• 【連載】とりあえず、海 vol.3 〜びん玉の編み方でいろんなものを編み込んでみる〜

【連載】とりあえず、海 vol.3 〜びん玉の編み方でいろんなものを編み込んでみる〜

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沖縄の漁師さんの8割はびん玉編みができるらしい(仲本調べ)。漁師さんに近づくべく、びん玉編みを習っていろいろなものを編み込んでみたい

『とりあえず、海』とは

那覇生まれ那覇育ち、表向きは琉球新報社の社員ですが、本業(?)は海あっちゃーのソルトガールこと仲本です。


釣ったり食べたり遊んだり!

連載『とりあえず、海』とは、私ことソルトガール仲本が、海で釣った魚を食べたり食べなかったり、波に飲まれたり、漁師に色々教えてもらったりetc...とにかく海に関することをゆるゆると書き綴っていく連載です。

▼これまでの連載
vol.1 〜アカマチvs偽アカマチ〜
vol.2 〜超長いマンビカーを天ぷらにする〜

第3回目はびん玉の編み方をお届けします!

びん玉ってなに?

説明しよう! びん玉とは、中が空洞になっているガラス製の漁具です。浮き玉とも呼ばれ、プラスチックがまだなかった時代は、編み込んだびん玉を使って網を浮かせたり、イカリとつないで養殖の網を固定したりしていたそう。現在ではプラスチックの浮き玉(ブイやフロート)が主流で、ガラス製のびん玉は居酒屋などで見かける程度です。びん玉の文化は本土にもあるようですが、沖縄ではびん玉のミニ版「ちゅら玉」がお土産として有名です。

ガラス製のびん玉は現在使われていないそうですが、漁師さんたちは今もプラスチックのブイやフロートも同じ手法で編み込んで使っているそうです。私も将来は漁師になりたいので、今のうちにびん玉編みを勉強しておきたいと思います

 

八重瀬町港川の漁師に習う

友達のシロさんもびん玉編みを習得したいとのことだったので、一緒に八重瀬町港川漁協「由奈丸」の南風原船長に教えてもらってきました!南風原船長宅の敷地内にある秘密基地。ビッグなフェイスの南風原船長がお迎えしてくれましたよ

色々ビッグな南風原船長と行く由奈丸ルアー釣り釣行記はこちら新報Styleから♪

ビッグな南風原船長&ビッグなシロさんwww暑いww

秘密基地は漁師道具がいっぱい!オラ、ワクワクすっぞ!!!

南風原船長手作りのミニびん玉も美しく並んでいます。この透明感、たまらないですね

さっそくお手本を見せてもらいました!ごっつい手ですが、てきぱきと繊細に編み込んでいきます

まずは、南風原船長が途中まで編んでくれたもので練習

う〜ん・・・結構難しいぞ。途中でわけわからなくなってきた・・・

根気強く教えてくれる船長。ビッグな体はハートもビッグなんですね

だんだんとコツが分かってきました!

途中までできたら、実際に編み込むものに形を合わせながら調整すると良いそうです

 


秘密基地が最高すぎる


いつかは釣りたいクロマグロ

それにしても、秘密基地が本当に楽しい!たくさんの漁師道具に目を奪われます。マグロを釣る専用の針がこんなに大きい!

大物用の針や仕掛けがそこらじゅうにたくさん飾ってあって、これは何?!あれはどうやって使うの!?と、質問攻めになってしまいます

南風原船長作のゴルフボールを編み込んだキーホルダーもいただきました。あんなに大きな手でこんなに細かい編み方ができるなんて、本当にすごいです。職人技!

びん玉編みは小一時間練習したところで時間切れになってしまったので、あとはお家で練習することにしました。
港川のお土産もたくさんいただいて、漁や魚の話も色々教えてくれました。南風原船長、ありがとうございました!!!

 

あとは練習あるのみ

これは練習あるのみだ。ということで、帰ってから家にあった丸っこいものを編み込んでみました。


タマナー(キャベツ)


だるま


弊社マスコットのりゅうちゃん


マイ財布


美容室でカットしてもらってる間も、あみあみ。

道具がヒモとハサミだけなので、時間があればどこでも作れるのが素晴らしい!


髪の毛が汚いとかいう苦情は受け付けません

美容室では100均のガラス製ボトルを編み込んでみました。こうするとめちゃくちゃオシャレに見えません!?ワインボトルや鉢植えなどを編み込んだらインテリアとして使えそうです。

 

こうやって作ります

作り方を紹介します。材料はヒモとハサミ、編み込みたいもの、だけなので本当にかんたん!
ヒモは毛糸など柔らかいものではなく、少し硬めのものがおすすめです


1:底の部分となる輪っかを二重にして作り、輪っかにヒモを巻きつけて


2:底の輪っかの裏側からヒモを通し、小さめの輪っかをつくります


3:小さめの輪っかをもう一つつくります


4:(2)の輪っかに(1)の輪っかをくぐらせます


5:(2)と(1)の輪っかが交差する根本を指で抑えながら引っ張り、(1)の輪っかを固定させます


6:(2)〜(5)の工程を右にずらしながら繰り返します


7:一周すると、お花のような形になります


8:いい感じの長さでヒモを切ります


9:お花の花びらの山の上に、結び目を作っていきます


10:花びらの山のうしろからヒモを通し、輪っかを作ります


11:作った輪っかのうしろから前にヒモを通します


12:結び目を指で抑えて引っ張り、固定させます


13:お花の山と山をつなげるように、10〜12を繰り返していきます


14:右にずらしながら一周させたら、ちょっと大きなお花ができます


15:右の花びらの山に、同じように結び目を作っていきます。これをひたすら繰り返します


16:ここでヒモが足りなくなってきたのでヒモを追加します。編んでいる途中のヒモ(本線)を軸にして、追加したいヒモを右から左上へ向かって、奥側に置きます


17:本線をうしろから前へ8の字形にします


18:追加したいヒモをうしろから前へ通し、本線の右側の穴に通します


19:こんな形になったら


20:両方から引っ張ります


21:いらない部分をカットして、これでヒモがつながりました


22:右にずらしながら編んでいくと、こんな形になってきます


23:このくらい編み込んだら〜


24:2周目がスタートしたところの直線上まで編みます


25:編み込みたいものを中に入れてみて、5分の4ほど覆えるなら仕上げに入ります。今回は迷惑なことに同僚のタンブラーを編み込んでみたいと思います


26:花びらの山にヒモを通し、対角の花びらの山にヒモを通します。ここは取っ手部分になるので少し余裕をもたせます


27:対角をひとつずつずらしながらヒモを通します


28:全部通したらこんな感じでまとめられます


29:取っ手の付け根をぐるぐる巻きにしたら


30:できた!!!このように編み込むことができますよ

 

伝統の技に感動した

びん玉の浮具からプラスチック製の浮具に変わっても、伝統の編み方が現在でも使われているのは驚きです。今の沖縄はスーパーやコンビニ、大型商業施設もたくさんできて、すぐにお金を出して色々なものを買うことができる便利な島になりました。しかし、自然を相手に日々戦っている漁師さんたちは、今でも魚や海や自然に合わせて自分の手で仕掛けを作っているんですね。今回はびん玉編みでしたが、他にも針の結び方や仕掛けの作り方など、漁師さんたちに伝わる技法はまだまだあります。教科書やネットには載っていない、人から人へ伝わる「技」を、たくさん学んでいきたいと思います

 

『とりあえず、海』バックナンバー

 

ゲストライター

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ソルトガール仲本
那覇生まれ那覇育ち。表向きは琉球新報社員だが、本業は海で遊ぶ人。釣り、サーフィン、サップ、ブラックサンダー集めがライフワーク。一児の母。
 

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