2011.07.15

車で鉄板焼きはできるのか

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夏の炎天下に置いてある車は熱くなる。この熱さを利用して何か焼くことはできるのだろうか。

いやー、連日暑いですね。
毎年言っているような気がしますが、今年は去年より暑いのではないかと。
これだけ暑いと日向に出るのが億劫になってしまいます。
サンシェードをしていない車のダッシュボードやハンドルなんて、熱くてしばらく触れないほどに。

しかし天気予報をみるかぎり、この時期は沖縄より内地の方が暑い。
沖縄は日差しは強烈だが、風が抜けるのでそこまで暑くはならない(といっても32度くらいまであがるけど)。
そのうち夏の沖縄は、避暑地になってしまうのではないだろうか。

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夏真っ盛り!
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ビーチパーティーでバーベキューいいですねぇ。

夏の暑い時、子どものころから思っていたことが一つ。
「夏の炎天下に放置されていた車のボディ熱で目玉焼きってできるんじゃないの?」と。
みなさんも一度くらいは考えてみたことがあるのでは。

そこで実験してしまうのがDEEokinawaです。去年できずにいたこのネタ。読者の方からもやって欲しいという要望がありましたので焼いてみたいと思います。
真夏の沖縄の日差しはどれだけの力があるのだろうか。

下準備

下準備というか車を用意しないと、この実験は始まりません。
熱の吸収率が良いのは黒。黒い車に乗っている人を探さねば。
あいにく私の車はシルバーなので、そこまで熱くならないのです(十分熱いけど)。

しかしボディより熱いところがある。
それは車内のダッシュボードだ。風に当たらず日に当たっているのでボディよりも熱い。
さすがにダッシュボードで、卵焼かせてくれなんて言ったら怒られるのでやめておきますが。

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黒い車はやっぱり熱い。
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「DEEokinawa被害者の会」の一人。

ということで黒い車に乗っているumihiko君にお願いして実験車両として貸してもらいました。DEEokinawa被害者の会の一人です。
※DEEokinawa被害者の会というのは、記事のために何かしら迷惑を被った人たちが入会できるそう。入会金無料らしいです。

ヒドい。

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念のため。

1.焼いて食べるので車をアルコールで除菌します。

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健康を考えてオリーブオイル。

2.車にこびりつかないよう油をひきます。

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不思議と罪悪感は無い。
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これでこびりつかないはずよ!

車にオリーブオイルを塗った人って少ないのではないでしょうか。自分の車に塗られたことがある人も...

Let's クッキング!目玉焼き

3.卵を割る。

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パカッ!

このときは罪悪感を感じました。ああ、自分の車ではやりたくない...ありがとう友よ。

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ルーフの傾斜で卵が滑って落ちてくる。。

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鎮座。新手のパトランプか。

...なんだろう。とてもシュールな画だ。

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白身が流れ落ちた痕跡が悲しい。

ジュッっとも鳴らず、ただ時間だけが過ぎていく。
熱したフライパンに卵を割り入れた時の「ジューっ」て音を期待していたのですが。

ほとんどの白身が流れ落ちてしまった。どこへ行ってしまったのだろうか。

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「あれ...?こんなはずでは...」と困惑してる図。

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反射熱を利用してみるもムダな抵抗。

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10分経過。なんとなく白身が固まってきたような気がする。

15分経過しても変化が少ないので、待ってる間に違う食材を焼いてみます。

焼肉食べたい

鉄板焼きの主役はやはり肉。肉食べたい。
ということで、カルビとロースを準備。

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そういえば昨日ジャンボステーキ食べました。

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焼かせていただきます。

4.肉を焼く。

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ジューっ!とは聞こえない。卵に変化は無し。

肉を焼いたときの音はしない。

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味付けに岩塩と黒胡椒を用意。が、使わなかった。

車に塩かけて放置してたら錆びそうだし。

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奥がカルビ。手前がロース。
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約5分後。ひっくり返すとロースの色が変わっている!

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こんなに熱いのに。

カルビ、変わらず。

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近所の人が見たら、いたずらにしか見えないだろう。

目玉焼きをあきらめる

子どものころから思っていたこと。「車のボディ熱で目玉焼きはできるのか」。

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1秒触れないくらい熱いのに。
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少し焼けたというより温まったといった感じか。

できなかった。いや、今回はたまたまできなかったということにしておく。

そこで方向転換。目玉焼きでは厚すぎる。熱の伝わり方が遅いはず。
ならば薄くしてみよう。目玉焼きをかき混ぜて、薄焼き玉子にしてしまおう。

5.目玉焼きを薄焼き卵に

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えいっ!

人の車の上で卵をかき混ぜることは2度と無いでしょう。

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まぜまぜ...
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まぜまぜ...

混ぜていくうちに、油をひいてない場所に卵が!大丈夫かな...

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油がひかれていない区域に侵入しました。

なんとなく固まってきた気がする。

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5分後。固まってきているよ!

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どうなるのこれ...

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10分後。半熟たまごに。鳥の糞ではないです。

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ビーフジャーキーができあがってしまった。
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まぐろの炙りっぽい。

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30分後。

固まった!...のか?たまごにみえない。

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玉子焼きってこんな色してましたっけ?

白身が大量に流れていってしまったのでこんなに黄色いのか。
玉子も肉も、焼けたというより乾いたと言ったほうが良さそうだ。
炎天下に肉を放置しておけばビーフジャーキーっぽいものができあがる。

6.再調理して美味しくいただく

さすがにこのままでは食べたらいけないような気がした。

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普通に焼けば普通に美味しい。

なので残った食材に混ぜて美味しくいただきました。

片付ける

今回は人の車で実験したので、借りた時よりもキレイにして返さないといけません。
このこびりつき具合からみて、家庭の水道の水圧で洗っても落としきれない。ケルヒャー高圧洗浄機ください。

こんなときは洗車場しかない。

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キレイに取れるのだろうか...

7.洗車場で車を洗う

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高圧ジェットでこびりつきを落とす。

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これは手強そうなこびりつき具合。
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なかなか落ちない。

高圧ジェットで当て続けること4分。見た感じではキレイに落ちた。良かった。
しかし借りた時よりもキレイにして返すのがマナーというもの。
このまま洗車機にいれて、ポリマー加工までしました(1000円のコース。経費でお願いします)。

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キレイに落ちた!と思いきや。
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うっすらと白身の痕が残っています。

これでキレイに返すことができた。と思いきや、よーく見てみると油をひいてなかった場所にうっすら痕跡が...。
ああ、ポリマーかけてしまったよ。
流れ落ちた白身のことを忘れていた。そこは洗っていない。ドアの間で固まっていなければいいが...

やめておいたほうがいい

真夏の昼下がり。子どものころから思っていた謎が解明できた気がする。
車のボンネットやルーフでは目玉焼きは作れないと。
しかし、小道具を使えば(レフ板や虫眼鏡など)薄い食材は焼けるはずだ。

今回は、卵や肉が焼ける前に自分が日焼けしてしまった。
沖縄は紫外線量が内地の2倍くらいあるんですよ。

次回はホットケーキや薄い食材で挑戦してみようか。
車でホットケーキなど、焼かせてくれる方がいましたら、DEEokinawaまでご一報ください。

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