沖縄の屋上から vol.2 ノボテル沖縄那覇

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街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。沖縄の屋上には何があるか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのか。第二回は2018年9月にオープンしたノボテル沖縄那覇です。

街に数多あれどもなかなか立ち入ることができない場所である「屋上」。たまにモノレールから見える沖縄の家々の屋上を見ているとものすごく緑が茂っている屋上やなんだかよく分からないものが置いてある屋上、洗濯物がはためく屋上など様々な生活の断片みたいなものを垣間見ることができます。

沖縄の屋上には何があるのでしょうか。そしてそこから見える風景はいったいどのようなものなのでしょうか。DEEokinawaでは新たな試みとして屋上を巡る旅をスタートしたいと思います。

過去の記事はこちら
沖縄の屋上から vol.1 ちとせ商店街ビル

 

かつての都ホテル、ノボテル沖縄那覇

さて、第二回は那覇市の首里にある「ノボテル沖縄那覇」。この外観に見覚えのある方もいらっしゃると思います。そう。ここは2018年1月に営業を終了した「都ホテル」(さようなら沖縄都ホテル)。

2018年9月13日にフランスに拠点を置くアコーグループの国内唯一のノボテルブランド「ノボテル沖縄那覇」としてグランドオープンしました。今回のお目当ての場所は屋上というか、かつて展望レストランだった場所。はたしてそこは今どうなってるのでしょうか。そしてそこから見える展望はいかに。

ホテルはどうなっているのか

と、その前にホテルの様子を見てみましょう。

旧都ホテル
ノボテル沖縄那覇

まずは入り口。確かにホテルの名前部分は変わってますがシーサーなどは旧都ホテルのまま。あれ、全然変わってない…?


旧都ホテルのロビー

と、思いきや中に入ると全然様変わりしていました。ノボテル沖縄那覇のコンセプトは「イージーリビング」。シンプルかつスタイリッシュな空間で気軽にリラックスして欲しいというコンセプトなのだとか。かつてロビーだった場所にはコーヒーや軽食を楽しめる「グルメバー」が設けられています。

旧都ホテル
ノボテル沖縄那覇

階段から見下ろしたロビーの図。ノボテル沖縄那覇はどこを撮っても絵になるというか、CGのパースを見ているようなスタイリッシュさ。

階段にあった特長的なシャンデリアはこれまたシャレオツなオブジェになっていました。

都ホテル時代に2階にあったレストラン「アヴァンセ」はなんと名前をそのまま引き継ぐ形で「フードエクスチェンジ アヴァンセ」に。新アヴァンセではフレンチをベースにした料理を楽しめるそうです。

こちらは3階にある「インフィニティプール」。宿泊客が利用できる見晴らし抜群のプールです(ちょっと天気が悪くて全然映えてないのですが)。プール横のテラスでは4月2日からバーベキューテラスもオープンするのだそうでこれからの季節は楽しそうです(※要2日前事前予約)。

ちなみに現在のインフィニティプールの場所にはかつての都ホテルではプール跡がありました。

調子づいてホテルで一番高い部屋「テラススイート」の中も見せて頂きました。広い…!

明るくシンプルな室内。壁に描かれたクバの絵もいい感じです。

テラススイートのウリはテラスの扉を開けるとすぐインフィニティプールに出られること。こういう部屋を借りて1ヶ月くらい原稿だけ書いて暮らしたいですね。

旧都ホテル
ノボテル沖縄那覇

他にも案内板がデジタルサイネージ化していたり、元売店が和食レストランやファミリーマートになっていたりと中のほとんどは全く新しくなっています。

 

変わったもの、変わらないもの

さて、勢いづいて最上階に向かいたいところなのですが、展望レストランのことをよく知っている方がいらっしゃるということなので話をうかがうことにしました。こちらは1階にある和食・鉄板焼「登輝(とき)」。

そしてこちらがお話をしてくださるノボテル沖縄那覇総料理長の上原功さん。上原さんは沖縄都ホテルに29年勤務。閉館時にノボテル沖縄那覇に雇用される形で勤められているのだそう。

お話を聞いたところによれば沖縄都ホテルの閉館を耳にしたのは閉館の一年前。同時にノボテルから雇用の話があって、沖縄都ホテルのほとんどのメンバーはホテルの改修工事中は他のホテルで研修などを行ってオープンにあわせてノボテル沖縄那覇に戻ってきたのだそう。ノボテル沖縄那覇のスタッフの6-7割は旧沖縄都ホテルのスタッフなのだそうです。

沖縄都ホテルからノボテル沖縄那覇になって大きく変わったのは3階にインフィニティプールがオープンしたこと、そして15階にある旧展望レストラン。ノボテル沖縄那覇になってからは15階にある展望レストランはスイート、プレミアフロアに宿泊したお客さん専用の「プレミアラウンジ」として開放されているのだとか。

かつては回転していたという展望エリア。まだ上原さんが見習い時代にはバーになっていて、仕事終わりに先輩とお酒を飲みに行ったりしたといいます(建物が回ってるので酔うのも早かったとのこと)。閉館の10年前くらいからは回転することもなくなり、ビアガーデンをやったり宴会場として貸し出ししていたとのこと。

ちなみに回転の速度は調整ができたらしいのですが、早く回しすぎると気分が悪くなるお客さんもいたので、常に一番遅い速度で回転していたそうです。

ノボテル沖縄那覇になってからもかつての都ホテルを知る人がやってきて、「展望エリアを回して使わせて欲しい」といわれたりするのだとか(今のところノボテル沖縄那覇では展望エリアを回す予定は無いそうです。)。

これからの意気込みについては「我々は料理人なのでおいしい料理を提供していくのが第一」と前置きした上で「近隣にホテルも多いので旧都ホテルのよさもしっかりと引き継ぎながら、県民の方々に新しいノボテル沖縄那覇の良さを知って欲しい」とのことでした。

個人的に旧都ホテルから急にスタイリッシュな感じになってちょっとよそ行きな感じもあったのですが、完全に別のホテルになった訳ではなく脈々と都ホテルだった頃のDNAをつけ継いでるんだぁとちょっと嬉しくなりました。

 

プレミアラウンジからは何が見えるのか

いよいよ屋上です。

満を持してやってきました。15階プレミアラウンジ。

先の話でも出ていたとおり、プレミアラウンジはホテルのスイート、プレミアフロアの宿泊客のみが利用できる専用ラウンジになっています。実は僕はかつて都ホテルだった頃からここに一度も入ったことがないのです。今回初の15階エリアですが、遠目にもものすごく眺めがいいのが分かります。

北側(ちょっと北東寄り)の風景。

手前の森は墓地、遠くに見える森は那覇市の末吉公園です。写真で見るとその広大さが分かりますね。てっぺんの方にちらっと見える屋根が琉球八社の末吉宮。写真の手前側には真嘉比川が見えます。ちょうど真嘉比川と文字が入ってるあたりは「真嘉比遊水池多目的広場」になっています。

真嘉比川、安里川はかつて下流での氾濫が問題になっていて、金城ダムなどがつくられており真嘉比遊水池もその治水事業の一環なのだそうです(氾濫時に水を逃がす)。よく見るとこの近辺がかなりくぼんだ場所になっています。

続いて東側の風景。

こんだけ眺めがいいので首里城もよく見えるに違いない…と勝手に思っていたのですが首里城ははるか彼方に屋根が少し見える感じです。変わりといっちゃあなんですが、普段見えない角度で首里観音堂が見えます。

首里城向けの風景は景観規制などもあって赤瓦の建物が結構沢山見えますね。

南側の風景。

目の前に大きく見えるのは「沖縄県工業高校」です。さらに奥にこんもりとした森っぽいものが見えますが、恐らく那覇市識名にある大石公園。左手側のはるか奥に見える建物も「マンション識名」という名前っぽいので那覇市首里松川、識名あたりが見えている感じでしょうか。よく見ると遠くに2本の鉄塔が見えますが、それぞれテレビ局の鉄塔のようです。

こちらは西側の風景。ちょっとこの写真だと見えにくいのですが、遠くには海そして海を移動するクルーズ船や飛び立つ飛行機なども見る事ができます。

ざっと見えてるランドマークはこんな感じ。だいたい茶色の城みたいな建物はライオンズマンションなんですが、なんかそういう決まりでもあるのでしょうか。ライオンズマンション大道の周りにこんもりとした森っぽいものが見えますが、GoogleMapで見てみた限り墓地のようです。

以上、屋上(プレミアラウンジ)からの風景でした。天気が良いと本当に気持ちよくて、これ夜とかに行ったらまた夜景もすごいんだろうなぁという印象です。ここに入る条件がなかなか敷居が高いのでおいそれと来られなさそうなので、たまに一般人にも開放して欲しいなぁと思いました。

ちなみにこちらは通常は入れるエリアではない14階の屋上エリアから見るプレミアラウンジ。今回、この特集をやるにあたってノボテル沖縄那覇さんに特別に協力してもらって見せてもらいました。

眼下に広がる風景はこれからどのように変わっていくのでしょうか。

というわけで「沖縄の屋上から」第2回はノボテル沖縄那覇からお送りしました。この連載では次回以降も沖縄の屋上から風景をお伝えできればと思います。もしも記事をご覧の方でビルオーナー、大家さんがいらっしゃったら是非ともご連絡くださいませ。

 

取材協力:ノボテル沖縄那覇
沖縄県那覇市松川40
098-887-1111
https://novotelokinawanaha.com/ja/

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