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【連載】ハブでも分かる!?遺老説伝 Vol.94 神罰をうけた女-2
1740年代に琉球王国の歴史書として編纂された『球陽』の外巻である『遺老説伝(いろうせつでん)』。首里政府が各地に命を出して集めたとされるその内容を、漫画でゆるく描き下してみるという試みです。
『ハブでも分かる!?遺老説伝』とは
『遺老説伝(いろうせつでん)』は1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂された『球陽(きゅうよう)』の外巻で、各地の御嶽や行事の由来、珍しい出来事などを首里政府が各地に命令を出して集めたものとされています。
当連載『ハブでも分かる!?遺老説伝』は、"ハブでも分かる" をコンセプトに、原文(漢文)をそのまま読み解くには難解すぎる『遺老説伝』を、沖縄出身の漫画家・吉元あきこが漫画で描き下してみる、という試みです。ただ、本当にハブでも分かるかどうかはハブのみぞ知るので悪しからず。
*当連載の内容はすべて史実というわけではなく、フィクションが大いに含まれていますのでご了承ください。
第94回『神罰をうけた女-2』

ある日、婦人は二人の子供をだき、下地の西の方に深い池があるが、そこへ来て、兄の方は池の近くへおき、自分の子は大事にだいて一緒にねることにしました。
兄の方を、ねこんだ時分をうかがって、池の中に、つき落してしまうつもりでした。 賢い兄は母の下心を感づいて、自分より早く寝入った母に抱かれてねている弟を、母の腕(かいな)からひきはなし、自分の寝ていたところにおき、自分が弟になりすまして、母のふところにもぐってすやすやとねてしまいました。
幾時間かの後、目ざめた婦人は、自分のふところにいるのが、兄の方だと気づきませんから、今こそいい機会だ!とばかり、自分の子供を池の中に、ほうりこんでしまいました。
(つづく)
『琉球民話集 全巻 球陽外巻遺老説伝口語訳』 P57-58より
琉球史料研究会編(1963年)








