2010.11.01

ハマゴボウが食べたい

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先日、伊平屋島を訪れたときに食べた忘れられない食材がある。それはハマゴボウ。沖縄本島では食べる習慣が無いけれど、どうやらそこらへんの浜辺に自生しているらしい。これは採りに行かねば。食べてみなければ。(注:まさかのオチつき)

先週末、DEE okinawa 編集部一同は、伊平屋ムーンライトマラソン参加のため伊平屋島を訪れておりました。
お天気に恵まれぽっかり浮かぶきれいな満月の下、全員制限時間内に無事ゴール。翌日以降、数日間筋肉痛に苦しめられましたが、とても充実した伊平屋島でした。

で、今回はそんなマラソンの記事・・・では無いので悪しからず。
毎年大会の期間中は、島の民宿の数が限られているため、各集落の公民館が宿泊所として開放されます。今回私たちがお世話になったのは前泊公民館。
大会メイン会場から近く館長さんもユニークな方でとても素晴らしい公民館だったのですが、特筆すべきはそこで提供される食事!
料理好きな館長さんをはじめ、近所のお母さん達が心を込めて作ってくださる、島の素材を使ったごはんがめちゃめちゃ美味しかったのです。
(ハーフマラソン走ったくせに、のきなみ増量して帰宅したDEEスタッフ・・・)

あの味が忘れられない

その食事のなかですごく気になった一品が、ぶっかけうどんと一緒に供されたかき揚げ。

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注)描き添えられているのは伊平屋の名産品『もずくのたまご』のキャラであって決して『の●Pマン』ではありません 。マンモス似てるけど。

むむむ、浜ごぼうとはなんぞや!?と思っていると、親切にも厨房の横の壁に説明の貼り紙がありました。

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クリックで拡大

ほうほう、はまぼうふう。方言名でハマゴボウ。
※ここで方言名だけで覚えてしまったのが後の大いなる勘違いの始まり。詳しくは追記をちぇけら。
沖縄の浜辺に自生している野草の根っこだそう。
厨房から出て来たお母さんが、「沖縄本島ではあまり食べないけど、伊平屋ではかき揚げやみそ汁に入れたりしてよく食べるのよ。」と教えてくれました。

これは是非採取して食べてみなければ!探究心がメラメラ。
というわけで、本島に帰って来てからハマゴボウを探しに行ってきました。

ハマゴボウと人間の死闘

人工ビーチには無さそうなのでまず自然のビーチを攻めてみることにし、読谷村の某ビーチへ。
オフの昼下がりを楽しむ陽気なアメリカンなファミリーを横目に見ながら、浜辺を歩いてハマゴボウを探します。

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「HAHAHA!ジョン、ボールをとっておいで!」

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青い海と反対側のうっそうとした草むらを凝視しながら歩く怪しい女。

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うーむ、無い。

やっぱり本島にはあんまり生えてないのかなあと思っていると、浜辺ではなくちょっと岩場になっているところでそれらしき植物を発見!
どーれどれ、抜いてみようかね。

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イ!
イダ
!!!

予想以上に葉っぱのトゲトゲの攻撃力が高く、まともに草をつかめません。
ほんとに思わず声が出ちゃうくらいの痛さなのです。

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指先でしか掴めやしない。
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種の保存をかけて人間に牙をむく葉っぱ。

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アッ・・・途中で折れた・・・。
人間がハマゴボウに負けた瞬間です。

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ちょっと離れたところにあった別の株で再挑戦。
なんか陶器が打ち捨てられてるし犬のおしっこくさいけど気にしない。

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イデ
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遠くから見るとさらに怪しい女。

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ズボ。う、また折れた。
意外と難航するハマゴボウ狩り。

このビーチには他にあまり生えてなかったので、さらなるハマゴボウを求め別のビーチへと移動することに。

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砂浜じゃなくてこのへんにあるのよね。

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あったあった。
フフフ・・・、さっきまでの私とは違うのだよ!さっきまでの私とは!
そう、人間は道具を使うことを覚えたのです。

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近くに落ちてた木の枝で根っこのまわりの砂をかき出します。
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ヤッタ!採れたぞーーーーーい!!

いざ、調理開始

帰宅後、いざ調理というときになって「もし、もしこれがハマゴボウとは違う植物で、しかも猛毒だったらどうしよう・・・!根っこには毒素が凝縮するって言うし!」と恐ろしい考えが脳裏をよぎり、念のためパッチテストを実施することに。

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ハマゴボウの一片を皮膚の弱そうな部分に貼りつけてみます。
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1時間後。ほっ、変化なし。なんかゴボウの跡がついているのは肌のハリの問題です。

というわけで、食べてもきっと害はないだろうと判断。きんぴらを作ってみることにしました。

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まずざっと皮をこそげ取り、酢水につけてあく抜き。
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少なっ。
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砂糖・醤油・みりん・白ごま・一味と一緒に炒めます。
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少なっ。

完成!

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見た目は普通にゴボウのきんぴらっぽい。
さっそくほかほかごはんにのっけていただきます。

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食感はちょっと繊維が荒いゴボウ。でもゴボウより固くて土っぽい野性的な味がします。

と言いつつ実は、量が少ない上にきんぴらの味つけが濃すぎて正直なところよく分かりませんでした。
でもでも、あの根っこがちゃんと食べられるものだということは判明したわけで。

次回はヤンバルあたりまで遠征してごっそり収穫し、ハマゴボウフルコースを作ってみたいと思います。今回の教訓をいかし、軍手・スコップ必須で。

さあ、あなたも素敵な野草ライフをご一緒に。(あ、責任は持ちませんけれども。)

追記(まさかのオチ)

この記事を公開した後、@tanpopo5 さんと @yasuda さんからとある tweet をいただいたのがまさかのオチのはじまりでした。

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あ・・れ・・・??

たしかに公民館に展示されていたモノと葉っぱのかたちが違ったけど、Googleのイメージ検索で調べたらこのトゲトゲの葉っぱが出てきたし、公民館のお母さんが「ハマゴボウは根っこだけじゃなくて新芽も食べるのよ。」と言っていたのであの小さいのは新芽だと思っていたのです。

が、調べなおしてみるとどうやら別モノ

"ハマボウフウ" でGoogleイメージ検索
"ハマゴボウ" でGoogleイメージ検索

そうか、方言名の "ハマゴボウ" でイメージ検索したからダメだったんだ・・・。

学名:ハマボウフウ = 方言名:ハマゴボウ
学名:ハマアザミ = 別名:ハマゴボウ

今回私が食べたのは、ハマアザミ。ちゃんと食用になるらしい。セーーーフティーーーーー!

というわけで予想だにしていなかったまさかまさかのオチでしたが、ひとつ食べられる植物を開拓したということで結果オーライということにしましょう。そうしましょう。そうしておいてください・・・。そんな目で見ないで・・・。

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