食堂の「ポークたまご」のバリエーションを愛でる

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沖縄の食堂でいちばんシンプルなメニューかもしれない、ポークたまご定食。県内数ヶ所の食堂のポークたまご定食を集めてみた。

沖縄の食堂には大抵ある「ポークたまご」

ポークたまご、ポーク卵、ポーク玉子…言い方は沢山ありますが、沖縄の食堂には大抵「ポークたまご」と呼ばれるメニューがあります。


こちらはポークたまごおにぎり

沖縄で「ポーク」と一般的に呼ばれるランチョンミートに卵焼きが添えられた定食なのですが、食堂によって全然バリエーションが違うのです。そこで今回の企画は沖縄の食堂にある定食「ポークたまご」を食べに行き、そのバリエーションを愛でようという内容です。

それでは早速いってみましょう。
 

軽食の店ルビー 宜野湾店(宜野湾市)

「軽食じゃなくて重食だ」とも言われる老舗食堂「軽食の店ルビー」の宜野湾店。

ABCランチの違いを考える(第二回:ルビー宜野湾店)でも出てきます。

食券制でずらりと並ぶメニューの中、「ポークとタマゴ」は520円。
ちなみにその横は「ウインナーとタマゴ」「ベーコンとタマゴ」と食券ボタンが続きます。

ポークとタマゴ 520円
ポークは円形のものが2切れ、卵は厚焼きっぽい感じの卵焼きが付きます。あとはご飯、キャベツ、マカロニサラダ。スープは赤だしっぽいみそ汁(具は豆腐)です。

ポークは割と厚めに切られており、表面がカリッ、中はふんわり。

厚焼き卵はほんのり塩味が効いた感じです。結構ボリューミーでお腹にガツンとくる定食でした。

 

ミルク食堂(那覇市)

こちらは那覇市の牧志にある「ミルク食堂」。この佇まいは「入りにくい店シリーズ」で紹介してもいい感じの外観です。

中もなかなかぐっとくる感じ。年季の入った大衆食堂のさりげなく飾られている絵や「千客万来」の額とか、よく分からない置物とかはたまりませんね。

こちらがメニュー。「幕の内」とか「なべやきうどん」あたりもきになります。「ポーク・タマゴ」はなんと450円。

ポーク・タマゴ 450円
ポークはポーク缶型のものが半分に切られて4切れ。タマゴは薄焼き風の卵です。あとはサラダ的な野菜とご飯と漬けもの、汁物は沖縄そば。

ポークは結構薄いのですが、表面をカリッと焼き上げることでさっくり食べられる感じ。

薄焼き卵をポークに巻いて食べるもよし、ご飯を包み込むのもよし。450円という驚きの価格ながら、しっかりお腹いっぱいになる定食でした。

 

やんばる食堂(那覇市)

集める系の特集では欠かせないのが那覇市の「やんばる食堂」。
沖縄大学の目の前にあり、旨い・安い・早いの三拍子揃った食べ盛りの学生御用達のお店です。

24時間営業でしたが、昨年から火曜日が定休日になっています。

「ポークと玉子焼き」は530円。
ちなみにメニューが多いやんばる食堂ですが、以前『第1回メニューの多い店選手権』で調べたときは提供されているメニューの品数が88品目でした。

ポークと玉子焼き 530円
ポークは円形のものが3切れと、巻いていない玉子焼き。一緒のお皿に添えられているのはキャベツの千切り、マカロニサラダ。そしてご飯と沖縄そば(麺は少なめでスープ)が付いています。

ふわふわの卵と、カリカリのポークが絶妙のハーモニー。
出てきたときは少ないように感じましたが、半分食べたところでお腹いっぱいになるほどボリューミーでした(女性調べ)。
 

ななほし食堂(那覇市)

お次は首里にあるあやぐ食堂の姉妹店、ななほし食堂。
沖縄の食堂らしからぬ小洒落た雰囲気、モノレールで首里城を訪れる観光客も入りやすい立地です。

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駐車場は店前に2台、少し離れた所に3台分あります。台数が少なく店前はちょっと停めづらいので、公共機関を利用して行くほうが良さそうです。

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外観も店内も小洒落たカフェ風ですが、メニューががっつり沖縄定食。豊富なメニューで目移りしますが、今回はポークたまご一択です。ちなみに店内で手作りしているできたてのゆし豆腐が名物で、実際注文している人も多かったです。

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ポーク卵焼き定食 530円
特筆すべきは盛り付けの美しさと卵焼きのボリューム。ポークがチューリップみたいになってる!
付け合せは千切りキャベツとマカロニサラダです。ごはん(少なめにしてもらいました)と赤だしっぽいみそ汁、香の物がつきます。

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かなり分厚くカットされたポークは4切れ。なんとなくハンバーグのようにも見えてくるから不思議です。
表面カリカリ、中はふわっと。かなり完成度の高いポークでした。いや、切って焼くだけのポーク玉子に完成度があるのか分かりませんが。そしてふわっふわの分厚い卵焼きは焼き加減も絶妙でプロの技を感じさせる逸品。

付け合せのサラダも美味しく、全体的にとても満足度の高いポーク玉子定食でした。
 

まんぷく食堂(南城市)

さいごは南城市にあるまんぷく食堂。
黄色い看板が目印の、牛汁が大人気の老舗食堂です。

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なんでも牛を一頭飼いしているそうで、牛汁のほかステーキなんかもお得な価格とあって人気があります。
店内には牛汁とヤギ汁の独特のクセのある香りが充満していました。好きな人にはたまらないやつ。

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定食コーナーのいちばん下にポーク卵定食を発見。

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ポーク卵定食 600円
今回のラインアップのなかではいちばん高値です。薄めにスライスされたポークと卵焼き、それぞれ4切れずつ。付け合せはミックスレタスにマカロニサラダ。大きめのお茶碗に入ったごはんにみそ汁、香の物。そしてデフォルトでケチャップがトレイにのせられてきました。

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卵焼きはふわっふわで柔らか。だし巻きのようですがポークに合わせるためか特に味つけはされていない印象です。ポークたまごの卵焼きは薄焼き卵なことが多いと思うのですが、お弁当に入っていそうな卵焼きでした。

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ポークは表面のカリカリ感は無く、柔らかくジューシーな焼き加減。せっかくなのでケチャップをオン。ポークはそのままでもジャンクな印象ですが、さらにケチャップをかけることで背徳感が高まります。しかし美味いんだこれが。

 

まとめ

というわけで、県内数ヶ所の食堂で提供されているポークたまご定食を集めてみました。
そもそもポークたまごは朝食に家で食べるイメージで、あまり食堂では注文されていないのでは?と思っていましたが、意外やちょこちょこと注文する人がいたりして、密かに人気のメニューなのかもしれません。

ポークは様々なメーカーから発売されており、どの食堂がどのメーカーを使っているかまでは分かりませんでしたが、形や色からなんとなく推測することはできるかもしれません。ポーク自体の味がかなりしっかりついているので、どの店もポークは焼いただけで特に味付けはしていないと思います。たまごに関しても、ほんのり塩味程度で薄味でした。

またポークたまごには薄焼き卵が一般的だと思うのですが、今回けっこう卵焼きタイプを提供している店もあることが分かりました。薄焼き卵よりも手間がかかるぶん、なんとなくお得感がありますね。

今回のなかに、皆さんのお好みのポークたまごはありましたか?
もし、ここのポークたまごがおすすめ!ここが特徴的!というご意見がありましたら是非編集部まで情報をお寄せください。お待ちしております!

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