離ですが、海を歩くのは水の抵抗があり海底もゴツゴツしているのでけっこう大変。
島の人達は途中で貝を拾ったりもずくを穫ったり。さすが慣れたものです。
もずくを拾って食べながら歩いていたおばさまによると、このあたりには天然の海ぶどうも生えているとか。すごい。

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タマンも無事上陸!
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岩の上から振り返るとこちらを目指して海を歩いている人々が見えます

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拝みをする場所である岩の頂上を目指し、急な崖を登っていきます。

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海の青さよ!
頂上に到着してみると狭いながらも拝みができるような場所があり、そこから海の彼方ニライカナイに向け「太平洋の魚がすべて平安座に押し寄せて来ますように」と全員で大漁豊漁を祈願。
今回ははるか海を越えた東日本大震災の復興についても祈願されていました。

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御神酒を一口ずつまわしていきます
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クワッチーもまわします
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あれは蛸!?
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おすそ分けしていただきました。でーじマーサン!

トゥダヌイユー同様、ノロの女性や役員たちが『かぎやで風』を舞い『唐船どーい』のカチャーシーで拝みが終了。

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「今日は中潮だから潮が満ちてくるのが早いよ!急いで帰りましょう!」
またざぶざぶと海を渡って戻ります。

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帰り道はずっと地謡衆が三線ではなやかしながら神輿を先導していました。

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浜では女性たちと仮想した島民たちがお出迎え
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アンガマー!ハヂチまで施されています

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ナンザ帰りの一行と出迎えた女性やお年寄りたちによるカチャーシーはしばらく続き、浜はハレの日の空気でいっぱいに包まれていました。私も福々しい気持ちをたくさんおすそ分けしてもらいました。ニフェーデービル。

海の神様に見守られ、これからも平安座が繁栄していきますように。
そして東日本大震災で被害にあった人々に一日でも早く平和な暮らしが戻ってきますように。

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平安座島に古くから伝わるハレの日の神事、サングヮチャー。
毎年旧暦3月4日頃に開催されていますので、機会がありましたら是非いちど訪れてみてください。

DEEokinawaでは、来年は是非とも仮装で参加し仮装コンテストで優勝してやろうともくろんでおります。
賞品としてビール1ケースとかもらえるらしいですよ。...ゴクリ。

今日18:15〜放送のRBC『THE NEWS』でもこの日のサングヮチャーの様子が放送されるようなのでそちらもチェック!

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