2014.03.11

どこまで『しりしり』できるのか

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沖縄の調理器具しりしり器。野菜以外でもしりしりできるのではないだろうか。

沖縄の郷土料理のひとつ、にんじんしりしり
繊切り(千切り)にしたにんじんと卵を炒めて、だしやしょう油で味付けしたシンプルな料理。シャキシャキした食感と、にんじんの甘さが際立ちます。

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スーパーやホームセンターで売られている
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しりしり済みの野菜も売られている

沖縄では、しりしりを作るのに『しりしり器』なる道具が販売されていて大活躍しています。各家庭にひとつはあるのではないでしょうか。この『しりしり』という可愛い言葉は『すりすり』が訛ったものだと言われています。地域や年代によっては『しりしりー』と語尾を伸ばすことも。

沖縄名:しりしり器
英名:スライサー
和名:大根突き

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沖縄で販売されているしりしり器は何種類かありますが、シェアの多くはスターライオン印のやさいしりしり。
6mm穴と8mm穴の2種類があり、実売価格はそれぞれ1300円前後と結構いいお値段します。8mmのほうが人気が高いようですね。
沖縄県内の企業で製造されているかと思いきや、ステンレス加工で有名な新潟県燕市で作られています。

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本体は木製。刃はステンレス製
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スライサーと違い刃先が尖っていない

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■使用上の注意
●野菜以外の用途には使用しないでください。

いやいや、やってみましょう。

紅いもしりしり

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まずはしりしり器を知るために野菜を使ってみます。
沖縄の芋といえば紅いもが有名。独特の甘さで様々な加工品になり、紅いもを使ったお菓子などは沖縄土産の人気商品になっています。紅いもそのものは沖縄県外への持ち出しは禁止されているのでお土産で持ち帰るときは加工品を買って帰りましょう。

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固いものはしりしりしやすい
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やはり包丁を使うより早い

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輪切りにされて紅いもチップスはよく見かけますが、しりしりされたものは見たことがありません。イモ類は包丁で千切りにするのが大変なので、しりしり器はとても便利ですね。

ゴーヤーしりしり

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沖縄を代表する野菜、ゴーヤー。
ゴーヤーチャンプルーやお浸しなどには、縦半分に切ってワタを取り、半月切りにすることが一般的ではないでしょうか。
それでは洗ったゴーヤーを切らずに側面をしりしりします。

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抵抗が大きい
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イボイボがなくなるとウリ科の仲間、キュウリにそっくり

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いつもの半月切りとは違う形でのゴーヤーチャンプルとかいかがでしょう。シャキシャキとした食感は半月切りのほうがあるとは思いますが。

かまぼこしりしり

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沖縄のかまぼこの多くは、蒸し上げる本土のものと違い、揚げてあるのが特徴。

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弾力があるので抵抗が大きい。引っかかって縮むだけでしりしりできません。揚げてあるので表面の皮が引っかかります。蒸したかまぼこならキレイにしりしりできるはずです。

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...残念な結果です。

マグロしりしり

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沖縄県で最も多く漁獲されている海産物のマグロ。ビンナガ・キハダ・メバチ・クロマグロとあるマグロのどれかは、一年中食べることができます。しかも安く。大漁の日は『マグロおかわり自由!』なんて店もあるくらい。
マグロしりしり。イカソーメン的な食べ方ができるのではないでしょうか。

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力を入れるとマグロが潰れて圧をかけられない
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削ぎ取られている感じ

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もう少しキレイなしりしりになると思いましたが、柔らかすぎたようです。マグロをしりしりすれば、マグローソーメンではなく、ネギトロが簡単に作れるかもしれません。

三枚肉しりしり

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三枚肉は豚バラの皮付き肉のこと。沖縄の角煮ラフテーや沖縄そばの具材などになっています。三枚肉がしりしりできたら細切りベーコンが簡単に作れるのでは。また、この6mmのしりしり器には33穴あるので、33穴×3枚肉で99枚肉にすることができるのではないでしょうか(何かが違うが)。

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マグロよりは固いがうまく引っかからない
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表面をこそぎ取る程度

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...できませんでした。
ひき肉っぽくなったので肉挽き器として使えるかもしれません。

沖縄そばしりしり

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みんな大好き沖縄そば。先日miooonが新しい沖縄そばの麺を考えるで様々な形状の麺を作っていましたね。
沖縄そばを延さずにしりしりしたら、中国の包丁でそぎ落とす麺『刀削麺』みたいになるのではないでしょうか。

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シュッシュッっと
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あれ...

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丸い何かができました。残念ながら沖縄そばをしりしりしても刀削麺にはなりません。

島豆腐しりしり

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沖縄の豆腐といえば『島豆腐』。生搾り製法で作られる島豆腐は、本土の木綿豆腐と比べて固く、タンパク質がより多く含まれています。

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握っても潰れない島豆腐の固さ
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麺!

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キレイな島豆腐麺ができました。これはなかなか面白い見た目と食感です。沖縄そばの麺の代わりにこれを使ってみてもいいかもしれませんね。

しりしりするにはコツがいる

しりしり器はスライサーと違い刃先が研がれていないため、弾力のある固い肉や魚は、刃先が入らずうまくしりしりすることができませんでした。野菜類は簡単にしりしりすることができます。島豆腐のしりしりは、見てても楽しく食感も面白いのでおすすめです。

しりしり器はひとつあると便利なので、お持ちでない方は買ってみてください。ちなみに6mmは生で食べたりするもの向きで、8mmは炒め物などに向いているそうです。

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