2017.11.29

あの首里劇場のトイレがどう見てもアレ

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以前紹介した首里劇場に巨大すぎる伏兵、その名も「トイレ」が存在したので、それを紹介したい。

※今回は絵面が美しいとは言い難いので、食事中の方、美しくないものを目に入れたくない方はぜひページを閉じてください。

首里劇場の第4の要素

2011年の記事、「愛と夢とエロが詰まった首里劇場」で一度紹介した首里劇場。1950年に建てられたこの劇場では、タイトルのとおりロマンなポルノが上映されています。

現在は、

巨乳女優総選挙大会などが開催され、変わらず通常運転で何よりです。

10月のある日、首里劇場を題材にしたドキュメンタリー映画「琉球シネマパラダイス」が上映されるとのことで首里劇場に足を運んでみたところ、この劇場には「愛」、「夢」、「エロ」に続く第4の要素が詰まっていることが判明したのです。

なお、首里劇場の記事を読んでいない方は、ぜひ先に読んでおくことをおススメします!
 

それは店員の言葉とチラシ、看板が体言している


夕方4時半。私は二度目ましての首里劇場

劇場に入って入場料を支払うと、受付の男性がすぐ私に声をかけました。

男性「お手洗いは大丈夫ですか?」

牧「家出たときから行きたいと思っていました。席確保したらすぐ行きます。」

男性「えっと・・・トイレはあるにはあるんですが・・・ぜひとも龍潭の近くまで戻ってくださいね。」

牧「?なんですかそれ?」

男性「う〜〜ん、女性には厳しいと思いますよ。」

牧「ぜひ、行ってみます!!」

受付の男性の言葉選びが非情に歯切れが悪い。これは絶対に何かある。
まずは席を確保して、お手洗いに向かう前に本日のチラシに目を落としたところ、


※トイレがありません

いやいやいやいや。受付の方、トイレあるって言ったやん。なんで亡き者・・もとい無きものにされてるわけ?

なお、首里劇場のトイレは、

劇場に向かって、

左側に存在する。
緑色に光る「手洗い」の標識の右側にあるもう一つの看板、

「便所」の文字がなんだかコワイ。
そしてこの看板がこのトイレの本質を全て現しているとは、この時は想像だにしなかったのであった。
 

いざ、67年モノの「便所」へ!

おまたせいたしました、さっそく年代モノの疑惑の空間へ足を踏み入れてみましょう。


ドキドキドキ・・・

なるほど、これがチラシに無きものにされていたトイレです。
確かに古いことは古いけど、だからって「無い」とまで言い切るレベルでもないのでは?

ここまで足を運んでくると、ほんの少し様子が変わる。緑の光が女性用個室空間の上を照らしている。
緑・・・なんだこのセレクト?あまりいい気がしないのだが・・・。


男性用便器

影で便器の姿が写っていないが、実は便器らしきものは存在しない。何があるかというと、

そこに壁があるのみである。なにそれ!?しかも日々ターゲットとなっているであろうこの壁の色・・・まるで欧米のホラー映画に出てきそうな場面です。
そして女子トイレにさらに近づいてみたところ、

かなり気味悪くなってきた。左の白い壁を越えてしまえば・・・

どう見てもお化け屋敷です、本当にありがとうございました。

怖すぎて用が足せんわ!!!

そう、首里劇場第4の要素・・・それはご覧のとおり、"ホラー"だったのです。

・・・とはいえ私も生理現象が扉を叩き続けています。ここは怯まず勇気を出して個室=女子トイレに入ってみましょう。


女子トイレの空間から見上げる窓

フルオープンでちょろりと植物の根が這い回っている。そしてべろりと剥がれている白い壁。


立ってる時の目線の先

外部からコンクリート壁を破り、押し入ってきた植物の根?らしきもの。この生命力の強さから、ガジュマルではないかと推察。


上を見上げてみよう

屋根からも容赦なく侵入している植物たち。劇場側には撃退する気はないようだ。

で、肝心の女子トイレの用を足す場所の造りはというと・・・

すみません、今回の撮影は全てガラケーのカメラなのでフラッシュ機能がなく、レンズを向けても写るのはほぼ暗闇。
でも冷静に考えたら、フラッシュたいて撮影すると生々しく写ってしまうのでやはり撮影はしない方がいいのかもしれないと前向きに考えてみました。

しかしそれだと読者の皆さんが満足しないと思うので図解。
女子トイレも男子同様、便器というものは存在せず、人がまたがるだけの縦長の穴が空いているのみ。底は当然見えません。
そして、紙の備え付けはなし。
この時はタイミングよくポケットティッシュを持っていたので事なきを得ましたが、もう一つ難があるとすれば扉は閉まらないし鍵はかからないしってことですかね。。

 

総評:一般女性にはムリ

 

これでは無きものにされてもしょうがない・・・そう思わざるを得なかった首里劇場のトイレなのでした。
 

全て終わって心拍数も平常に戻り・・


手洗いだけは至って普通で一安心

まるでガチのお化け屋敷のような首里劇場のトイレ。その空間にいる間中ドキドキが止まらなかったのですが、用も足して手を洗ってしまえば、無事に生還できたような気持ちを味わうことは必至です。
席に座っていると、私と同じように「トイレヤベーよ!」と言いつつ喜んでいる男性客の姿を見かけましたが、ここは一見の価値アリですね。


上映後の関係者の挨拶で一言しか発しなかった金城館長

登壇してお話をされていた40代半ばほどの男性曰く、「僕が小さな頃はこんなトイレまだあったけどね。30代以下だとさすがにないだろな〜」とのこと。
DEE読者のみなさんの中にも、小さな頃こんなトイレを経験した方もいることでしょうね。さすがに現在進行系ってことはまずないでしょうけど。

日本は世界最高峰ともいえる清潔なトイレが普及していますが、少し昔の沖縄のトイレに70年弱の時間の経過という要素を足せば、現代人には恐怖感しか与えない凄まじい空間になるのだということを強く体感した、首里劇場のトイレなのでした。

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