沖縄の屋上から vol.1 ちとせ商店街ビル

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街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。沖縄の屋上には何があるか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのか。第一回はちとせ商店街ビルです。

記事に関してのご注意
記事に出てくるちとせ商店街ビルは現在も人が住んでおり一般の方の住居スペース(2階以上)の立ち入りはできません。

 

街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。たまにモノレールから見える沖縄の家々の屋上を見ているとものすごく緑が茂っている屋上やなんだかよく分からないものが置いてある屋上、洗濯物がはためく屋上など様々な生活の断片みたいなものを垣間見ることができます。

沖縄の屋上には何があるのでしょうか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのでしょうか。DEEokinawaでは新たな試みとして屋上を巡る旅をスタートしたいと思います。

 

那覇市牧志 ちとせ商店街ビル

さて、第一回を飾るのは那覇市牧志にあるちとせ商店街ビル。公設市場のごく近くにあり、1階部分は店舗になっています。

緩やかな曲線の吹き抜けが特長的な建物です。よくよく見ると4つの建物が繋がって1つのビルになっているのですが繋がっている箇所が見えますね。調べてみるとこの建物が完成したのは1972(昭和47)年だそうで、この年は沖縄の本土復帰の年です。築46年…!

今回建物を案内して頂いたのは公設市場の西口で「琉夏(りゅうか)」という泡盛セレクトショップを営む小野あきおさん。10年以上前からちとせ商店街ビルの一室を倉庫として借りているのだそうです。本日はよろしくおねがいします。

 

屋上への道

さっそく入り口から階段を上っていきます。冒頭でも書きましたが、2階以上の住所スペースは住民以外は立ち入りができません。最近は近くに居酒屋が多くなって酔っ払いが侵入して吐いたり、用を足したりが特に問題になっているのだとか。

階段スペース。色々注意書きが貼られています。

なんだかよく分からない張り紙もありました。

2階、3階の住居スペースはこんな感じ。ちとせ商店街ビルは複数人のオーナーがいるらしく、場所によっては不動産屋のプレートが貼ってある場所も。それにしても配線がすごい。

ちとせ商店街ビルは4つの建物が1つになっているという話を先に書きましたが、切れ目の手すり部分には紐が巻き付けられてました。これで大丈夫なのでしょうか。

4階にやってきました。

なんだかよく分からないゴミが山積してたり

どこに続いてるのか分からないドアがあったり。さながら迷宮のようです。

小野さん曰く、昔は4階の一角にネットで囲まれた場所があってなにやら植物が育てられていて「違法なやつではないか…」と心配になったこともあったそうです(結局違ったらしい)。

建物の手すりがものすごくズレてます。

さて、4階は屋根もなくここが屋上だろうと思っていたのですが、まだ上があるとのこと。

小野さんの借りている部屋に入れてもらいます。

小野さんがこの部屋を借りた時、部屋はコンクリートの壁しか無いただの空間だったそう。賃貸の条件は「内装をきちんと作ること」。なので、壁を仕切って、水回りを整えて、壁紙を貼ってみたいなことは全部小野さんが部屋を借りる時に行ったのだそうです。

部屋の一室は泡盛の保管庫になっています。阪神ファンの小野さんはこの保管庫で24時間六甲おろしを流し続けてその振動で泡盛の熟成を進めているのだそうです。

そして、部屋には階段が。4階の部屋は屋上への階段がついてるらしいです。ここを上がれば屋上です。

 

屋上には何があって何が見えるのか

さて、ちとせ商店街ビルの屋上に上がってきました。

いくつか屋上にはドアがありますが、これは4階の各部屋に続いているそうで各部屋から屋上に上がれるというなんだか変わった作り。究極の共有スペースではないでしょうか。

水タンク
アンテナたち

たぶん現役で使われているであろう、水タンク。屋上のヘリにはTVのアンテナがずらっと並んでいます。

それでは屋上からの眺めを見てみましょう(ちょっと僕が方向音痴過ぎて、東西南北が曖昧なのでもしも間違ってたらご指摘ください)。

屋上から東方向の風景。壺屋方面にそびえ立つのは2015年7月にオープンした「ハイアットリージェンシー 那覇」。ホテルができたことで、ずいぶん見通しが悪くなったのだとか。ちなみにホテルの最上階のバーから、この屋上が見えるらしいです。

東方向の眼下には市場周辺のアーケードの屋根が。手前が市場中央通り、水上店舗(建物)を挟んで遠くの方の白い屋根が平和通り。

小野さん曰く、水上店舗の屋上はその昔、屋上遊園地みたいな施設があったとのこと。そう言われて見てみるとなんとなく面影はあるような…。

西方面。右の大きな建物はプレサンスロジェ松尾レーヴタワーというマンション。一番右はグランシャトレ松尾というマンション。マンション群に阻まれています。

南方面。左手に見えるのは新天地ビル。奥の方に見えるオレンジ色の看板はパチンコ屋のサンシャイン開南店。

南方面(やや南西)。見えるのはライオンズマンション市場前とシティビラ玉商というアパート。

北(やや北西)。見えるのはライオンズマンション国際通り(右)、ライオンズマンション国際通り2(真ん中)、左の高い建物はグランシャトレ松尾というマンション。

ライオンズマンション国際通りの左手に森っぽいものが見えますが、Googlemapで確認するとお墓が見えます。国際通りにほど近い場所なのですが、ちょっと行ったことがないので探検できるならしてみたいと思います。

アーケードを見下ろせるというのはなかなかできない体験でしたが、視界に入るマンションの多いこと(特にライオンズマンション)!

 

沖縄の屋上にはまだ発見があるはずだ


不思議な空間

というわけで、「沖縄の屋上から」第1回は那覇市の牧志にあるちとせ商店街ビルからお送りしました。公設市場の移転だったりどんどん建ち並んでいくホテルだったりでこの風景はどのように変わっていくのでしょうか。

屋上を案内してくださった小野さんありがとうございました!小野さんの話が面白く、ついつい長居してしまいました。「不当に価格を釣り上げられたプレミア泡盛は一切扱わない」「本当においしいと思う泡盛」のみを扱っているという「琉夏」もぜひ訪れてみてください。

琉夏(りゅうか)
沖縄県那覇市松尾2‐10‐1 第一牧志公設市場西口
15時くらい~21時(不定)
不定休
http://www.rebun.to/~ryuka/
https://www.facebook.com/ryuka.naha

 

この連載では次回以降も沖縄の屋上から風景をお伝えできればと思います。もしも記事をご覧の方でビルオーナー、大家さんがいらっしゃったら是非ともご連絡くださいませ。

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