2017.01.25

【酉年企画】沖縄の害鳥 カラスを食べて退治する!

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娘の保育園のお弁当を作ろうと早起きしたら、ダンナがお弁当にカラスの肉を入れようとしていたので、いろいろと試してみました。

朝5時半、ダンナが台所でカラスを焼いていました。娘のお弁当作りの邪魔で、どいてもらおうとしたところ「娘のお弁当に入れる」とか言ってきたので叱っときました。でも、そもそもなんでカラスがウチにあるの?


再現写真です。

ご注意事項
・今回の記事は解体されたカラスが出てきます。割とグロイので苦手な方はそっと閉じてください。

 

沖縄のカラスの現状


山では身近なカラス。車のチェック

沖縄島でよく見られるのはリュウキュウハシブトガラス。畑の作物や家畜の飼料を食べる嫌われ者で、北部では銃を使った駆除が行われているそうです。もともとやんばるの森にいるカラスでしたが、数を増やしつつ南下していて、関係者は危機感を募らせています。このまま南部にカラスが住み着いたら東京のように駆除が難しくなり、莫大なお金がかかるので、なんとか中北部で食い止めたいようです。でも、なかなか一般の人に伝わっていないようで、私もこの話、初めて知りました。


駆除されたカラス(写真は猟師さん提供)


クチバシが切られている 標本用にいただいた

さて、撃ち取ったり捕獲処分されたカラスは、多くは上クチバシを切り取って役場に提出して、捕獲頭数として集計されます。残りは埋設処理されているそうです。ダンナの猟師の友達は、ただ害鳥として殺すだけではなく、命を大切にしたいとの思いからカラスを食べていましたが、このような人は少数派です。ダンナはこの猟師さんが好きで、カラスをもらう代わりにおいしい料理法のレポートを任されたとか言っています。ウチのダンナに料理法?


羽をむしったカラス。ニワトリより2回り小さい。脚さえ見なければ綺麗な肉(写真は猟師さん提供)。


ハツ、レバー、砂肝 捕れたて新鮮!(写真は猟師さん提供)

ちなみに沖縄でカラスが食べられていたのか気になって調べてみると、薬用として食べられることはあったようです。驚きましたが、梅毒などの治療にカラスのヒナを入れて漬けた酒を飲むとか、焼いたカラスの粉を飲むことがあったのだとか。

ダンナとカラスに話を戻します。


タッパーに詰められた4羽分の肉。

カラスの肉は筋肉のかたまり。食べられる部分はモモとムネ、あとはハツやレバー、砂肝です。手羽はほとんど肉が無いようでした。ニワトリはいくら低脂肪でもやっぱり家畜で、野生の生き物と比べものにはならないほどゆるんでるんですね。猟師さんが「そりゃニワトリは飛べないよ」と言っていたそうですが、カラスの肉をみたら納得です。猟師さんからいただいた時、羽がむしられていたので、「ここまでやってもらって不味かったなんて言えねえ!」と気合入ってます。

というわけで、本日はもらったカラス肉をおいしく食べれるかという内容になっています。

 

モモ肉は固い!

猟師さんにカラスをいただいてから、ダンナはすぐに保育園に子供のお迎えに来たやんばるたろうさんに声をかけましたが(保育園が一緒)、素っ気なく「忙しいんで」と断られたそうです。


やんばるたろうさん。嫌そう

学生の時のやんばるさんは漢だったのにと悲しんでいます(学生時代研究室が一緒)。


身から脚を外してモモだけにする。

さて、手始めにダンナが作っていた料理はカラスのモモの味噌汁。ただモモをちぎって味噌汁に突っ込んで、ネギをこれでもかとかぶせています。モモ肉には、後から問題になるレバー臭は全くないので、下処理は何もしていません。


味噌汁

お手軽な料理だけにあっという間にできあがり。みそ汁もインスタントを使う手抜きぶりです。ダンナは「猟師に食べてもらうための手抜きだ!」と言ってますが、多分ウソです。


肉は固いが美味 最強の合法ハーブ 青シソとの相性も抜群

味は「濃い」という表現がぴったりです。鶏肉より濃厚なうまみがあります。あとは、この肉の歯ごたえをどのぐらい減らせるかがカギですね。

カラスのみそ汁

手間★ 味★★★ 固さ★★★★★

 

レバーの臭みは簡単に取れる!

カラスのムネやレバー、砂肝、ハツはまとめて牛乳に漬けました。かなり臭みが強いかもと心配していたんですが、1日置くと臭みが取れます。カラス料理も2日目にもなると慣れてきました。ダンナが拾ってきた死骸は冷凍庫にあるし・・・・・・

レバーと砂肝とハツは辛めに煮つけることになりました。醤油とみりんとショウガたっぷりの下味の汁に1時間漬け込んだ後、汁とともに弱火でじっくり。いや、これでうまくならないわけがない。

下味付け
弱火で煮込む

ダンナの友達の食通に食べさせたところ、この笑顔!

最高の
笑顔!

レバーやハツはいったん冷えた時に一口サイズに切ると、食べるときに楽です。ただ、やはり野生の鳥は固い筋があったりするのがご愛嬌。


ハツとレバーと砂肝 鶏と変わらない 包丁に乗っているのはショウガ

レバーと砂肝とハツ

手間★★★ 味★★★★★ 固さ★★★(焼き鳥と変わらず)

 

カラスのムネ=鶏レバー


軽く焼く

レバーと一緒にした処理や下味付けをしていたムネ。今回は焼いてみることに。しかし、レバー臭がレバーよりも強く残っていて、下処理後も臭みが鶏レバーぐらいあり、完全には抜けません。臭みが気になる人にはもうひと工夫欲しいところです。当初は辛みそであえて生春巻の皮で巻いて食べることを想定していたんですが、肉が固くちょっと難しそうです。


ちなみにこれは餃子の皮 値段は安いがカラスを包むには不向き

ダンナはレバー好きなので、1羽分はニラで炒めレバーの風味を押し出し、もう1羽分はレバーと同じように醤油とみりんで煮込んでレバー臭を消すことにしました。ニラカラス炒めの場合、レバー好きなら牛乳に浸さず、いきなり火を通した後に肉を細かく切ればいいので、手間はかなり軽減できます。


骨から肉をそぐ。そいだ肉は噛み切りやすいようにカット。野生の鳥の骨は刺さりやすいので注意!

肝心の肉の固さですが、焼いた後、骨から身を外す時に、筋繊維に直角になるように細かく切ってみました。アウトドアで肉を細かく切るのは難しいところですが、あらかじめ肉を切ることで、肉の固さの問題はかなりクリアされました。

ニラカラス炒め(レバー好き向け)

手間★★★(下処理ナシなら★★) 味★★★★★ 固さ★★

ムネ肉の煮込み

手間★★★★ 味★★★★★ 固さ★★

 

カラスはなかなかうまかった

というわけで、沖縄の害鳥であるカラスをおいしく食べる方法を探ってみました。

生き物と駆除の問題にはたくさんの意見がありますが、「食べる」のはひとつの選択肢なのかもしれませんね。ではみなさん、いい酉年になりますように!

 

ゲストライター

AYA
プロフィール:生まれも育ちも沖縄本島。県民に多い苗字ベスト3入りする苗字だったのに、九州出身の旦那をもったばかりにイチイチ説明が面倒くさい。殺人事件が起こるドラマが好きでしゃべる機械キャラ萌え。
 

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