冬瓜(とうがん)は本当に冬までもったのか

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冬瓜は冬までもつのか。ついに最終回。いよいよ冬瓜の中身が明らかに!

いよいよ冬瓜を切るときが来た

この記事は前回のコネタの続きです。まだ読んでいない方はそちらから読まれる事をお薦めいたします。

というわけで「冬瓜は冬までもつのか」をテーマに2014年4月10日から12月22日の256日間冬瓜を保管してきた訳なのですがいよいよ本日は冬瓜を切って中身を見てみようと思います。

と、その前に…


新鮮なやつ。

新たな家族「冬瓜四郎」をご紹介しておきます。

冬瓜四郎はこの日のために買ってきた新鮮な冬瓜です。冬瓜太郎・次郎・三郎と同じ「ファーマーズマーケット与那原 あがりはま市場」にて買ってきてもらったのですが、もう既に冬瓜の季節ではないので若干小ぶりで形も冬瓜三兄弟とは異なります。

参考までに重さは2.7kg。256日経った冬瓜と新鮮な冬瓜にどのような違いが見られるのでしょうか?そのあたりも見ていきたいと思います。

 

いよいよ入刀

ではいよいよ入刀です。冬瓜達を切ってみます。まずは室内保管の冬瓜太郎から。

冬瓜太郎


いよいよ冬瓜太郎から入刀。


すっと包丁が入る

…さて。

冬瓜太郎の中身は…

どうなっているのか!?

 

 

 

じゃん!

…おお。割と普通でした。

開始から700g重さが減少した冬瓜太郎、中身はもっとスカスカになってるんじゃないかと思っていたんですが切り口には水分がにじんで出てくるほど瑞々しい状態です。これは普通に冬までもっているんじゃないでしょうか。

 

冬瓜次郎

続いて冬瓜次郎。約98%も重さが減ってしまって、ほぼミイラ状態です。

包丁を入れるとなんかパキパキと乾いた音がします。

断面はこちら。皮の内側には身は残っておらず、綿状のものと種だけがびっしり詰まった状態。可食部が無さそうなのでこれ食べなくていいですかね?

 

冬瓜三郎

屋外で保管されていた冬瓜三郎。900g重さが減っていますが、中身はどうでしょうか?

断面図。こちらも冬瓜太郎と同様。割と瑞々しい状態でした。ただ、種のまわりの綿状の部分に若干の空洞が。

 

冬瓜四郎

最後は買ってきたばかりの冬瓜四郎。切ろうと思ったんですが、固い…!力を入れないと包丁が入りません。

頑張って二等分にした断面はこちら。種の部分もみっちりと詰まっています。そして冬瓜太郎・冬瓜三郎よりもはるかに身が固い。太郎と三郎を切ったときに割と変わりないと思ったんですが、やはり新鮮な冬瓜に比べると身の固さが全然違うようです。

二つに切った断面を並べてみました。こうしてみてみると新鮮な冬瓜ほど種がある中央部分もきっちり詰まっていて、切り口が円形に近くなっています。時間が経った冬瓜は種の部分に空洞ができて切り口も円形から16角形みたいに皮に平たい部分ができていくようです。

 

調理してみる

見た目は冬瓜次郎以外は割と普通でリアクションに困る感じなんですが、冬瓜がもっているか否かはやはり食べてみないと分かりません。

一旦輪切りにして
皮と種部分を取り除く

さっそく冬瓜を下ごしらえしていきます。


冬瓜次郎は皮と種取り除いたら何もないのでそのままです。

先ほど断面で確認した時は冬瓜太郎・冬瓜三郎とも瑞々しいと書いたのですが

切り分けてみると新鮮な冬瓜である冬瓜四郎は茹でてないカボチャくらいの固さがあるのですが、冬瓜太郎と冬瓜三郎は種の方の身が若干フガフガしてスポンジ状になっています。


皮の近くの身をそれぞれ2cm角くらいに

ちょっと身の密度的なことが気になったので同じくらいの大きさにそれぞれの冬瓜の実を切って重さを量ってみることにしました。

冬瓜太郎は1.5g。

冬瓜三郎は1.0g。

冬瓜四郎は2.0g。

まぁ厳密に大きさが揃っている訳じゃないのと身を取る部分の差異もあるので、一概にこの結果が正しいとは言えないのですが、見た目では分かりにくくても身に含まれている水分は確実に差があるようです。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、冬瓜を調理している途中でした。昨日の記事に「どんな料理を作るのか楽しみ!」とコメントを頂いてたんですが、すみません。手抜き料理です。適度に切った冬瓜を白だしで煮込みます。

今回はそれぞれの冬瓜を25分煮込んでみます。

できあがりがこちら。煮込んでいる時に気づいたのですが冬瓜四郎は身が詰まっていて煮汁にしっかり沈むのですが、冬瓜太郎・冬瓜三郎はフガフガの部分が浮きになって煮汁から浮いてしまいます。煮汁に浸らないので若干中身が白いままです。

 

冬瓜は冬までもったのか

冬瓜は冬までもったのか。いよいよ調理したものを食べてみましょう。

冬瓜四郎

まずは新鮮な冬瓜、冬瓜四郎から。20分間煮た冬瓜四郎は適度な固さでかつ、上品な味わい。よく大衆食堂の煮つけに入っているというより料亭の煮つけにサヤエンドウとか花形に切った人参と添えられてるっぽい感じ。

 

冬瓜太郎

続いて、いよいよ本命の冬瓜太郎。256日間室内でずっと保管されていました。
見た目には問題なさそうですが、味はいかに…!

うん!全然食べられます。

冬瓜四郎の様な固さはありませんが、大衆食堂でじっくり煮込まれて柔らかくなった冬瓜みたいな感じに仕上がりました。種の方がかなりトロトロになってましたが、これは好みの問題でこっちが好き、という人もいると思います。

 

冬瓜三郎

続いて冬瓜三郎。256日間屋外で保管された冬瓜三郎は900gくらい重さが減っています。味に影響はあるんでしょうか。

…うん。冬瓜太郎と味・歯ごたえともにほとんど変わりませんでした。ちょっと煮えていない部分はありましたが、普通に冬瓜だし、普通に煮つけです。

 

ということで、冬瓜次郎以外を食べてみたんですが、ここで結論を出すとすれば

冬瓜は冬までもつ

という事になるかと思います。味もそこまで落ちていないし、冬瓜三郎に至っては3.7kgから900gの重量減と当初の76%くらい軽くなってますが、多少歯ごたえに変化はあれども割と普通に食べる事ができます。

ちなみにこの連載の前の2011年に「冬瓜(とうがん)は本当に冬まで持つのか」を記事として上げたのですが

先代「冬瓜太郎」
中身はスッカスカになってた

この時の「先代冬瓜太郎」は今回と違ってかなり中身がスカスカになっていました。理由は今となっては分からないのですが、自宅で保管していたので夜誰もいない事務所と異なり、冬に暖房に長時間さらされることで水分の蒸発が多かったのかもしれません。

水分がある程度少なくなっても冬瓜は煮ればそこそこ食べられる…

ということは干からびてしまった冬瓜次郎も煮れば食べられるんじゃないか、と思ったんですが


何だか知らないけどぎんなんの匂いがしてた。

残念ながら何の変化もなかったことを付け加えておきます。

 

冬まで持つから冬瓜は伊達じゃない

というわけで256日間、コネタ9本に渡った検証が終了いたしましたが皆様如何だったでしょうか。

このタイミングで恐縮なんですが冬瓜は冷凍保存ができるらしいのです。というわけで今回の実験で使って余った大量の冬瓜は冷凍保存して少しずつ消費していこうと思います。

また、この企画で一番頑張ってファンも多かったのは冷蔵庫で保管されていた「冬瓜次郎」だと思うんです。

可食部がなさ過ぎて食べれませんでしたが、そのまま捨てるのは忍びないので種を集めておきました。種は事務所のプランターにまいてみて、冬瓜次郎の子ども達を収穫することで供養にさせて頂きたいと思います。

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