2020.03.11

沖縄の卒業式を仮想VRで体験してみる

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卒業の季節だ。沖縄では卒業式も独特な文化が根付いているらしいのだが、県外出身しかも40歳を目前にした私には卒業式は果てしなく遠い世界の話。でもどうにか経験してみたいと仮想VRで学生に戻って卒業式をしてみた

ここが変だよ沖縄の卒業式

何度かDEEokinawaで沖縄の卒業式について言及してきましたが、まずは今一度まとめてみようと思います。

卒業生に渡されるお菓子のレイ

沖縄の卒業式の定番と言えばなんといってもお菓子のレイ。卒業式に在校生や保護者から渡されるお菓子やでできた首飾りです。
昔はひとつひとつせっせと手作りしていたらしいのですが、今では店舗に出来合いのものがたくさん並んでいます。ただ生徒によってもらえる個数に格差が出てしまうためか、学校によっては校内での受け渡しを禁止しているところもあるようです。

ブレザー投げ


写真は友人から提供いただきました

これは20年ほど前から徐々に広まっていったらしいブレザー投げ。
合図で一斉に着ていたブレザーを頭上へ放り投げます。自分のブレザーがどこへいったのかは見失いそうですが圧巻です。

メリケン粉(小麦粉)投げ

そしてやはりメリケン粉投げ。大人たちの働きかけにより、近年は絶滅寸前の文化だとは思いますが、数年前までは那覇でも小麦粉を売りませんの警告チラシが貼られたりしていました。

どんなものだったかを体験者に聞いてみたところ

証言その1:
投げる方は前もって粉もっているのをばれないようによく消火栓ボックスに隠していました。
投げ方は、、ひたすら投げつけたような。。
天ぷらフェス状態です。

証言その2:
ほぼ全員が粉まみれになります...
ヤンキーが粉を大量に用意してて、みんなに配ってました

証言その3:
頭から靴まで、中学は粉まみれになり、高校は生卵&粉まみれでした

証言その4:
制服をお下がりにするため、なるべく小麦粉は避けてましたが、それでもちょこっと粉をかぶってしまいました
雨が降ると、小麦粉と卵で天ぷら状態
私の時代、中学校はヤンキー校に限らずって感じでしたが、さすがに高校はなかったです。

証言その5:
天ぷらになりそうだったよ!

証言その6:
校庭に投げ込まれた消火器が煙を出しながらクルクル回っていた記憶がトラウマのように残っています。ヒィ〜

証言その7:
22年前のxx大の卒業式では粉まみれや人多かったですよ。

証言その8:
道で卵を投げた後、結婚式のライスシャワーのように顔、顔周りにむかってボールを投げつけるように小麦粉を投げてた と母から聞きました。

証言その9:
割と普通の部活の子も粉まみれになってたような...人多いとこはどこからともなく粉が始まるので、近寄らない場所にいました。

証言その10:
中学校の隣のコンビニでバイトしてた時に 中学校から直々に「たまご,小麦粉の販売禁止のお願い」が配布されました
でもヤンキーは遠くの商店とかに買いに行くと言ってました

もはや卒業式というより暴動の有り様なのです。
そして小麦粉だけではなく、卵もわりと投げつけられていて、小麦粉と卵が一緒に投げられるので天ぷらという表現を複数人からいただいています。たしかに人間天ぷらです。

 

(追記)
記事公開後に当時(おそらく1990年頃だとか)のメリケン粉投げ後の写真を読者の方からいただきました。


雪が降らない沖縄なのに、メリケン粉でまるで雪景色に!

その頃は先生によってトラック数台分のメリケン粉が押収されるなんてことも普通にあったとか。そして押収されたものをまた盗んだとか。
先ほどは暴動と書きましたが、これはもう白い粉をめぐるマフィアの紛争ですね。

届かない憧れのような気持ち

もちろんメリケン粉投げは近隣住民や制服を洗う親御さん(自分でかもだけど)にとっては大迷惑ですし、メリケン粉を買うためのカツアゲに近い集金などを考えると問題はありありなのですが、一部のヤンキーだけがやっていたわけではなくみんな揃って真っ白けになるって、クレイジーで面白いなと思ってしまうのです。

後輩から渡されるレイも、ブレザー投げも、学校をとうの昔に卒業したわたしにはもう経験できない、沖縄の卒業式は憧れに近いイベントになってくるのです。

仮想VRで体験しよう

沖縄の卒業式に憧れたわたしは、ひとつの方法を思いつきます。それがVR!

VRとは「Virtual Reality」の略で仮想現実のことです。一般的にはVRゴーグルを装着してゴーグルの中で見える世界を通じて限りなく現実に近い仮想の世界を体験するという仕組み。


これはシュノーケルゴーグル

まぁしかしVRを作るには相当な技術が必要です。
わたしにはそんな技術はありません。そこで考えたのが仮想VR!

仮想現実の仮想。つまりそれは想像であります。
なんとなくそれっぽくなるようにシュノーケルゴーグルをキラキラにして(これで外部の目も気にならない!)、頭の中で描いた沖縄の卒業式を体験しましょう。そうしましょう。

仮想VR沖縄の卒業式

さぁ卒業式です。

15歳になったわたしです。おはようございます。

校歌を歌います。楽しかった学生時代を思い出して泣きそうです。

ブレザー投げ

せーの!

わぁ。天井まで届きそうなのある!!すごい!

ちょ!ちょっと!無数のブレザーが降ってくるんですけど!

レイをもらう

式終わりに歩いていると前から文通していた妹分のけいこちゃん!

「え、うそ!」

(レイをかけてもらっています)

ありがとう。元気でね。

メリケン粉投げ

(唐突に今まで話したことのないリーゼントの男子にメリケン粉を渡されるわたし)

えー、制服汚したくないけど..

ちょっ!後ろからって!

くっそー!オラー!

ウヲー!たまごー!

え?真っ白すぎでわからないけど誰よ?

もはや天ぷらだわこれ

楽しかった三年間。

旅立ちの日。

本日は以上です。

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