【ゆる募】集落の気質ワードを集めたい

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沖縄でその地域の人の気質を表すことわざみたいなものがあるのだが、これがバリエーションに富んでいて面白い。お住まいの地域にそのような言葉が残っていたら是非教えて欲しい

突然ですが皆さんはことわざで「ナーハイバイ」というのを聞いたことがあるでしょうか?

「ナーハイバイ」は「那覇の人はバラバラに歩く」みたいな意味で、続いて「スインチュヤー スリーズリー」(首里の人は揃って歩く)、「クニンダンチュヤー クンクルバーシェー」(久米の人は転ばしあう)と続くらしいです。

これはそれぞれの地域の人の気質を表したことわざで、色々な人が集まった那覇はみんなバラバラの個人主義、士族が住んでいた首里はみんなが集まって行動する、久米の人(那覇市久米)は出世のためにお互いが競争している、みたいな意味だということです。

続いて「スイダヤー」(首里の人はだらだらしている)という言い回しも存在します。完全に首里の人をディスっていますが首里の人は士族上がりの人が多く、働き者でない=ダラダラしているみたいなニュアンスで使われているようです(これはマジで実際に使っている人に会ったことがあります)。

こういう地域の気質を表したことわざ的なものは全国に存在するのだと思います(例えば、僕の出身地の新潟では「新潟では杉の木と男の子は育たない」みたいな言い回しがありました)。ただ、沖縄ではこの気質を表すことわざが結構狭い地域で存在したいるようなのです。

そんなわけで、本日はちょこちょこ集めていたこの「集落の気質ワード」をご紹介すると共に、皆さんがご存じのものがあれば教えて欲しい…!という記事です。

 

これまで見つけた集落の気質ワード

最初は南風原町の喜屋武(きゃん)で言われている「チャンカニー」。カニーは金属、つまり金属の様に結束力が強いという意味だそうです。この気質の実例として聞いた話なのですが、その昔、集落に出入りする道は2-3本しかなく集落に泥棒が入ると一致団結して泥棒を追い詰め泥棒を木に吊したということがあったそうです。あんまり結束力に直結する話ではないのですが、ちょっと怖い。

同じく南風原町の津嘉山という集落。イララとは鎌のことで「何事にも鎌を持って立ち向かう」=「正義感が強い」という意味らしいです。

南風原の山川は「山川ミーウヮー」。ミーウヮーは雌豚のことで、おしゃべりで甲高い声で話すという意味らしいですが、絶対よその人が言ってるよなぁというワード。

続いては国頭村の与那という集落。なんでも与那集落に賊がやってくることがあっても、武器では戦わず知恵のみで追い返したという言い伝えがあるそうでこのような言葉が伝えられているのだそうです。

こちらはうるま市の平安名。平安名の人は「ザークバイ」=「座席を配る」ということで集会などがあっても上席を避けて席を譲り合う…というような意味があるそうです。なんかいいですね。ザークバイ。

最後に西表島の祖納の人の気質を表す言葉。カマイは西表島ではイノシシの事を指すそうで猪突猛進である事を表しているらしいです。

 

こうやって並べてみるとなかなか面白いと思いませんか?まだまだ収集途中ですが、多分実際はかなりの数があるのではないかと思います。気質を示す言葉も動物だったり、モノだったりと興味深いです。もしも皆さんのお住まいの地域で伝えられている気質を表す言葉があれば是非編集部にお寄せ頂けますと幸いです。そのうちまとめて辞書みたいにできれば面白いなと思います。

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