2018.02.06

阮氏古波蔵の謎

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とあるビルで見かけた《阮氏古波蔵》という文字。いったいどういう意味なのかと調べてみたら、どうやら久米三十六姓に関係があるらしい。

黄金のライオンに隠れた見慣れぬ文字

先日、国道329号線の古波蔵付近で車を走らせていたときのこと。
ちょうど信号待ちで停車中、ふと車窓の外に目をやったときに、ちょっと気になるものを見つけたのです。

genuji01.jpg

黄金のライオン・・・ではなく、建物の梁に書かれた白い文字に注目。
(黄金のライオンも気になるといえば気になるけれども。)

genuji02.jpg

阮氏古波蔵

これ、いったいなんなのでしょうか。
"古波蔵" は地名だとしても、前半の "阮氏" は読み方さえ分かりません。がんし?げんじ?
 

久米三十六姓に関係があるらしい

後日、ネット検索してみたところ、阮氏は「げんうじ」と読み、久米三十六姓の門中(血縁団体)のひとつだということがわかりました。

久米三十六姓(くめさんじゅうろくせい)は、1392年に明の洪武帝より琉球王国に下賜されたとされる閩人(現・福建省の中国人)の職能集団、及びその後三百年間にわたり閩から渡来した者や首里・那覇士族から迎え入れた人々の総称。(Wikipediaより)

始祖を阮國公(げんこくこう)とする、一般社団法人 阮氏我華会なる立派な門中組織もあり、年間を通して様々な行事を執り行っていることに驚きました。しかも本部がある住所を見ると、阮氏ビル。ビル建ってる。しかも他にもいくつかあるっぽい。阮氏門中すごい。

さきほどの阮氏古波蔵は、阮氏門中の派生なのでしょうか。
詳しいことは分かりませんでしたが、門中という沖縄ならではの組織の繋がりの強さ、結束力の強さに改めて驚嘆した次第です。

と、真面目なまま終わるのもなんだか据わりが悪いですが、本日は以上です。

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