2013.03.01

ありがとうさようなら石垣空港

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3月7日に開港する新石垣空港。飛躍的に輸送量が増えることで、今後の観光客の増加が期待されています。そして3月6日をもってその役目を終える現在の空港。みんなのたくさんの思い出が詰まった石垣空港のレポートです。

最近テレビや新聞などでも頻繁に報じられているのでご存知の方も多いと思いますが、いよいよ今月3月7日に新石垣空港が開港します。「南ぬ島(ぱいぬしま)空港」という南の島らしい愛称がつけられています。

石垣島が踊り出す。 - 2013.3.7 新空港OPEN!

これまで何十年とさまざまな紆余曲折を経て、ようやく開港へとこぎつけた新石垣空港。
現在の空港は市街地からすぐの場所にあり、騒音や事故の可能性、輸送量などの問題が挙げられてきました。
新石垣空港は市街地から約15km北東へ移動したカラ岳の陸上に建設され、滑走路も現在の1,500mから500m伸び2,000mに。ターミナルビルも2階建てから4階建てに。今後はLCCの参入も予定されています。
島の人たちのさまざまな思惑を含みながらも、今後の八重山諸島の観光発展への効果が大いに期待されています。

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というわけで、3月6日をもってその役目を終える現石垣空港。その姿を記録しておこうと思います。
 

JAL側ターミナルロビー

まずはJAL/JTA側のターミナルへ。

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こぢんまりとしたカウンター。ロビー自体も広くはないので、夏の観光シーズンまっただ中にはたくさんの人でごった返していました。

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トイレの表示。駆け込むうさぎのイラストがレトロでかわいい。

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「ゆずってくれたらうれシーサー」ゆるいシーサーのイラストが描かれたベンチの優先席表示。

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かなり年季の入ったベビールーム。

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目立たないのであまり知られていないかもしれませんが、おみやげ屋さんの隣には、ひっそりと送迎デッキへの入り口があります。

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薄暗い階段を登って行くと・・・

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広くはないですが送迎デッキがあり、ちょうど真正面に航空機を見ることができます。
これまで何名の人たちがここから見送り、見送られてきたのでしょうか。

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滑走路が短い石垣空港名物の急制動も間近に見られます。
着陸と同時にエンジン逆噴射全開!ゴオーーーッという音が迫力満点です。

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ちょっと見えづらいですが、八重山のゆるキャラ「ピカリャ~」と新石垣空港のイメージキャラクター「ぱいーぐる」が描かれた機体。整備士さんや客室乗務員さんがこんなふうに地上に立って到着客を迎えるのも、ボーディングブリッジの無い石垣空港ならではの光景です。

 

ANA側ターミナルロビー

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お次はANA側ターミナルロビーを見てみましょう。

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建物はJAL側よりも新しく明るい雰囲気。しかしお土産屋さんは1件しか無く、JTA側のほうがずいぶんと充実しています。

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JAL側よりもさらに短くこぢんまりとしたカウンター。

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唯一のお土産屋さんではちょうちんが売られていました。いったい誰が買うのか・・・。
(参考記事:国際通りでお土産の三種の神器を探す
残念ながらペナントは見当たりませんでした。
 

ゆうなでひと息

再びJAL側ターミナルに戻り、喫茶店に入ってみることに。
空港は何度も利用していますが、ここへ入るのは初めて。

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アピールポイントは「冷房完備」

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メニューはいたってスタンダードにそばや定食、軽食、コーヒー類など。
しかしその中にひとつ目がとまったものがありました。

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青汁、500円。

沖縄県内の道端などでもよく見かけるサクナ(長命草)を絞ったものだそうですが、これが激苦!!!!!
全身を駆け抜ける青臭さ。のどが乾いていたはずなのに、二口めにたどり着くまでにゆうに15分はかかりました。なるべく舌の上を通過させないように、そして心を無にしてどうにか飲み干すことができました。
これは是非ともみなさんにいちどは味わっていただきたい苦さです。

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カウンター上の大きなテントがレトロでかわいい。
ちなみに「ゆうな」とは、屋久島・種子島以南の琉球列島に分布するアオイ科の常緑小高木のこと。黄色いハイビスカスのようなふんわりとした大きな花を咲かせます。

石垣空港開業当時から営業を続けてきた「ゆうな」。新石垣空港ができたら、少し規模を縮小して移転営業されるそうです。果たして新空港でもあの激苦青汁はメニューに残っているのでしょうか。

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ちなみにこちらのカウンターの八重山そば屋さんは、現空港限りで営業を終えるそうです。美味しかったのに非常に残念です。
 

ありがとう、石垣空港

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現在の空港から市街地までタクシーで行くと、所要時間は約10分で料金は900円ほど。
それが新石垣空港になると、30分ほどかかり料金も2〜3,000円ほどかかるとのこと。
タクシーの運転手さんは「1人旅や人数が少ないグループなんかは、タクシー使わずバスに乗る人が増えるだろうね。でも空港が新しくなって全体的に観光客が増えてくれたらいいけどね。」とおっしゃっていました。

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手荷物検査場から中に入ったロビー。

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『ありがとう石垣空港』と題した小さなパネル展示が。

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このタラップからの歩いての乗降も今回が最後。
乗車時間わずか10秒ほどの、航空機ーターミナル間のバス輸送も新石垣空港では無くなってしまいます。

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私自身、これまで何度も利用してきた石垣空港。
次回石垣島に降り立つときには別の景色になっているかと思うと少し寂しいものがあります。

JTAの方に伺ったのですが、徐々に荷物を新空港へと運び込んではいるものの、3月6日までは現石垣空港で営業するため、主な機材などは3月6日の業務を終えてから夜中の間に一斉に運び出すそう。当日は、旧空港ー新空港間を移動する車の大行列ができそうですね。

そしてまた別の方に伺った情報では、3月6日の最終便は現(旧)石垣空港に駐機し、3月7日の始発便は新空港から離陸しなければならないので、なんと当日の朝に現(旧)空港ー新空港間を飛行機が飛ぶのだとか。そそそその飛行機乗ってみたい!

他にも開港セレモニーなどいろいろイベントが予定されているそうなので、この時期に石垣島にいる方(羨ましい)は是非遊びに行ってみてくださいね。

さようなら、石垣空港。そしてたくさんの思い出をありがとう!

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