2012.11.05

月の伴走、星の声援!伊平屋ムーンライトマラソン

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全国的にも珍しい夜に走るマラソン大会、伊平屋ムーンライトマラソン。マラソン本番はもちろん、それ以外の時間にもたっぷりと島を楽しんできました。

11月に入ってだいぶ涼しくなり、マラソンシーズンまっさかりの沖縄。
昨日は南城市で尚巴志ハーフマラソンが開催されましたね。参加されたランナーの皆様、お疲れさまでした。

さて、普段わりとスポーティなイメージとはかけ離れているDEE編集部ですが、毎年のように参加しているマラソン大会があります。それは沖縄県最北端の島、伊平屋島で開催される「伊平屋ムーンライトマラソン」

ムーンライトというだけあって、出走時間はフルマラソンで15:00、ハーフマラソンで17:00。走っている途中で日が暮れ、ゴールする頃にはすっかり夜になり月が浮かび上がっているという全国でも珍しい夜間のマラソン大会です。日中のマラソンに比べて体力の消耗が少なく、日焼けも気にしないでいいので女性ランナーに人気。ハーフマラソンの部はなんと参加者の約半数が女性なのです。
というわけで今年は10月27日に開催されたこのマラソン大会に、DEE編集部からmiooonとmycoが参加してきました。

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宿泊は前泊公民館

伊平屋島内には数軒のホテルや民宿があるのですが、私たちの常宿はマラソン大会のメイン会場から徒歩10分ほどの前泊区にある前泊公民館。

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この体育館に雑魚寝で1泊1,000円。各自で銀マットや寝袋などを持ち込みます。別途500円でタオルケットの貸し出しもあり。また、公民館内には寝具付きの小規模な畳間(相部屋)もあり、こちらは1泊2,000円。畳間は人気なので早めに予約しないと取れません。

私達が毎回前泊公民館に宿泊する理由。会場から近いこともありますが、なんといっても区長さんと女性部のお母さんたちが作る食事がめちゃくちゃ美味しいから。
宿泊とは別途料金で朝昼の食事を頼めるのですが、これがもうすごいボリュームでしかも島の素材をたっぷり使った美味しい料理なのです。

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たとえばマラソン大会翌日の朝食。

クサギナの白飯、モズクの味噌汁、鮪のホイル焼き、イソノアワモチの酢の物、モズクキムチ、紅芋のサラダ、人参シリシリ、野菜サラダ、ターム(田芋)パイ

朝から驚きの9品。しかも驚きの500円。これだけでも食べに来る価値があるかもしれません。
前泊公民館は今年からFacebookをはじめたそうなので気になる方は是非チェックを。
Facebook:前泊公民館
 

前日入りのお楽しみ

大会本番は毎年土曜日なのですが、前日の金曜に島入りすると楽しめるのが前夜祭。

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司会進行は毎年おなじみ、金城秀美&サンサンズの3名。絶妙なかけあいでステージを盛り上げてくれます。

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伊平屋島の歴史上の人物、沖縄の王統で第一尚氏・尚巴志の先祖に当たる屋蔵大主(やぐらうふぬし)の伝説を演じてくれた伊平屋チムどん!キッズシアターキッズのこどもたち。

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季節外れのエイサーも大会を盛り上げてくれます。

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前夜祭のお楽しみといえば、伊平屋島のもずくがたっぷり入ったもずくそば。もちもちとした食感で喉越しつるり。売り切れるまでおかわり自由です。

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そしてもうひとつ、前夜祭&後夜祭で欠かせないのが魅惑のカクテル、照島パンチ。島唯一の酒造所、伊平屋酒造所の泡盛「照島」をシークヮーサーやレモンで割ったもので、度数はわりと強いのですがこれがめちゃめちゃ飲みやすく美味しいので、ついつい水のように飲んでしまうのです。翌日はマラソンですが、スタートは午後なので思う存分酒に溺れられるというわけですね!

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フィナーレのカチャーシー。県内外の老若男女が入り乱れて盛り上がります。

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どこにでも一人はいるお調子者。

前夜祭が終わった後もそれぞれの宿のテラスで、この日ここに居合わせたランナー同士交流を深めます。まあわかりやすく言えば、また宴会が始まるというわけです。ついつい盛り上がって、毎年明け方まで飲んでしまうという強者も。でも翌朝は午前中ゆっくりできるので大丈夫。これがまたムーンライトマラソンの魅力なのです。
 

散策もまた楽し

大会当日も起きてからスタートまで時間があるので、島内の散策を楽しめます。

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自然のひんぷんが美しい沖縄民家。

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天の岩戸伝説が残るクマヤ洞窟。

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島の南側にある野甫島に続く野甫大橋からの眺め。さまざまな種類の青が織りなす海の色!
長らく沖縄に住んでいてもこの景色には本当に感動させられます。泳ぎたい!!!(実際シュノーケルしている人もいました。)

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巨大なティラジャー。その正体は公園のトイレ。

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どんなブツなのかが全く予想のつかない品書き。
調べてみると「魚の骨を抜いた後、塩漬けと天日干しを経て作る干物で、伊平屋島の伝統的な食べ物。」なのだそう。
食べてみたかった。
 

いよいよマラソン本番

そしてようやく日も傾いてきた頃、いよいよ本命のマラソン大会が開催されます。

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15:00、まずはフルマラソンが先にスタートします。

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ただ、写真からも分かると思いますがこの日はものすごい晴天。
フルマラソンスタート時はまだまだ暑さが残っていてランナーの方は少しキツそうでした。

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トナカイ心の声:「くそぅ!衣装間違えたーッ!!」

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宇宙人心の声:「息が...息が...ッ!(シュコーシュコー)」

そしてだいぶ涼しくなってきた夕方17:00、私たちがエントリーしていたハーフマラソンのスタートです。

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走り出してしばらくすると、夕日が海に沈んでいく美しい景色が見られます。
日が沈んだ後、マラソンコースには街灯など無く基本的に真っ暗。マラソン大会時には数キロごとに大型の投光器が設置されており、足元を照らしてくれるので安心です。
また伊平屋島にはハブがいるため、マラソンの途中で尿意をもよおしても決してコース脇の茂みに分け入ってはいけません。

そして、月の伴走と星の声援を受けつつ、夜の島内をひた走るのです。
 

そして後夜祭へ

前半は快調でしたが途中から疲労で膝と腰の痛みを発症し、歩いたり小走ったりしつつもなんとか無事ゴール!
ハーフマラソンの制限時間3時間30分のところ、なんと私の記録 3時間29分8秒...!

ギリギリ、ほんまにギリギリでした。

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後夜祭でふるまわれる牛汁をバックに記念メダル。
走り終わったらおなかぺこぺこだったので、具だくさんなアツアツ牛汁の美味しかったこと!
奥のごはんは伊平屋島で収穫されたお米「てるしの米」の新米。つやとがあって甘みの強いとても美味しいお米でした。
そしてもちろん、前夜祭に引き続き照島パンチも飲み放題。

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ステージでは表彰式に続いて、那覇から来たアパッチバンドのオールディーズライブ。飲めや歌えや踊れやの大騒ぎ。本当にフル&ハーフマラソンを走った人たちなのか疑わしいほどの異様な盛り上がりっぷりでした。みんな元気すぎるよ...!

そして宿に戻ってからもまた恒例のお疲れ飲み会。同じマラソン大会に参加した者同士、お互いの健闘をねぎらいつつ夜遅くまで宴は続きました。これが他のマラソン大会では味わえない、離島のマラソン大会ならではの楽しみ。
 

また来年伊平屋で会いましょう

マラソンも島内散策もたっぷり楽しみ、翌日のフェリーで伊平屋島を後に。

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島のみなさんがフェリーターミナルで見送ってくれるのもまた感動的。
運天港までたった90分だけど、やっぱり船旅っていいですね。

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というわけで2泊3日たっぷり楽しんだ伊平屋ムーンライトマラソン。
普通のマラソンに飽きたら伊平屋を訪れてみてはいかがでしょうか。

来年の開催は2013年10月19日(土)。
もちろんDEEメンバーもまた参加しようと目論んでいます。伊平屋島で会いましょう!

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