2018.11.28

THE タームパイ

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沖縄の定番菓子を食べ比べてみる THE ◯◯シリーズ。レモンケーキ、クンペン、マドレーヌ、かるかんときて、今回はターム(田芋)パイです。

最近ようやく沖縄も秋らしくなってきて、涼しい風が心地よく感じるようになってきました。
こうなるとふつふつと湧いてくるのが食欲ですね。特に甘いものですね。
そんなわけで本日は、久々に食べ比べシリーズをお送りいたします(自分が食べたかっただけ)。

これまで、

THE レモンケーキ
THE レモンケーキ Vol.2
THE クンペン
THE マドレーヌ
THE かるかん

と続いてきた THE シリーズ。今回はターム(田芋)パイです。

taimopie01.jpg

沖縄県の特産品である田芋はターム、ターンムなどと呼ばれ、昔から子孫繁栄の象徴としておめでたい席には欠かせない食べ物として愛されてきました。甘辛いたれを絡めた煮物や素揚げ、ディンガク(蒸したものを練って栗きんとんみたいな状態にしたもの)などにして食されることが多いようです。
田芋畑の様子は、以前の記事『大山の田芋(ターンム)畑』にてご紹介しておりますので、お時間が許せばご一読をば。

そんな田芋を使ったお菓子として昔から人気があるのが、ターム(田芋)パイ。
甘く味付けした田芋のディンガクをパイで包んだ洋菓子なのですが、地味な存在ながらこれが抜群に美味しいのです。
今回、県内各社が製造販売している5種類のタームパイを食べ比べてみました。

なかとみ菓子店(中城村)

ピンク色のシールが目印のなかとみ菓子店の田いもパイ。
1989年から製造しており、田いもパイの元祖とのことです。

田芋パイといえばこのかたち!三日月型の餃子のようなフォルム。
ふちのねじねじが美しいですね。

名称は『揚げ菓子』となっていました。
原材料は、田芋・小麦粉・砂糖・植物油脂。今回のラインアップの中では一番シンプルです。

開封したところ。店頭での陳列の影響か、具が入っている部分が若干潰れ気味でした。

割ってみると、きめ細かな田芋あんがみっちり!隙間は一切ありません。ねっちりとした田芋あんのやさしい甘さと、しっとり香ばしいパイ皮がナイスバランス。ねじねじの部分がサクサクとしており歯ごたえが楽しく、揚げてあるわりに後口さっぱりなのも特徴的。田芋の美味しさをダイレクトに味わえる、昔ながらの正統派田芋パイという印象です。

きなこや(中城村)

お次はきなこやの田いもパイ。

さきほどと同じく三日月型ですが、ふち部分の処理が異なっています。
こちらはフリル状のふちを上下ぎゅっとくっつけたようなかたち。

名称は『焼菓子』となっていました。
原材料は、小麦粉・田芋・白あん・植物性油脂・砂糖・食塩・鶏卵・乳化剤・酸化防止剤(ビタミンV.E.)

開封した所。表面に鶏卵を塗って焼いたのかツルンとした艶があり、スコーンのようにも見えます。

生地の食感はサクサクでほろほろ。洋菓子感が強く、味わいもクッキーやスコーンに近い印象を受けました。
卵が入っているからか、生地にもまろやかな甘みを感じます。白あんと混ぜた田芋あんもふんわりホロッとしており軽め。
紅茶やコーヒーと合いそうな、洋菓子感の強い田芋パイです。
 

マルキヨ製菓(浦添市)

続いてマルキヨ製菓のた〜むパイ。先日は工場見学でお世話になりました。

こちらはまんまる満月型です。

名称は『洋菓子』となっていました。
原材料は、小麦粉・田芋・砂糖・マーガリン・牛乳・白あん・植物油脂・卵・食塩・乳化剤・酸化防止剤(V.C.)・酸味料・酒精

表面がツヤッツヤ。焼き目のついた部分がチーズのようにも見えますね。

生地がふわっとしており、リッチな洋菓子のイメージ。甘さ控えめな皮の香ばしい味わいを、まろやかな甘みの田芋あんが引き立てています。けっこうボリュームもあるので、小腹がすいたときにもちょうど良さそう。牛乳と合わせて食べてみたいです。
 

沖縄マツバラ(糸満市)

お次は沖縄マツバラの沖縄パイ(田芋あん)。店頭で見かけたのはこの田芋あんだけでしたが、他の種類もありそうですね。

こちらもマルキヨ製菓と同じく、まんまる満月型。

名称は『洋生菓子』となっていました。
原材料は、マーガリン・小麦粉・餡(生餡、砂糖)・田芋ペースト・卵・ファットスプレッド・砂糖・食塩・水飴・麦芽水飴・乳化剤・香料・安定剤(ペクチン)・酸化防止剤(ビタミンE)・アナトー色素・カロテン色素

開封したところ。こちらも鶏卵を塗って焼いてあるようで表面ツヤツヤです。

生地に対して、粘度の高いねっちり系の田芋あんがたっぷり。餡と混ぜているようですが、田芋独特の風味がしっかり残っており田芋好きにも満足できる風味です。パイ皮はしっとり感が強いもののさくっと歯切れも良く、今回の中ではいちばん洋菓子感が強めでした。
 

大福製菓(南城市)

サムネイル画像でも異彩を放っていた、大福製菓のタームパイ。でかい。とにかく、でかい。

これまで出てきた三日月型でも満月型でもなく、ラグビーボール型とでもいいましょうか...。

名称は『焼き菓子』となっていました。
原材料は、田芋・小麦粉・マーガリン・牛乳・砂糖・塩/プロピオン酸Na

手に持ってみてもずっしりこの大きさ。これで140円というのは破格かもしれません。

開封してみても、クリームパンかピロシキにしか見えません。

見た目のとおり、サクッとしっかり歯ごたえを感じる固めの皮で、パイというよりはパンを食べているような印象。でもねっちりとした田芋あんもたっぷり詰まっており、皮と餡のバランスが絶妙です。ボリューム的にがっつり重めではありますが、甘さ控えめなので意外とすいすい食べ進められます。ブランチとして遅めの朝食に、また夜ご飯が遅くなりそうな時の夕方のつなぎにもぴったりではないでしょうか。

みんなも自分好みのタームパイを見つけてみてね

というわけで、5種類のタームパイをお届けしました。
ひとくちにタームパイと行っても形も原材料も味わいもいろいろ。
自分好みのタームパイを探してみるのも楽しいですよ。

あと、タームパイは食べる前にトースターや魚焼きグリルで軽く焼き戻しすると、まるで出来たてのような美味しさに!
パイ皮はサクサク香ばしく、田芋あんはとろ〜り柔らかくなるので是非お試しください。アイスクリームを添えたりなんかすると、洒落たスイーツになるのではないでしょうか。まあ自分ではやらないけど。

そして今回のラインアップから外れてしまいましたが(那覇から遠くて...)、

・マルメロ(金武町)
・きん田(金武町、那覇市)
・おおやまパイ(宜野湾市)

あたりのタームパイも超有名どころ。
沖縄ならではの昔ながらの素朴なローカルスイーツ、タームパイ。是非いろいろ食べ比べてみてくださいね。

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