2018.11.09

【大人の社会見学】スッパイマン工場

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沖縄土産の定番、スッパイマン。あの甘くて酸っぱい干し梅のお菓子は、いったいどんなところでどんなふうに作られているのだろうか。工場見学に訪れた。

帰ってきた?大人の社会見学

気がつけばずいぶん久しぶりとなってしまった【大人の社会見学】シリーズ。
今回は豊見城市豊崎にあるスッパイマン工場見学の様子をお伝えしたいと思います。

ちなみにスッパイマンとは干し梅を加工したお菓子で、発売されて30年以上経つ沖縄のお土産の定番品。
この赤と黄色のパッケージに見覚えがあるという人も多いのではないでしょうか。
これまでの特集では、梅干しをスッパイマンにしようとしたり、逆にスッパイマンを梅干しにしようとしたりしてきました。


梅干しは何日でスッパイマンになるのか


スッパイマンを水で戻すと梅干しになるのか

そんなスッパイマンの製造工場が見学できるということで、最近工場見学熱が高まっている4歳の息子を連れて訪れました。
工場見学は日祝祭日以外、午前9:00〜11:30、午後13:00〜16:30最終受付。10名までは予約不要で飛込見学が可能なので、旅行中の方でもちょっとした空き時間に行けるのが嬉しいですね。もちろん見学は無料です。

遠くからでも目立つスッパイマンカラーの建物

スッパイマン工場があるのは、那覇空港にほど近い豊見城市豊崎。
近年できた埋立地とあって、周辺には西町から移転してきた免許センターやレンタカー会社などの新しい建物が多く、また建設工事が行われている場所もたくさんあります。

そんななかにあってひときわ目立つ黄色と赤のド派手な建物、それが2013年に完成したスッパイマン工場を備える株式会社上間菓子店の新社屋です。

1Fの右のほうにある『駄菓子屋 上間商店』が気になりますが、まずは建物中央のエントランスから入りましょう。

スッパイマンの特大玄関マットがお出迎え。ここで靴をスリッパに履き替えます。ちなみに子どもははだしでOK!

エントランスホールでは、筋肉隆々のスッパイマンが出迎えてくれます。最近ヒーロー物が大好きな息子も釘付け!
ヘルメットやサングラス、マントなどの変身グッズも借りられる記念撮影スポットとなっています。写真には写っていませんが左のほうには顔はめパネルもありました。

そして熱帯魚がおよぐ水槽の影に隠れるようにひっそりと謎のパイレーツ・オブ・カリビアンの海賊の衣装が...?と思ったらこれはスッパイマンのCMで社長が自ら身につけていたものなんだそうです。そういえばあった気がするな、そんなCM。と思ったら唐突に会長室のドアが。誰でも自由に行き来できるエントランスホールに会長室の入り口があるなんてちょっと斬新すぎやしませんか。

ちなみにペッパーくんは中空を見据えたままフリーズしていました。うん、休憩時間だったのかもね。あとお腹見えてるね。
スッパイマン工場見学はだいたい30分ごとの案内なので、待ち時間も退屈しないよう様々な配慮されています。
 

工場内もスッパイマンカラー満載

いよいよスタッフの方の案内で工場見学へ。さきほどのエントランスホールから建物の二階へと上がります。

工場内も黄×赤のスッパイマンカラーで統一されていて、かっこいいです。廊下の足元にはさりげなくミンサー柄が。

工場の見学は二階から窓ガラス越しに。台湾から取り寄せた干し梅を洗浄し、スッパイマンの味付けを加え、再度乾燥させる工程の作業場だそうです。訪れたのが夕方だったため、既にこの工程は終了していましたが、DVDの映像で説明を見ることができました。機械が動いているところを見るためには午前中の見学がおすすめだそうです。

お話を伺ったところ、一日に製造する数は決まっておらず、季節ごとや注文数に応じて調整しているそうです。
ちなみに製造数が多くなるのはなんといっても夏場だそう。熱中症対策にスッパイマンを常備しているという人も多いのではないでしょうか。

ところで、工場の廊下にずらりと飾られたすごい数の油絵が気になります。

こちらは完成したスッパイマンを包装するところ。
よくスーパーのレジ横などで見かける、スッパイマン数袋が台紙にテープで貼り付いているやつもここで手作業で作っているそうです。

スッパイマンのあゆみ。1966年の創業から、上間菓子店とスッパイマンの歴史を年表で追うことができます。
ターニングポイントは2000年(平成12年)。元SMAPの木村拓哉さんが雑誌でスッパイマン甘梅一番を絶賛したことから大ヒットにつながり、そこから沖縄のお土産として定着していったんだそうです。ジャニタレの影響力半端ないな...。

スッパイマンの商品たち。定番の干し梅やキャンディをはじめ、ふりかけやちんすこう、素麺、柿ピー、お吸い物まで!
ちょっと見ない間にこんなにバリエーションが増えていたとは驚きです。
なかにはドンキホーテでしか買えない限定商品などもありました。

ここで工場見学は終わり。

そして再び油絵の数々。なんとこの油絵は、上間菓子店の会長が趣味で描いているものだそう。
いったい何点ぐらいあるのでしょうか。すごい情熱です。
 

上間商店のお買い物で締めくくり

工場見学が終わったらもらえるおみやげ引換券を持って、建物1階にあるショップ、上間商店へ。

なにがもらえるかはお楽しみ。ここでは内緒にしておきます。

店内にはスッパイマン関連商品がぎっしり!右を見ても左を見てもスッパイ、スッパイ、スッパイマンだらけです。

お得な梅キャンディの詰め放題があったり。

スッパイマンおみくじがあったり。

まあ”凶”だったんですけどね(夫は”大凶”)。

SNSでいいね!をしたり、ハッシュタグを付けて写真を投稿すると、缶バッジやステッカーなど非売品の限定グッズがもらえたり。
スッパイマン好きにはパラダイスのようなお店でした。私もおみくじは凶だったけどテンションがあがっていろいろお土産を買ってしまいました。
 

帰りの際には駐車場の片隅にある庭園?も必見

お土産を抱えてほくほくしつつ帰ろうと駐車場に向かったのですが、なんとなく異彩を放っている一画があったので近づいてみたところ、なにやら手作り感あふれる日本庭園?のような造形物がありました。

埋め込まれたシャコガイを伝って水が流れ落ちる岩山の滝を中心に、不思議な空間が。

日本庭園にありそうな家型の灯籠?も、よく見ると赤瓦屋根でシーサー付き。てっぺんはクリスタルのなにかでできています。よく見ると窓の部分がシャワーヘッドでできていたりと、廃品を利用して創意工夫で作った印象です。あくまでも私の勝手な予想ですが、これも会長さんが作られたもののような...。

『仲善』と書かれた大きなかめ。カフェくるくまやノニで有名なあの『仲善』でしょうか。謎は深まります。

そんなこんなで最後の駐車場まで楽しませてくれるスッパイマン工場見学。
少人数なら予約無しで行けるので、沖縄旅行の際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

さいごにおまけ。トイレのサインもスッパイマン&スッパイウーマン!

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