2017.04.21

販売休止のピザポテトを紅芋で自作するライフハック

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ときおり無性に食べたくなるピザポテトが、原料となるじゃがいも不足の影響で販売休止になってしまうという。それならば、沖縄のあの芋でピザポテトを作ってしまおうではないか。

店頭から姿を消しつつあるピザポテト

昨年の夏、相次いで北海道を襲った台風の影響で、じゃがいもをはじめとした農産物が大打撃を受けたというニュースは皆さま記憶に新しいかと思います。そして最近世間を騒がせているのが、みんな大好きな定番おやつポテトチップス。原料となるじゃがいもの不足の影響により、一部の種類やサイズが販売休止となったのです。

なかでも唯一無二のパンチの効いた味わいを誇るカルビーの『ピザポテト』までもが明日4月22日をもって販売休止となり、日本中のピザポテトファンを悲しみのどん底に叩き落としているのです。


まだ店頭にあった


お1人様1点限りの制限つき

こうなると必ず出て来るのが転売屋。手当たり次第に商品を買い占め、オークションサイトで通常販売価格の何倍もの高値で出品するのです。現在、オークションサイトでピザポテトを検索するととんでもない値段のいわゆる『闇ポテト』が並んでいることに驚きます。(しかもけっこう入札されてる!)

 

じゃがいもが不足でも、沖縄にはアレがある

というわけでいろんな意味で世間を騒がせているピザポテト。

しかし、ここは沖縄。
じゃがいもが不足でも。

\あの芋が!/

\あるじゃないか!!/

そう、紅芋です。

タイトルからもお察しのとおり、今回は紅芋でピザポテトを自作するというライフハックのご紹介です。

ひとくちに紅芋といっても皮も果肉も紫色のものや皮だけ紫色のものなどいくつか種類があり、今回購入したのは皮が白くて果肉が紫色の「備瀬(びせ)」と呼ばれる品種。値段は時期や種類にもよりますが、だいたい1キロ200円ぐらいで売られていて安いです。

紅芋を用意したら、次はピザポテト独特のギザギザの形状を再現するためギザギザ刃のポテトカッターを探します。
100円ショップ、無い。大型スーパー、無い。ホームセンター、無い。
一縷(いちる)の望みをかけて家からまあまあ距離のある東急ハンズへ。

あった!

・・・けど、べらぼうに高い。

たった一回のネタのためにこれを買うのはどうなのか。最近めっぽう寂しくなってきた通帳残高が脳裏によぎります。
逡巡しつつ売り場をウロウロしていたら良さそうなものを見つけました。

ののじ製『根菜フリルサラダ削リーナ』。

野菜類を薄く波切カットするための道具のようです。こちらは少し安くて1,296円。
ギザ刃じゃなくて波刃だし、それでもまあまあ高いですが、神は細部に宿るといいます。えいやっと購入。
この調理器具に辿り着くまでに貴重な半日を費やしてしまいましたが、私なにやってんだろと思ったら負けです。

 

紅芋ピザポテト調理開始

さっそく購入したスライサーで削っていきます。
紅芋がものすごく固いので削るのが難しいですが、何度かやってるうちにコツが掴めてきました。

しばらく水につけてアク抜きをします。なんか泥水みたいになってるけど大丈夫かなこれ。

キッチンペーパーで挟んでよく水気をきってから、160〜180℃ぐらいに熱した油に投入。

両面こんがりとなるまで揚げていきます。
そろそろいいかな?と思うとすぐに焦げ始めるので揚げどきの見極めが肝心。目を離さぬように。

パリッと揚がりました。
この状態で一枚つまんでみたのですが、ほんのり甘く『おさつ どきっ』のような味がしてこれはこれで美味しかったです。
さて、お次はピザポテトの肝となる味付けにまいりましょう。

今回は二種類の調味料でピザポテトの味再現に挑戦してみます。
向かって左はカゴメピザソース。右はタコシーズニング。タコスやタコライス用のタコミートを作るときに使うメキシコ料理用調味料で、県内のスーパーならだいたいどこでも置いてるかと思います。


半分にはピザソースをかけてのばす


もう半分は袋にシーズニングを入れて振りまんべんなくまぶす

向かって左がピザソースを塗ったもの、右がタコシーズニングをまぶしたものです。
すでに美味しそうなにおい。

最後にピザポテトといえば忘れちゃならないチーズをのせていきます。
あれは小学生の頃だったか、はじめてピザポテトを食べたときに「え!ポテトチップスにこんなにチーズが!?」と衝撃を受けたものです。それぐらい革命的なポテトチップスでした。


数種類のミックスチーズを使うとそれっぽい

チーズをとろけさせるため、オーブントースターで焼いていきます。

我が家にはオーブントースターが無いので魚焼きグリルで代用。

焦げないようにじっと見守りつつ、チーズがとろけたら完成です。

 

さあ出来上がりはどうだ

さあ、グリルオープン!

お!

おおおおおおおお〜!!!

これはどこからどう見てもピザポテトではないでしょうか。
ピザポテト特有の、あのパンチの効いた濃厚な香りもぷんぷん漂っています。


チーズのとろけ具合もいいかんじ

それでは早速食べてみましょう。


うまっ!!

もうね、これ、ピザポテトです。
めっちゃ美味しいやつです。

調理器具の具合で本家よりも薄切りカットになってしまったので、食感は堅めでザクッというよりパリッ。
でも風味はかなり近い気がします。そしてピザソースを塗ったものよりも、ニンニクなど様々なスパイスの入ったタコシーズニングで味付けしたもののほうがクセになる味でした。
後口にほんのり紅芋の甘さが残るので、これ一枚で 甘い ✕ 塩っぱい の無限ループに陥る危険性さえあります。やばい手が止まらない。


本家ピザポテトも当然美味しいよね

また本家ピザポテトと再開できる日を楽しみに、しばらくはおうちで紅芋ピザポテトを楽しみたいと思います。
北海道のじゃがいも農家さん、頑張ってくださいね!

※ちなみに紅芋は生のままだと沖縄県外には持ち出せないのでご注意を。

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