2026.06.30

【連載】ハブでも分かる!?遺老説伝 Vol.93 神罰をうけた女-1

1740年代に琉球王国の歴史書として編纂された『球陽』の外巻である『遺老説伝(いろうせつでん)』。首里政府が各地に命を出して集めたとされるその内容を、漫画でゆるく描き下してみるという試みです。

『ハブでも分かる!?遺老説伝』とは

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『遺老説伝(いろうせつでん)』は1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂された『球陽(きゅうよう)』の外巻で、各地の御嶽や行事の由来、珍しい出来事などを首里政府が各地に命令を出して集めたものとされています。

当連載『ハブでも分かる!?遺老説伝』は、"ハブでも分かる" をコンセプトに、原文(漢文)をそのまま読み解くには難解すぎる『遺老説伝』を、沖縄出身の漫画家・吉元あきこが漫画で描き下してみる、という試みです。ただ、本当にハブでも分かるかどうかはハブのみぞ知るので悪しからず。

*当連載の内容はすべて史実というわけではなく、フィクションが大いに含まれていますのでご了承ください。

第93回『神罰をうけた女』

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神罰をうけた女

むかし、宮古郡伊良部邑に、大へん慾(よく)ばりで、心のまがった、よくない婦人がいました。
この人が、ある家に後妻にゆきました。
この家には、先の妻のわすれ形身(かたみ)で、可愛(かわいい)ざかりの男の子が一人いました。
婦人がきてじきは、一家は波、風もなく平和な日々を送っていましたが、それから月日は流れて婦人も、可愛いい男の子を生んだので、世間によくある継子(ままこ)いじめが初りました。
日頃から、この婦人は、どうにかして、先妻の子供を殺そうと思っていましたが、一つの名案を考えだしました。

(つづく)

『琉球民話集 全巻 球陽外巻遺老説伝口語訳』 P57より
琉球史料研究会編(1963年)

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