コーレーグースが辛くなくなる瞬間はいつなのか[最終回]

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事務所にあったコーレーグースがいつの間にか辛く無くなっていたことから端を発した検証企画。408日経過でいよいよ最終回です。はたしてコーレーグースは...?

これまでのおさらい

さて、最終回を迎えるにあたって、これまでの経緯をおさらいしたいと思います。

2018年2月。コーレーグースでチョコボンボンを作るという記事をやったのですが、その過程で予想外のことが起きました。


このせいでもう一回作るはめになった

この時使ったコーレーグースは事務所で使いかけのものだったのですが、これが全く辛くなくなっていたのです(しかも賞味期限内)。

コーレーグースといえば沖縄そばなどに辛みを加える薬味的なものですが、そのアイデンティティは辛さにあるわけです。いったい何が起こったのでしょうか。この問題を検証すべく実験を開始。

まずは新品のコーレーグースを3本購入。すべて賞味期限は2019年3月31日になっています。それぞれ開封したコーレーグースを以下の場所に保管。

屋内

冷蔵庫

屋外

定期的に味を確かめます。この作業のために毎月定期的にコーレーグースをのまなければならないので、割と苦痛でした。DEEokinawaではみんな割とコーレーグースを飲んでる気がします。もう「コーレーグース」みたいなユニットを作ってもいいのかもしれません。

さて、これまでの変化についてもまとめてみましょう。

実験開始(2018年4月5日)

味:すっと口に泡盛が入り、一瞬遅れて悶絶するような辛さが訪れる。辛い。つらい。

2018年5月17日

屋内:辛い。ただ実験開始より辛みが無くなっている気がする。
冷蔵庫:辛い。ただし、悶絶するような辛さがなくなり、耐えられるレベルの辛さに。
屋外:辛い。味は冷蔵庫と同程度な気がする。ケミカルな匂いが発生。

2018年6月25日

屋内:辛い。前回と同じくらい?
冷蔵庫:辛い。前回と同じくらい?
屋外:辛い。前回よりもケミカルな感じが強くなってきた気する。

2018年9月12日

屋内:辛い。だが、抜けるような辛さではなくなってきている。
冷蔵庫:辛い。前回の屋外のようなケミカルさ。
屋外:辛い。が、辛さが来るのは飲んでから3秒後。

2018年11月13日

屋内:辛い。ビン内の唐辛子が3本沈んだ。
冷蔵庫:辛い。ケミカルで辛い最悪な飲み物に。
屋外:口の中がピリピリする程度の辛さ。だんだん無臭になってきてる?

2019年2月21日

屋内:辛い。ビン内の唐辛子が3本を残して沈んだ。
冷蔵庫:辛い。なんだかケミカル感は薄らいだ感もある。
屋外:唐辛子は全部沈んだ。味がよく分からなくなっているがmiooon曰く辛い。

 

実験開始から1ヶ月くらいで味には変化が見られました。なんだか味がおかしくなってきたのです。しかし、辛さは開封時までは行かなくても2019年2月21日の実験までは辛さが残っています。

その後エイプリルフールやら新元号やらなんやらでずっと存在を忘れていたのですが、2019年5月27日。408日が経過しました。ちょっと賞味期限を越えてしましたがいよいよ最後の検証を行いたいと思います。

 

コーレーグースは辛くなくなったのか - いよいよ結果発表 -

まずは見た目の変化です。気になるのは前回よりも浮かんでいる唐辛子の数が減ったのと結構容量が減ってきていることです(少しずつ飲んでるのもあるけど)。

唐辛子の赤色もすっかり抜け落ちています。

それでは最後のテイスティングに参りましょう。

 

屋内

辛い。

実験のもとになった辛くなったコーレーグースですが、ずっと室内に放置されていました。さすがにもう辛く無くなってもおかしくないはずなのですが、相変わらず辛いです。

 

冷蔵庫

やっぱり辛い。

冷蔵庫保管のコーレーグースですが、2ヶ月くらいで辛さが減ってきた気がしたのです。でも最終的な結果を見てみれば唐辛子の沈み具合や容量の減りなど、一番保存として適していたのは冷蔵庫でした。まぁ、当たり前の事だったんですが…。

 

屋外

いよいよ最後の屋外になりました。ラベルの劣化、唐辛子の沈み具合、味の感じ全てが一番進んでいた屋外貯蔵。これが辛かった場合408日間かけた実験の結果は「コーレーグースは辛く無くならない」という当たり前のことで終わってしまいます。

頼む…!

やっぱり辛い。

うん。なんとなく予想はしてましたが、まだ辛かったです。味はケミカルな感じにはなっていますが、辛く無くなったコーレーグースのように「全く辛さがない」という状態にはなりませんでした。

…というわけで408日間の検証の結果

コーレーグースは放置してても辛くなくならない

ということが判明しました。

 

コーレーグースが辛く無くなることへの考察

さて、実験的には無為な408日を過ごしたのみでしたが発端となったコーレーグースは確かに辛くなくなっていました。どういうことなのか可能性を考えてみたいと思います。

1.メーカーによる差違

今回用意したものは辛く無くなったコーレーグースとは別のメーカーが作っているもの。ひょっとしたら特定のメーカーが作っているコーレーグースに何か原因があるのかもしれません。

2.放置以外に何か原因があった

408日間放置しても辛さが残ったコーレーグースですが、辛く無くなったものは賞味期限内にも関わらず辛く無くなっていました。ということは放置以外に何らかの要因が働いて辛さが無くなったのでないでしょうか。

3.辛い部分だけが使われた

コーレーグースを飲み続けて気づいたことですが、長らく置かれていたコーレーグースは辛さにムラがあります(多分辛い部分が沈殿してる)。つまり辛い所だけを使ってしまって最終的に辛み成分がない所がビンに残る、そんなことがあり得るのかもしれません。

 

…まぁ真相は闇の中ですし、よく分からなかったというのが答えなのですが。とりあえず賞味期限内では(味は落ちるけど)辛いまま使えそうですので皆さんご安心ください。お騒がせしてすみませんでした。

編集部では引き続き「コーレーグース辛く無くなる問題」について調査を進めていこうと思います。「賞味期限内なのにコーレーグースが辛く無くなった」という経験をお持ちの方、あるいは科学的な見地からこういうことなのではとのご意見もお待ちしております。

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